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肯定意見だけに安心していると置いて行かれる

全方位に安全網をはった、ふわっとした文章だと、批判は生まないかもしれないけれど、誰の心にも残らない。

誰かに否定されたり批判されたりするのはこわい。
だけど、それを恐れるあまり、自分の本当に思ったことをオブラートに包みすぎると、結局何が言いたかったのか分からないような文章になる。

思ったことを率直に書いた文章や、言った言葉は、もしかしたら誰かを傷つけたり、思いがけない批判を生んだりもする。
でも、その反対に「同じように感じたよ」という強い共感も生みやすいと思う。
そして、共感や賛同も得るけれど、否定や批判も受ける文章や言葉こそが、自分にとって価値のあるものになるはずだ。

だって、言葉は自分の外に出してみないとどんな反応を生むのか分からないから。
人と人とでコミュニケーションを取るために存在する言葉なので、外にだして反応を見てみるのが自分の伝え方を磨く訓練になる。

「思ったように伝わらない」「違う風に捉えられた」「そもそも意見が気に入らないと言われた」を繰り返してこそ、だんだんと自分の中の気持ちと外に出る言葉が近くなっていくのだろう。

そして、「こう思った」を素直に表現して、それでも批判されたら、その人とは合わなかったということだ。
否定や批判を受けると、自分を拒否されたような気になるけれど、あくまで否定されたのは言葉であって、自分自身ではないということを覚えておくと精神衛生上良いかもしれない。
意図的に誰かを傷つけようとして放った言葉でないのなら、自分の意見として自信を持って良い。

……そういう風に自分にも言い聞かせている。

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