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いい線いってる夜vol.2 レポート

「いい線いってる夜vol.2 線柳の会」無事に終えました!
おかげさまでたのしい夜になりました。
新宿まで駆けつけてくれた皆さま、お気にかけてくれた皆さま、LOFTのスタッフさん、そしてお忙しいなかご参加いただいたゲストの姫乃たまさん、本当にありがとうございました!

イベントが終わってから中島さん加賀谷さんと三人で、「サクッとガツンとご飯食べましょう」と日高屋に入るも満席で、吉野家を覗くも満席で、ダメ元で覗いたうどん屋が空いていたのでうどんをすすって帰りました。
奇しくもきっちり線状のものを食べて帰ったぞ。さすが、いい線いってるね〜

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 今回、いい線のことを五七五で詠む「線柳」を句会形式でやってみようと思ったのには「川柳」と「線柳」のダジャレ的はまり方だけでなく、いい線と句会のふたつには対象を解釈でひらくというたのしさが共通していたからです。
 電線をはじめ、日常に溶け込んでいるいい線は線の愛好家以外から見ればただの線、あるいは見慣れたインフラや馴染みある背景ですが、愛好家による解釈によってその魅力に気づいたり、愛好家とのちょっとした会話なんかをきっかけにして街に出たときに自分でその線の面白さを発見することができるようになります。
 句会も、ひとつの句に込められた良さに他の人の解釈をきっかけにして気付けたり、句の世界を広げたりできるという楽しみがあります。
 線のことに限らず、マニアの話を聞く面白さというのは生活に隣接しているのにまだ知らない世界の扉を覗けることや、その話によってものの見方が広がり、世界の厚みや解像度がどんどん上がることだと思っています。

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おこがましい話ですが、「いい線×川柳」イベントでは線柳をひらいていくときに思いも寄らぬ線の豆知識がひょっこり飛び出してくることもあり、これまで線のことにピンときていなかった方にとって線を愛でるきっかけになるような時間になったんじゃないかと思っています。(まさに布教活動)

 いい線の三人は「線」と聞けばそれぞれの愛でる線(ゴムホース・電線・鉄塔)に対して良くも悪くもまっしぐら、ある意味近視眼的に考えがちなのですが
姫乃さんは「線」というテーマから、日々切られる髪や爪のことや弾き語りで線を描き出した人のこと、「いい線いってる」というフレーズを使って作詞家らしいアプローチの線柳を詠まれるなど、まったく別のいい線を詠んでくださいました。
あらためて、いい線の世界を広げてもらいました。

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 さらに今回、LINEオープンチャットを使ってイベント中お客さんにも線柳を詠んでもらったのですがこれもすごく楽しかった。ナイスアイデアby加賀谷さんです。
それにしても、みんな本当にいい線柳を詠まれるんですわ!!!
 会場のお客さんには鉄塔を「鉄のタケノコ」と表現する方がいたり、ある詩人?作家?は電線のスパークを「青いねこ」と表現したという話が出たりで、言葉で切り取るいい線の風景もマジで奥深いですな…はーおもしろ無限大……。

ではでは





ふ、ふ、ふ。締めたと思いきやこっそりひとつ今夜の自慢をします。
実はですね、私がね、壇上の三人からも観客のみなさんからも一番得点の高い線柳を詠んだのですよ。自分でひらいた会で優勝するってお前なんなんだというか、イベントとしてもうちょっといい展開なかったんかいみたいなことはちょっと思ったけど嬉しいものは嬉しいです。超嬉しい。
せっかくなので今回詠んだ線柳全部載せちゃお。
来られなかったあなたのために、イベントのおすそ分けです。

結露した窓に小指をすべらせる
主成分やさしさつよさが線になる
鳥除けの鳥除けたさに我惹かれ

またこんなふうに「いい線いってる夜」として、みんなで線の世界を楽しむ夜を過ごせたらいいなと思います。

あと、しゃべるのに夢中で全然イベントっぽい写真を撮らなかったよ。あー、うっかりした。
どなたかnoteに使ってもいいイベント中のお写真をお持ちの方がいらしたら、Twitterのリプライ経由でお送りいただけますと幸いです…よろしくお願いします……!

またお目にかかれますように!

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