2017年4月、僕は約5年勤めた会社を辞めた。 あれからずいぶん経ったが、自分がなぜ会社を辞めたのかをなんとなく最近見つめ直している。 僕のような、どうしても辞めなければもうダメになっていた、という人も多いんじゃなかな? そもそも僕は仕事をコロコロと変えてきた。雑誌編集者、国連職員、ガリガリの営業、そして前職では不動産。表向きの職業は変わっても、自分の中では常にあるルールがあり、それに則って生きてきているつもりではある。それぞれの転機はまた別の機会に色々と書ければと思うのだ
自分は結局のところ、親父から多大な影響を受けてきた。 親父は機械工学博士で、自動車のいろいろな装置の発明を行ってきた。それらのいくつもが、現在の自動車にもたくさん使われている。さらに、コンピューター黎明期にその開発に携わってきたこともあり、80半ばの今でも毎日PCをいじくっている。その歳にして、今でも自分なんかよりもPCに詳しいのだから驚かされる。 そんな親父には、独特のものの見方がある。バリバリの理系でありながら、ジャパニーズビジネスマンとして海外企業と渡り合ってきた経