トンネル

災い転じて…実行できて清々しい気分😄

自動車に乗っていて、いわゆる「逆走」をしてきた車に遭遇したことはありますか? それも、トンネルという「退路」が無い空間で --- 

 いつものとは少し異なる雰囲気の記事 --- 約二年前に実際に経験したエピソードです。自分から話すと価値が落ちてしまうことは百も承知なのですが、是非とも皆さんにお伝えしておきたい話があります。

 自己流の描写力に依り、興味を掻き立てるように整えることができていませんが、一つの『参考行動』として、人それぞれ”何か”を想うきっかけになるなど、目を通して頂いた方の心に届けばいいなと願っています。

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 自動車に乗っていて、いわゆる「逆走」をしてきた車に遭遇したことはありますか?その危険極まりない行動は、『ヒヤリハット』で済む場合もありますが、もし間が悪ければ多重衝突など大きな衝撃で人命が脅かされる『重大インシデント』となる可能性を孕んでいます。
 自治体や道路管理会社は、逆走を防止するための様々な工夫を、時には「これは過剰なのでは?」と感じてしまうほど、交通の要所に施しています。 
 この度、以下のような経験をしました。実際に自分自身が目の当たりにした場面を想像してみてください。


 片側二車線の幹線道路。下の写真(イメージ)のように、方向ごとに穴が分かれている約200mのトンネルがありました。私がその暗がりに突入した矢先に、向こう側の入口(=出口!)からこちらへと進んでくる乗用車が視界に飛び込んできたのです😲

 車群の先頭の位置にいた私は、まずはすぐさま、クラクションとパッシングによって逆走対向車に知らせようとアクションを起こしました。
 マナーの悪い他車には普段から激高しがちな自分ですが、この時だけはその類の心象は微塵も無く「一刻も早く気づかせ、止まらせ、突入してきた方の出口へ退避させなければ!」と直感したのです。相手は”半袋小路”に突っ込んだわけですから。

 そして次に私が取った行動は、自分の後続車に向けてのハザードランプを点けて、バックミラーでこまめに自分の後方の状況を気にしながら徐々に減速しつつその車のそばまで(脅かさないように)進み、50代と思しき女性の運転手に「落ち着いて、ゆっくりでいいから、バックしていって!」と、騒音が響き渡るトンネルの中でも聴こえるようにと声を張り上げました(ややパニックの彼女にとっては「怒られているのだ」と否応なく思ってしまうのでしょうが…)。
 
 以上。一切の接触事故も無く、事なきを得た。めでたしめでたし。 と思いましたか?
 決してそういう話に留まったりはしません。

自分が無事に”すれ違えたら”それで済むのか、というと、決してそんなことは無いと思うのです。

 とんでもないデインジャラス・ゾーンに突っ込んでしまった人に「戻れ」と声掛けをしたくらいじゃ、何の気休めにもならないでしょう。そこから脱出させるために手を差し伸べ、『交通危機』に瀕している人を助けるために出来ること… それを具に考え、実行しました。
 
 上記のように、徐々に減速して接近する段階 ~ 退避が完了するまでの間ずっと、私は二車線の中央の線を跨ぐ位置(右下図)に陣取り、後続車を一台も先に行かせませんでした。つまり、極力落ち着いてバックさせるために、”壁”になってその車にとっての「安全」を確保することを目論んだのです。

 日頃から「交通や人の往来の円滑性の追究」について、このページ内でも何度も呼びかけていることを基点にすると、私のその発想軸に反するブレて矛盾した行動とも取れます。でも、独断で流れを堰き止めて軽微な渋滞や追突危険性を若干プラスに変えてしまったとしても、もし事故になったらもっと大きな渋滞となる、との想定もできそうです。

あなたはトンネルという閉鎖空間でバックしたことがありますか?
薄暗い中、隣の車線をビュンビュン通過していく車がいるとして、レーンを守って後退できそうですか?非常時で不安定な精神状態で。

 高齢者のみならず、逆走その他の”手違い”は誰にでも「やってしまいかねないこと」。それを前もって想定したわけでもない自分の機転行動により『ヒヤリハット』で済ますことができた。出くわした複数の人々の命を守るだけでなく、事故や怪我も未然に防げた。そう思うと「うまくいってよかった」と、”一人で”胸がいっぱいになったのでした。

私の”独りよがり”と取れなくもない「ほとんど目立たない=その場にいても気付きにくい」対応はどう思われているだろうか ---。

 ご婦人は気が動転していて判断つかない。「失敗した」「怒られる」という気持ちばかりで「助けられた」と思えないのは仕方ない。脱出後の一時的な待避所にいたので、「この後はこっちに方向転換して出て来て~」と車内から笑顔で言い残して去った私でしたが^^;

 「待たされていた後続車」は十数台。その一部は、徐行の意味を感じ取り、”救護行動”に快く参加してくれたのだと思いたい。私に追随してくれた皆のお蔭で「安全」を維持できたのだから ---。理解にお礼を言いたいです🙇
 

 私は『神対応』という言葉が大嫌いでした。これからも同じです。「その程度の対処行動がどうしたというのだ」と感じることばかりだからです。以前、アメリカの高速道路でのトラック運転手の振る舞いが100万回以上動画再生され絶賛されました。が、私の主観では、粗すぎてむしろ危険。全体の安全性確保が考慮されていないように感じます。その”反感”で「もっと適切な工夫行動をしてやる!」と内面に根付いていたのかもしれません。

日頃から当方のnoteで様々な事案を示して、「考える」を呼びかけていますが、それの土台となるモノゴトの捉まえ方が行動軸となっており、今回の出来事に活かされているという点は間違いないですし、共感いただける方が増えることを切に願っています。

 
 極めて長文であるにもかかわらず、結びまで読み進めて頂きありがとうございました。ここまで辛抱下さったということは、あなたの心にも「他では得られない特別な何か」が届いたのだと確信しています。
 
最後に
このような場面での「考えるべきことの”気付き”」と「参考的対処行動」に関し、できるだけ多くの方々に伝わると大変喜ばしく思いますので、このお話に対しての拡散的アクションは大歓迎でありますことも、併せてお伝え・お願い申し上げます。(〔シェア〕頂く際はできるだけあなたの”気持ち”を添えて頂くとより良いのではないでしょうか👍)

「車や電車にはねられそうになった人を助けた」とか、「生命の危機に瀕した人をたまたま近くにいた他人が救った」とか、取り沙汰され、過剰に”もて囃されている”のを見聞きしても、さして何とも思わない、むしろ「その程度のことで大袈裟な」「自分だって。ただ機会がないだけ」と思っていた、というのが正直なところ。
実際に経験した当事者として、堂々と言えます。『大したことないです』
逆走を防止する「抑止効果」策は盛んに練られていますが、「起きてしまった場合」の対処についてはあまり取り沙汰されていないのでは?と、これを機に感じました。
これもまた、当方が日頃からお示しする要件の一つに、「対処ばかりではなく予防に力を入れよ」というものがありますので、その点と矛盾しているように取られるかもしれません(^^ゞ
以後、この「事象発生」現場で事故が起きてはならないと思い、現状以上に逆走誘因環境の撲滅に向けた工夫対処ができないものか、無関心だというわけではありませんので、管轄警察署を調べ、電話で報告をしておきました。
概ね事務的な対応(予想したよりはマシでした)をされたものの、「現場視察だけは近日しておいてください」という内容は適確に申し添えておきました。

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