『あの時、僕は』
18
本
09『 バスケの神様と少年 』 〜あの時、僕は〜
2018・3
「うぉーっ!、ナイっシュー!ヒサ!」
5年生大会最終日、順位決定戦。この大会で一番の声援は、
4年生ヒサのプレイに注がれた。
本大会最後の試合、ヒサは2Qに出場して6得点をもぎ取った。
ヒサはいつも試合に出ている訳ではない。
頭が良くて一番声の大きいヒサ。
いつもはベンチではスコア係として、ゲームを支えてくれている。
時には後輩にスコアの付け方を教えながら、また自らスコアを付
08『 勝利をつかめ熱き想い、秘めたる闘志! 』 〜あの時、僕は〜
2018・2
「ファーン!」
その時、試合終了のブザーがアリーナに鳴り響いた。
「ふざけんなっ!こんな試合二度とするな! もう二度と…す、ん、な…二度と…」
試合終了後、僕は観客席でそう叫んだ。
周りの熱気、歓喜と悲鳴がうねり合い、折り混ざるアリーナで
人目を気にせずそう叫んだ。叫ばすにはいられなかった。
僕たち上木ガッツは、ミニバスの聖地さいたま市記念総合体育館で行われる、さいたま市
07『 道 』 〜あの時、僕は〜
2018・1
君たちがこれから進む道
進めばきっと いろんなことが起こるだろう
自分の思い通りにならない…
邪魔されて結果が出せず、悔しくて涙する事も
あるだろう。
一人では出来なくても、二人なら、
三人なら出来ることもあるだろう。
どうしていいかわからない…
一人その場でたたずみ、
怯えることもあるだろう
怖くて目の前が真っ暗でも、
周りが全員反対しても、
一人その道を走らなければ