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チャンスは、突き抜けた者に集中する。

今日はチャンスをどうやって掴むかということに関して意外に理解されていない非常に大切な法則についてお伝えしたいと思います。この法則を知っていたり体験して理解している人は何度もチャンスを掴んだりしますけれども、これを理解していないと「どうして俺にはチャンスが来ないんだ?」とずっと言い続けるような状態になってしまいます。また時々いいチャンスが来たとしてもそこから継続的にチャンスが舞い降りるような状態を導くことができなくなってしまいます。今日お伝えする法則をしっかり理解して行動すると、20代の若いうちからチャンスを引き寄せ続けられ、スタートダッシュを切れるようになるでしょう。

え?コレ、えこひいきじゃん…。

私も新人時代そうでしたが新人時代や20代の時って自分の力を発揮するチャンスを何とかつかみたいとみんな思ってますよね。 私が昔リクルートに入社した時は大量採用時代と言われて同期だけで860人も入社した時代だったので、その中でどうやってチャンスをつかんで成長していけばいいんだ?と、全くどうしていいか分からずただ与えられた仕事に忙殺されているような状態でした。

でもそんな時に、上司や先輩からチャンスを与えられて自分たちがやってる仕事とは違う仕事をやり始めるような人が現れたりします。 自分は与えられた仕事を一生懸命やってるだけなのにその人は部署でちょっと注目されるような特別な仕事に呼ばれたりするような状態です。
これどうですか。こういう状態ってちょっと悔しいですよね。

しかもその状態でしばらく経って気づくと今度はその人がまた違う面白そうな仕事をやり始めたりしているわけです。なんかその人だけえこひいきをされているんじゃないかというような気持ちになったりしてこういう状態は納得いかない人が多いかと思います。

でも現実的にはこういうことが常に起こっていますし、実はこれはビジネスの世界では当たり前に起こる原理原則なんです。新人時代は皆が同じスタートですので、こうした差が見え始めると特に目立ってしまうんですが、実は新人ではなくてもビジネスの世界では当たり前のようにこうした事が起こっています。一度チャンスをつかんでしっかりとものにした人に次のチャンスがどんどん与えられるということが起こっているわけです。

チャンスがチャンスをものにした人に集中する理由

今日はこれがどうして起こるのかということをしっかりお伝えしますので、とにかくこの考え方を頭に叩き込むことがすごく重要です。私が書いている伝説の新人と言う本のレビューでは、「これを新人時代に知っておきたかった」とか、「20代のうちにこれに気づいていれば人生は変わっていたかもしれない」というようなコメントが数多く寄せられています。
ものすごく大切なので最後までしっかり読んでチャンスをどんどん引き寄せられるようになってもらいたいと思います。

その法則というのは、「チャンスは突き抜けたものに集中する」という法則です。

ちょっと図を使って説明してきたいと思うのですがまずはこちらの図をご覧ください。

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横一線に並んで一つ一つの矢印が上へ伸びていこうとしています。この一つ一つの矢印が同期の新人を表していると考えてみてください。同期が少なければ世の中全ての新人と考えても結構です。あなたがこの中の一人だとしたらどんな状態ですか?もしかしたらほんの少しだけ差をつけているかもしれませんし、あるいは横並び状態でこのままで大丈夫か?と不安になっているかもしれません。でもこれからお話することをしっかり理解し行動に繋げていけば大丈夫です。

まずはこの図をビジネスの基本である相手の立場に立って考えるという視点から見つめ直してほしいのです。もしあなたが上司や先輩、あるいはお客様の立場で、この中の誰かに仕事を頼もうと思う時このような状態だったら誰にするでしょう。能力もやる気も実績も判断できない状態ですから、とりあえず近くにいる新人に声をかけてみよう、と思うくらいだと思います。

