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天然保湿因子

皮膚の天然保湿因子〜

NMF natural moisturizing factor


化粧品の説明、広告にもちらほら出てくる。

2019年皮膚科専門医試験過去問にも出題がありました!

ナチュラル モイスチュアライジング ファクター
そのままでも意味通りそう。


天然保湿因子 多くはアミノ酸 40%
PCA 12% 天然の保湿成分

アミノ酸の平均分子量100kDaくらいの大きさ。

普通の肌に入ってる成分はアミノ酸くらいの大きさだったら、

コラーゲン1400以上のアミノ酸からなる高分子ですから、通常の大きさのコラーゲンを塗っても肌に入らない…

肌はそもそもタイトジャンクションバリアという、かなりきっちりした皮膚バリアがあるので…
よっぽどの物では皮膚に染み込まない。

なのでメーカーがこぞってナノ分子化した化粧品を売るわけですよね。

デルマ侍がなんとなく思いついたメーカー フジのアスタリフトとアクセーヌ

アスタリフトのナノテクノロジー!

敏感肌にも優しい、アクセーヌにもナノテクノロジーの謳い文句。

https://www.acseine.co.jp/shop/pages/counseling_ingredient_detail_30.aspなんでもナノ…

ナノテクノロジーの皮膚 化粧品へのアプローチ

そういえば化粧品がらみの論文ってあまり読んだことないので読んでみました。

Morganti P. Use and potential of nanotechnology in cosmetic dermatology. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2010;3:5-13. Published 2010 Feb 24. doi:10.2147/ccid.s4506

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21437055/

皮膚科以外の論文だと、どこがメジャーなのかよくわからないのと、pubmedでcore journalが調べられなくなったので・・・Google scholarを併用しながら、調べます。


〜論文より引用〜
化粧品のためのナノ粒子を開発していくための方法は2つ

①ボトムアップ法

ナノ粒子を分子次元から組み立てる方法

②トップダウンアプローチ法

より大きな粒子からサイズを減らしナノ化する。化粧品の分野では、一般的に使用されていて、ナノソーム、キュボソーム、ニオソーム、リポソームなどがある。

直径 50~5000nm の粒子は、酸化を防止しながら皮膚の浸透性を高めるマイクロエマルジョンやナノエマルジョンを製造するために使用

日焼け止めで日本でもよく使われる二酸化チタン(TiO2)と酸化亜鉛(ZnO)は、化粧品では60~200nmのナノ粒子にして透明なエマルジョンにしている。チタンや亜鉛は鉱物であるが、それを微細化することで、透明性だけでなく、反射率も高くなる。

***

日焼け止め成分にもナノテクとは知りませんでした。

リポソームっていうと、コスメデコルテ

デコルテ モイスチュア リポソーム

おわりに

いかがでしたか?

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