『フォルトゥナの瞳』を読んで考えたこと

『7つの習慣』について書こうと思ったが、気が変わり、『フォルトゥナの瞳』について書いてみようと思う。

『フォルトゥナの瞳』との出会い

『フォルトゥナの瞳』は百田尚樹氏の作品である。百田尚樹氏は過激な発言が取り上げられることが多々あるが、小説もいくつか執筆されており、どの作品もその世界に引き込まれていくおもしろい作品ばかりである。

私は以前ブームに乗って、『永遠の0』を読み、別の作品を探していたときに書店で出会ったのが、『フォルトゥナの瞳』であった。しばらく積読していたのだが、久々に小説を読みたいと思ったときに手にとり、読んだ。

『フォルトゥナの瞳』のあらすじ

私なりにざっくりまとめてみると、主人公は幼くして両親を亡くした。友人もおらず孤独に生きていた。しかしある日、人が透けて見えるようになる。透けて見えた人は近いうちに亡くなっていく、つまり人の死が見えるようになったのである。それ以降は透けている人を救っていく。しかし人の運命を変えてしまうと、自分の寿命が縮んでしまう、人を救えば自分の体にダメージがでてくるのである。

そんな中、携帯ショップで働く女性と出会う。その女性は恋人になる。仕事も恋愛も順調、そんな中恋人の体透けて見えるようになる。そして物語は大きくクライマックスへと進んでいく。

読んで思ったこと

物語の展開がおもしろすぎて、物語の世界に完全に引き込まれ、すごいスピードで読み進めることができた。大学で読書を始めてから、ノンフィクションばかり読んでいたため、小説をもう読めないのではないかと思っていた自分の思いが簡単に崩れた。

映画も見て、色々考えた。

まず表現として、この作品をどう表現するのか、映画化困難ではないかと思っていた。今の技術すげ〜〜とCG技術に驚いた。そして同時に主人公の能力の恐ろしさを一端なりとも感じることができた。

そして自分が主人公と同じ能力を持っていればどうするだろうか。大切な人を守りたいという心はある。しかし自分が傷ついてまで、命がけで守りたいと思えるだろうかと思った。主人公は正義感が強く、死が近い人がいればその人を死という運命から遠ざけ、そのかわりに自分の肉体がダメージをうけた。主人公の生き方は単純にとてもかっこいいと思った。

死という突然襲ってくる恐怖に対して、どう対処するか考えることがある。自分の死であれば、後は野となれ山となれと思えるが、他人の死となればどうなるだろう。この映画を見て、とてもおそろしいと恐怖心を感じた。

最後に、最後のシーン(小説も映画も)は号泣必至である。切なさを感じると同時に、物語としての美しさを見ることができる。

次回もまた読んだ本について、語ります。

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