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あの頃、映画館で~「明日に向って撃て!」から「アメリカン・グラフィティ」

体が動くうちにと、サグラダ・ファミリアに負けない牛歩で堆積した不要物の整理・処分を進めている。そこでハタと思い出したのが若い頃に観た映画のプログラム。どこかにしまい込んだはずと捜索をすると階段下の収納スペースの、それこそいつから君はそこで眠っていたのという数々のさらに奥に、まるで見つかってはいけないムフフなもののようにひっそりと隠れていた。十代から二十代(1970~80年代)、名画座というものもあって映画館にはとにかくよく足を運んだ。そして必ずといっていい位プログラムを買って帰った。

発掘されたプログラムは百数十冊位か。当時観た映画の何割くらいが出てきたのかはわからない。それでも今回の出土品は処分検討の対象から早々に外し後にしかるべき保存場所を検討することにした(こうしてなかなかモノは減らない)。観たという記憶だけのものがかなりある。とりあえず五十音順に整理してみよう。

「明日に向って撃て!」(アメリカ/1970日本公開)
言わずと知れたジョージ・ロイ・ヒル監督の名作。1975年のリバイバルで観る。プログラムにはニュー東宝シネマ1とある。高校一年、映画いいじゃん!と思わせてしまった罪深い作品の一つ。ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード、そこに絡むキャサリン・ロスの掛け合いはヘタな漫才より数倍楽しい。これを西部劇の枠に入れてしまってはいけないと思う。ラストはまさに邦題そのものなのだ。

「アニマル・ハウス」(アメリカ/1979日本公開)
1960年代の大学生が繰り広げるひたすらおバカな騒動、それでも同性愛やベトナム戦争が顔を覗かせる。ジョン・ベルーシ他。

「天城越え」(日本/1983公開)
記憶からすっぽり抜けている。原作は松本清張、三村晴彦第一回監督作品。田中裕子、渡瀬恒彦、平幹二朗など豪華なキャスト。少しくらい覚えていてもよくないか。

「アマデウス」(アメリカ/1985日本公開)
監督賞(ミロス・フォアマン)、主演男優賞(トム・ハンクス)はじめアカデミー賞8部門受賞の大ヒット作。ザ・映画な力業でぐいぐい来るのだ。

「アメリカン・グラフィティ」(アメリカ/1974日本公開)
これだっておバカと言えばおバカ・・・なのだけれど「騙されてもいいかな」と観られたような。音楽だけでも楽しいし。ジョージ・ルーカス監督がスター・ウォーズを発表するのはこれより4年あと。リチャード・ドレイファスさんはこの後も様々な作品で遭遇することになる。

「明日に向って撃て!」「アマデウス」はロードショー(懐かしい響き)で、他は封切り数年後に名画座で観たと思う。頁をめくっていると何か思い出すことがあるかも知れない。











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