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理想の未来を想像するために

バックキャスティングという考え方がある。「未来のあるべき姿」から「未来を起点」に解決策を見つける思考法だ。

この思考法のメリットは下記のようなもの。

・具体策や正解がすぐにはわからないものの解決に適している。
飛躍的なアイディアや新しい発想が生まれやすい
・選択肢に制限がなくなる。
・目先の利害関係を超えたパートナーシップも築くことができる。

途方もない未来を具体的にイメージすることで、その世界に必要なサービスは何か、今からできることは何か、一種の妄想から逆算して行動計画を立てるのがこのバックキャスティングという考え方である。

妄想とはいえ、その「実現性が高い選択肢」をいくつか持っていることが、より具体的なアクションプランを生み出していく。

遠い未来の「実現性の高い選択肢」を与えてくれる書籍はいくつかあるが、ここでは『拡張の世紀』を紹介したい。

この書籍は、スマホ専業銀行であるMovenの創立者が語っているからこそ、その内容に説得力がある。

著者のブレット・キングは、スマホが世界にここまで普及することを見越してビジネスに成功した人物だが、今回は2030年頃に起こることを予測しているのだ。当たるも八卦当たらぬも八卦だが、押さえておくべき情報だろう。

『拡張の世界』では、現時点では非現実的(と思われる)な未来が紹介されている。

僕が好きなのは3Dプリンターの発展による「インスタント製品の世界」だ。

商業用では3Dプリンターは随分発展している。特に金型を使うような部品が大量に使われる飛行機等の現場では利用が年々拡大している。

しかし、現時点ではまだ一般消費者にとって馴染みの深いものではない。

拡張の世界では、この3Dプリンターが誰もが使えるレベルに普及したとき、携帯電話等の電子機器も、カップラーメンと同じようにその場でインスタントに作って供給される世界が来るのではないか、と書かれている。

確かに最近そのような兆しも少しずつ出てきている。本書でも出てくるザールラント大学(3Dプリンターでカスタマイズディスプレイの制作に成功した)が、最近家庭用プリンタで電子回路を印刷することに成功した。

今後iPhoneを買うときにアップルストアに行くのではなく、アップルのウェブサイトで印刷用ファイルをダウンロードする時代が来るかもしれない。

話を戻すと、バックキャスティングでは「望ましい未来の姿」をより具体的に想像し信じることが重要である。

その中で、『拡張の世紀』のような、事実に基づいた近未来(でもまだ多くの人が信じられていない未来)を描いてくれる書籍はとても貴重だと思う。

3Dプリンターの場合であれば、理想の世界は、「買い物に出かけなくても、家電製品を家で印刷できる」「誰もが家でオリジナル家電がつくれる」などである。

そのような理想を掲げたうえで、現在と理想のギャップ(特に超えなければいけないハードル)を明確にする。

3Dプリンターであれば、素材価格をどう下げられるか?3Dファイルを作成できるエンジニアをどう増やすか?等が挙げられる。

もちろんそんなことは業界では周知の事実で、素材市場については市場規模も急拡大中である。

教育に関して言えば、「ROBBO(ロッボ)」というボット工学カリキュラムが日本の学校へ導入が開始されている。

このように、理想の未来を想像し、そこから逆算することで伸びそうなビジネスを予想したり、あるいは自分で始めることもできる。

今回は『拡張の世紀』を紹介したが、他にも下記のような本は、理想の未来をより具体的に想像する上でお勧めです。

エコノミスト誌が予測する2050年の技術。

サピエンス全史の著者が描く、人間の未来。



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