ホームのベンチの向き

駅のホームに設置されたベンチ② - 転落防止効果?

 以前、座面の様子が一般的なものとは大きく異なる椅子について紹介しましたが、それは深い配慮がなされたデザインでした。※リンクはコチラから

 今回は大阪の地下鉄の駅で見られる例です(*)。ベンチ自体の形状の話ではありません。この設置方向や雰囲気に違和感ありますか?
 「線路に向かって座る」のが従来からのスタンダードであり、それとは90度回転したことになる当該ベンチについては、常識を覆して方針転換し、敢えてこのように”改善”したとのこと(記述表現を強調しすぎました!)なのですが、何か感じる点はありますか?

 変更の理由・設定の根拠としては、『泥酔者などがベンチに座り、立ち上がった際に(電車が到着していないのに)おもむろに歩き出して真っすぐ進み、そのままホームから転落してしまうことを防止』とされています。実際にそのような乗客の行動分析をし、「落下する事例の大半がそのパターンであった」という話のようです。

 ただ、当該〔落下事故の典型例〕とは「ホーム上を移動中に、端の方を歩き、つい足を踏み外して落下するケースは少なく、それよりも」との前置きがあります。つまり「ベンチから立ち上がった後、フラフラと横方向や斜め(=ホームの端方面)に予測不可能な歩みを始めるのではなく”前の方へとまっすぐ”進む」との結論付けである点が気になります。
 
 転落してしまうほど意識朦朧とした人の「進路」が定まっている(=ベンチの方向通りに歩いてくれる)とは、にわかには信じ難くないですか?
 
 このデザイン、はたして本当に有効なのでしょうか?
 因果関係は『ベンチの方向』にあるのでしょうか?
 あるいは、わざわざポスター的なものまで作ってそばに掲示してみたり、ネットやテレビなどで紹介されて、皆が深く感心するような代物?その評価基準はどうやって形成されるのか、「変える」というカタチに魅せられてしまっていないか、今一度考えておきたいところです。
 
(*)JRにて、より率先的に導入されている模様です


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会社員をしながら〔本質把握〕と〔合理性追求〕に日々明け暮れ、気になったことを書いています。と言っても、専門的な難解なものではなく、今よりもう少し「モノゴトを別の角度から見てみる」という心掛けが広まればいいのになぁ、との願いを抱きつつ、”気付き”の提案をしていきたいと思っています。
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