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「達観」をめぐるあれこれ

こんにちは、木月まことです。

今回は(達観)ということをめぐるあれこれを書きたいと思っております。

ところでこれを読んでるあなたは「達観」ということについてどんなことを考えますか。
いや、これでは唐突すぎて答えに窮するでしょうから質問を変えましょう。

あなたは人生の様々な局面で「達観」してしまうことが多いタイプでしょうか。
それとも「達観」なんてジジ臭いこととは無縁で、やろうと思ったことを次々実現していく「達成」タイプでしょうか。

わたしは、こんな「達観」などというタイトルの記事を書こうとしてるくらいですから、「達成」タイプというよりどちらかと言えば「達観」タイプなのかもしれません(ただ単に、秋の静けさが「達観」というようなムードに自分を浸らせてるだけのはなしではないとも言い切れませんが…)

ところで今日の文なのですが、論文っぽいひとつの地続きの完成文のスタイルをやめて、短いつぶやきのようなものがいくつか並んでるスタイルにします。前置きはこのくらいにします。

さて、では本文です。よろしければお付き合いください。

   -------達観をめぐるあれこれ------

「全ては無である」的な感情に陥ることもある達観型のパーソナリティーの人は、哲学、学問、研究、リサーチ、芸術など静的な分野の活動がおそらく向いている。



達観型には「君に会うためなら、いますぐ北海道にだって飛んでいくよ」というような行動力はあまりないことが多いだろう。



達観型は行動力があまりないため悪循環的に達観にはまっていく。
「パリも東京も同じだ」という究極の理屈をよしとする以外手がない。



太宰治みたいな作家も達観型の人だろう。
太宰治は達観していたので、せいぜい手の届くところにいる女性に溺れる以外には他のことに興味を持たなかった。あるいは持てなかった。




太宰治が生きてたような時代は、太宰でなくともこころを閉ざしやすかった時代といえるだろう。
二二六事件があり、満州事変があり、日中戦争から太平洋戦争になだれこむすごい時代だった(もちろん太宰は達観などしていたのではなく、浪漫を持っていたのだという見方も可能かもしれないが)



人が老齢域に入っていく過程でも達観が起こりやすいだろう。
興味や関心や欲望があってもそれに肉体が追い付かないので、やはり「東京とパリは同じだ」というような理屈を採用して自分を納得させる以外手がない。



達観型は交渉と折衝で事を為していく政治やビジネスの分野は適性が薄いことが多いだろう。



達観型は最初に述べた通り、静的な、探求的な世界が向くだろう。
フォロワーを増やすみたいな世界もある意味対人交渉と対人折衝の世界なため本来的には適性が薄いだろう。



達観型は、行動力や交渉・折衝力を軸にする政治やビジネスの世界には適性が薄いため、何か入れ込めるものを持てないと、男子なら酒と女に溺れる人生になりかねないこともある。



その入れ込めるものというのは達観型の場合は、繰り返しになるが静的な分野の中の方がぴったりなものが見つかりやすいだろう(ただ達観型はいつも静かにしているのがよいなどと言っているわけではない)


    ------おわり------

以上 「達観」をめぐるあれこれでしたが、明確なテーマのもと起承転結があるものではないため、性急にひとつの結論だけを求める人には物足りなかったかもしれませんが「達観」をめぐるあれこれでした(達観してしまいやすい人の現世処世的な傾向と対策ともいえるかもしれません)
達観型というようなカテゴライズ自体に反発を覚えた人もいるかもしれませんが、生存に充実を感じるよりは虚無観にとらわれてしまうことの方が多いひとを以てそう呼びました。
達観型の反対の次から次へと達成していく達成型は、経済力の後押しが必要なことも多いため、今日のような困窮層の増加している時代には減少しているかもしれません。
わたしがはなしたようなことは達観ではなく虚無だろうという見方もできますが、太宰治などを例に出したことからわたしがはなしたかったのは壊れてしまった達観型の人についてであって、一応現世的にまともな形で適応が保たれてる達観型ではないのかもしれません。わたしの考えでは、達観も虚無も似たようなところにあり、決してイコールではなかったとしても、そんなに厳密な区別は要らないものとしてここでは語っています。
これを読んで達観型って人生つまらなそうって思われたなら行動と達成の世界に生きて欲しいと思います。ただ、自分のおおまかなタイプを自覚することはマイナスでないことが多いでしょう。
今日は達観ということについてのはなしでした。

御一読ありがとうございました。


Writing 9月23日   
加筆・訂正・投稿 9月24日

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