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現地採用者がそのまま駐在員になる見込み

こんにちは。ヨシトです。

今日は表題の件について、僕が聞いた話、感じたことを記してみます。
現地採用者であれば皆駐在員になりたいって思ったことあるんじゃないかなと思います。今日はそんなトピックです。



現地採用辞めて駐在員になりたくなる時


隠さず言いますが僕も13年間の中国現地採用時代に「駐在員になりたい。」
と思っていました。特に貧しかった現地採用時代の最初の5.6年位。

例えば、駐在員の家でパーティがあり、参加すると自分が住んでる家とは全くレベルの違う家の光景がそこにはあってやるせない気持ちになります。

直近だと前職時代、現地採用とはいえ現地法人のナンバー2のポジションだったので、駐在員のコストの管理にも関わっていましたが、家賃で1万5000元(日本円で約23万円)を計上とか、駐在員の子供の学費手当とか、彼らの経費とかとか、、そんなのを日々見ていました。
部下に駐在員を持っているのに、僕の雇用形態が現地採用のままであることもやり場のない悲しい気持ちになったことも事実です。

その度に、現地採用だから仕方ない仕方ないんだ、と頭では線引きするようにしていました。駐在員全員が優秀だったら、この待遇差を納得できていたと思いますが、優秀ではない人もいて、どうしても不平等を感じてしまうのがつらいところ。人材会社に駐在員になれる求人を紹介してくれと、相談したことも何度もありますが、結局かないませんでした。


現地採用から駐在員になった人も割といるらしい


でも実は僕の身の回りにいるんです。現地採用から駐在員になった人。
転職ではなくて同じ会社で現地採用から駐在員になった人のことです。

中国で13年間も現地採用をして、途中中国国内で3回の転職経験を経験し、人材紹介会社にも5年ほど在籍していた僕の経験から一方的に判断すると、現地採用から駐在員になる可能性はとても低いと思います。直観では現地採用の10人に1人もいないと思います。100人に1人かもしれません。

ではなぜこの狭き門を経て駐在員になれたか、駐在員になりたくて昔経緯を聞いたことがあるので記します。

①日本人であれば本社の社員と近しく扱う会社
北関東の田舎に本社のある会社で中国現地の現地採用としてスタート。現地採用という雇用はローカルスタッフに対して使っており、もともと日本人に現地採用待遇は失礼という考えが社内にあるらしく、入社から1年ほど経過したところで、駐在員雇用に自動的に切り替え。そこからすでに8年以上中国駐在でまだ帰任にならないようです。本人曰く、田舎の会社独特の温かいありがたい制度。

②海外拠点が多い商社やメーカーで人の異動を前提としている会社
これは前々職の取引先の会社です。現地採用2~3年やるとほぼ間違いなく駐在員になれると総経理から直接聞きました。理由は海外拠点を多数持っていて異動をさせやすくするためだそうです。聞いた次の瞬間から僕も手を上げかけましたが、取引先関係もあるので断念しました。当時、窓口をしてくれていた方がまさに元現地採用だったみたいですが、日本に帰るという選択肢がなくそれはそれでつらいと言っていた気がします。

③本社が現地採用の後のキャリアとして特例の人事制度を設けている会社
これも前の会社の取引先で、その会社の営業担当の方から教えてもらった話です。ちなみにこの会社は日本でもCMしてる有名な会社です。
頑張ってると周囲に認められると本社に籍を置いてもらえて、社会保険や年金などが納付してもらえる駐在員待遇になると聞きました。でもこの営業の人はそれでも何年も前に辞めてしまってます。待遇が良くなったのに辞めるなんて、何があったんだろうと思いました。


各社一貫性がないので運次第でこういう会社が見つかります。

実力と何より運が重要


上記の事例は親しくしている方から聞いた話なので、具体的に内容を書きましたが、そのほかにも駐在員になった人の話は聞いたことがあります。基本は実力と運の両方が重要だと理解した方が良いと思います。

駐在員になる方法については、人材会社に何度も相談したことがありますが、駐在員になれる求人といって案内はしてくれるものの、現地採用スタートの求人ばかりなので、駐在員を約束しているわけでもないです。

なので、仕事選びの時点では運がとても重要だと思います。入社した後は人事を尽くして天命を待つですね。


まとめ


見てきた通りで、現地採用から駐在員になるチャンスはかなり少ないです。
駐在員へのキャリアアップを目指す確実な方法としては、求人数が少なくて難易度も高いですが、駐在員募集の求人に直接応募することが一番確実だと思います。

将来的に駐在員になれる可能性がある、と謳う求人は、実力以外に運も問われるので、転職が無駄になりかねないと思います。転職回数は増やさない方が絶対に良いと思うので、僕が経験したみたいに、日本に帰国して海外に関連のある会社にエントリーして、将来的に駐在の可能性を模索する方がより良い気がします。


少し話は逸れますが、僕は入社後まだ2カ月ですが会社は中国時代の経験を評価してくれていると感じます。コロナウイルスという特殊事情を加味しても、入社して1カ月と少しくらいで、海外事業部に異動となりました。

上司である専務からの説明も明確で、現地採用という雇用形態を見ているわけではなくて、僕が何をしていたのかをよく見てくれていて、そのうえで判断してくれていると感じます。このままコロナウイルスが落ち着いた後は、中国に関わる仕事をしていくどんどん増やしていく予定となっていて、そのまま中国駐在の可能性も浮上してきました。

冒頭のように駐在員になりたいと13年間心に忍ばせていた僕ですが、帰国してから強く思うのが、雇用形態が何であっても、頑張っていたことは無駄にはならないということかな。文句を言いながらも現地採用として13年間中国でやってきたことに意義はあるし認めてもらえます。

現地採用を辞めようか悩んでる人も多いと思いますが、中途半端に辞めずに自信をもって目標を持ってやってみてください。日本戻ってきたら現地採用か駐在員かなんて関係ないですから。

僕も現地採用の時は不安だらけでしたが、こうやって帰ってきたときに、過去の経験を評価してもらえることはとても幸せなことだと思います。

本日は以上です。

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