では次にこの図を見てください。これは何が起こっていると思いますか?これは誰が見ても少し突出した新人が一人いる状態です。

突き抜け


周りの新人達に比べ、やる気も能力も高そうです。もしあなたが自分の仕事を新人の誰かに頼むという風になったらどうしますか。このちょっと突き抜けた新人に声をかけたりするのではないでしょうか。なぜなら自分の仕事の一部を任せたりするときには、できるだけしっかりやってくれる人に任せたいという気持ちが自然に働き、やる気も能力もある人に任せたいと思うからです。

ここで声をかけられた新人は、その案件でしっかりと頑張ることによって経験を積むことができ、先輩との信頼関係が生まれ、学びを重ねることで成長を加速していきます

5チャンス

そこで実力がついたり成果が少しずつでも生まれ始めるとまたこの案件もお願いしてみようと言うことでチャンスが舞い込んでくることになります。さらにそこでチャンスをつかみ期待に応えていくことでまた次のチャンスが訪れると言うような流れが生まれてきます。例えば、はじめに課長がくれたチャンスに応えていい成果を残せたら、それを横で見ていた部長が「だったらちょっと難しいかもしれないけど、今度はこれもやらせてみようかな」とより大きなチャンスを与えてくれたりするわけです。

チャンス11

チャンススパイラルに乗れ

これを伝説の新人ではチャンススパイラルと呼んでいます。ビジネスにおいて加速度的に上昇してしまっているような人はほとんどの人がこのチャンススパイラルにうまく乗っています。このチャンススパイラルに乗ると経験すること、付き合う人、クライアントとの取引の大きさ、あるいはプロジェクトを任される事の重要性あるいは責任感の大きさなどがその都度大きくなっていきます。そうなるとどう変わっていくと思いますか?
そうすることによって、視界が広がり耳に入ってくる情報が変わり、インプットが変わることによってアウトプットの質もより高まっていくわけです。そしてアウトプットの質が高まることによってより信頼を高めることができるわけです。

チャンス12

このチャンススパイラルに乗るのに1番相応しい時期は20代あるいは新人時代だと思います。もちろんこのチャンススパイラルは30代40代50代でも乗ることができます。でも新人時代や20代がなぜ良いかと言うと「20代なのにすごいね」「新人なのにすごいね」と言う形でより際立つ形で認められることができるからです。新人時代や20代のうちは出来ないことが多いのが普通だからです。

実は新人は注目されています。例えば先輩どうしでこんな会話がなされていたりします。「お前のところの新人どう?」と言うようなお話です。すると新人に良い仕事をしてもらった先輩は「今回、彼にこんな仕事を頼んだんだけどもすごくしっかりしててよかったよ。」するとそれを聞いた仲間の先輩たちも「あーそうなんだ、だったらちょっと僕も頼んでみようかな」と言うような会話がなされていたりするわけです。

実はこれは新人時代だけに起きているわけでありません。ビジネスのあらゆるところで起こっています。例えば「この前の仕事すごくいい仕事だったけれどあれはどういう風に進めたの?」「いや実はA社にいるBさんと言う方に入ってもらったんだけど、彼がすごくいい仕事をしてくれてほんとに助かったんだよ」と言うような会話がなされています。

何故こうなるかと言うと、実はビジネスの世界では常にこれは誰に頼めばいいんだろうという思いが満ち溢れているからです。これは新人もベテランも関係ありません。あいつに任せたら心配だという人には仕事はまわってきません。人に頼んで失敗などしたくないからです。

いい仕事をし続ける人はそれが評判になり、該当分野で案件が生まれると常に一番に名前があがるようになります。これを第一想起されるといいます。
第一想起とは●●と言えば、Aさんだよね、というように一番に思い起こすことです。

新人時代はまだまだみんな能力も実績も積み上げていませんから、逆にここで全力を尽くして頑張ることで新人の中で第一想起されるようになりやすいのです。そこでチャンスを掴み、期待に応えることを繰り返していくとチャンスは次々と訪れるようになります。新人時代にスタートダッシュをかける重要性はまさにここにあります。スタートダッシュを意識してチャンススパイラルに乗ってビジネス人生を楽しんで欲しいと思います。

以上のお話を動画で視聴したい方はこちらをご覧ください。


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