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位置エネルギーによるコンサル価値の作り方

みなさんこんにちは。DEOKO(でこ)です。こんなにNYダウのボラティリティが高い状態は滅多にありませんね。世界経済はどうなるんでしょうか?

さて、今日は、「位置エネルギー」の作り方をお伝えしていきます。前回の復習から始めましょう!

復習:位置エネルギーとは?

位置エネルギー = 課題の質 × 知見のギャップ

位置エネルギーは、上記の式で定義できるという話をしました。まずは、この式が掛け算だということに着目してください。どちらかが極めて低いレベルだと、片方が高くても無価値ということになります。恐らく副業でコンサルティングを始めようという方は、課題の質が低い、または捉え違ってしまう可能性が高くなると思います。一方知見のギャップについては、何らかの専門家であれば、一般人よりは知見があるわけなので、それなりにあるだろうと想像します。

課題の質を高めるには

課題の質:どの程度、必要とされている、困っている課題なのか

課題の質は、副業でのコンサルティングにおいて、どうしても向き不向きというか、運の要素があります。おそらく、本業で培ったナレッジをベースに副業コンサルティングをするケースが多いでしょう。例えば、法人営業をしていた方が副業で、若い人に向けて営業コンサルティングをするケースなどがあります。こういうケースは、SNSのテクニックが高ければそれなりにうまくいくでしょう。

なぜなら、若手の営業マンは、法人営業の難しさ・辛さ、上司の理不尽さ、ノルマの厳しさ、同期との差、給料の低さなどに悩んでいて、これは職場環境に恵まれなければ、アドバイスがもらえるものではなく、1人でモヤモヤするしかないからです。プライドやお金に関わる部分は、お金を支払ってもらいやすいドメインです。

一方、例えば、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)職人のような方が、RPAのノウハウをベースに副業コンサルティングをしたいと考えるとします。これは相当苦労する課題です。個人でRPAに悩んでる人は存在しないと言っていいでしょう。悩んでいない人との知見ギャップがあっても、何にもなりません。もちろん法人相手なら成立するでしょう。ただし、人によっては法人へのアプローチが難しいと考えられます。法人は経済合理性の判断もさることながら、信用に対するチェックが大きいですから、個人で相手取るのはかなり実績が必要です。コンサルティングではなく、ブログで戦うとか、何かしら別のアプローチがあるかもしれません。

このように、自分がアプローチ出来る人に、自分が提供出来る知見がハマるのか、あるいは課題が存在するのかというのは、本業に依存する部分が大きく、ある意味運の要素というか、無理なものは無理みたいなところがあるわけです。

知見のギャップを広げるには

知見のギャップ:クライアントとコンサルタントの課題解決に関する知識、見識のギャップ

知見のギャップを広める技術は沢山あるので、おいおい紹介していきたいと思います。例えを出すと、よくみなさんがイメージするコンサルタント特有の難解な言葉遣いも、知見ギャップを作り出す技術と言っても過言ではないでしょう。下のような回答も嘘ではなく、確かに、日本語ではうまく表現できないことなどがあったりしますが、それよりも、本能的に「すごそうに見せる」「差を作る」ことが主眼になっている気がします。

さて、話を元に戻しますと、課題の質が高ければ、次は知見のギャップを広めることが大切です。知見のギャップを原理原則から考えてみると、その課題に対する、知識、あるいは経験、AI業界の人が言う言葉では、ドメイン知識みたいなものが、リッチであれば、差は広がります。

知見のギャップの源① 知識

では、どうすれば知見のギャップが広がるかといえば、何を置いてもまず「勉強」です。コンサルティングで稼ぐなら、とにかくこれです。みなさんは何かの専門家であると仮定してこの記事を書いていますが、実はみなさんの知識は人の役に立つレベルではないケースがままあります。深さ、幅(スコープ)ともにです。特に幅については、ほとんどの人にいえることでしょう。人に教えられるためには、教える必要のあるコアな部分とその周辺にある様々な情報が不可欠です。ちょうど、穴を掘る時には、穴を広げていかざるを得ないことに似ています。

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特に転職経験の無い方は、自分の専門スキルが世の中においてどの程度なのか、とか、自分の専門分野は世の中において、どういう位置づけなのか、とかが分かっていないケースが非常に多いです。せっかくの専門分野なので、それを活かして楽に稼ぎたいと思われるかもしれませんが、なかなかそうもいかないのが現実です。むしろ新しい学びを楽しんで、学んだことを活用して人の役に立つことができ、お金ももらえる、くらいに思えないと、コンサルティングをするのは、モチベーションが続きにくいかもしれないですね。

ちなみに、なかなか評価が分かれがちな、イケハヤ氏も、都度必死に勉強しながら、知見のギャップを作り続けている印象です。

知見のギャップ② 経験・体験

そして、次に重要なのが、「経験」です。実体験することです。知見のギャップを「知識のギャップ」と書いていない理由がここにあります。(特に普遍的な)知識というのは、本来人類共通の資産であり、お金をもらって解放するようなものではないのですが、経済的にそうもいかず、しかし、せいぜい書籍程度の価格で手に入るべきものです。ですが、経験や体験から得られた情報、感情、その他細やかな機微は、あなただけのものです。そこには、素晴らしい価値があります。ブロガー?のはあちゅう氏が、人生全部コンテンツと言っておられますが、あれはまさにこれにあたるわけです。

コンサルティングというのは、そのアプローチのタイプから大きく2種類に分けることが出来ます。

①ファクトベース

②グレイヘア

ファクトベースというのは、主にコンサルティングファームの若手からマネージャークラスくらいまでが使う手法で、ロジックと数字をこねくりまして、理詰めでコンサルティングを行なう手法です。かなり技術が必要ですし、地頭も求められます。この記事を読んでいる方の多くは、このスタイルを今から習得するのは難しいでしょう。 頭の良さ、知識量でギャップを作るスタイルです。

次に、グレイヘアというスタイルがあります。白髪、銀髪の意味ですが、ようは豊富な経験に基づくスタイルです。埋めようのない、時間的ギャップによってコンサルティングをするということになります。実業家が引退して、このスタイルをとはケースが多いですね。稲盛和夫氏の盛和塾などは、これの代表例かもしれません。

恐らく、ここを読んでいるみなさんは、どちらかと言えば、グレイヘアスタイルを取ることになるでしょう。ですから、論理性、賢さ、難しい言葉遣い、そういうことよりも、ちゃんと本業で、リッチな経験をつんでください。そして、その経験を人に語れるレベルまで棚卸しをしてください。そうすれば、ある程度知見のギャップが空いてきて、クライアントから、さすが凄いな、と思われるようになってきます。

もし、自分の専門分野において、意外に経験が少なかったり、ストーリでペラペラと話せるほどではないのであれば、勉強と並行して、足を動かして、経験を増してください。

私も、むかし、スポットコンサルサービスのビザスクを利用して、業界特有の商習慣などを事前調査したりしていました。大変頼りがいがあるなぁ、と感じる方はやっぱりいらっしゃって、決してコンサルタント的な話し方ではないものの、知識も経験も素晴らしい水準でした。みなさんにもそういうことが出来るはずです。

経験以外のテクニック的な部分は、私がこれからいくつも紹介していきますから、ここだけは自分でしか作れない価値として、頑張っていただきたいと思います!

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