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ルーティンなノリになってしまう落とし穴

こんにちは、木月まことです。

習慣と惰性もいいほうに働くとこれは好ましいことです。

歯を磨くとかは習慣化されたほうがラクなのです。

会社に通うのもケースによっては習慣と惰性です

この半ばルーティンとなってしまっている事柄にももちろんいい面もあります

今日は、ルーティンなノリで全然OKなこと、それじゃマズイことの違いをはなします。

ではルーティンなノリでOKなことから。
まず、漸進的な発展、徐々によくなる、次第に向上していくことを望む場合には、ルーティン的な習慣化のほうが目的を達成しやすいのです

たとえば筋肉があまりない人が筋力をつけたいと考えたとしましょう。

一日で筋骨隆々になることはあり得ません

つまり、その人に必要なのは、清水の舞台から飛び降りるような、度胸や勇気、大胆さであるより、むしろ新しい習慣化、ルーティン化を軌道に乗せることです

会社で徐々に色々な経験を積んで地位が向上していくのも、一日ではどうにもなりません。

こういった積み重ねを前提としてるものはルーティンっぽいノリの枠組みにあるほうが目的を達成しやすいことも多く、その場合はルーティンは悪でなくどちらかと言えば善なのです。

しかしマズイ事柄はルーティンなノリにハマることが致命傷になることもあります

一般に職場生活は、役職的な地位の向上は望まない段階になりますと、長引くほどその人の受け身体質を強化する場合も多いのです

学校時代は一貫校エスカレーターでない限り、長くて小学校の6年間で環境がかなり根本的に変わります

一方職場生活は6年どこじゃない場合もかなりあります

それでもそこそこ順風な人生を遅れてる場合はいいのですが、今の職場と全然違うことを実はやりたいとか、10年同じ職場にいるけど、彼女彼氏ができる気配がないことに気づくとかのジレンマが生じる場合もあります。

こういったジレンマに必要なのは漸進的な穏やかな発展というより、ある飛躍なのです
飛躍が起こらないと難しい事柄はルーティンモードではどうにもならないかもしれません

会社での仕事的な発展は、多く昇進の辞令や表彰などを受けとることです

しかし前述のようなジレンマは漸進的な穏やかなノリではなく、何らかのある飛躍が起こる必要があります

そうすると、自分は勇気ないから、と自己責めをして終わるでしょう

会社生活みたいのは長引けば長引くほど漸進モードになるケースが多いです

特に昇進や昇給を自分からは志願しない場合や望まない場合はそうなり、そうするとあたまの先から足の先まで、気がつくと受け身モードが染みついてしまうことも多いのです

ガツガツ生きろっていうのか?

いや、そんなことを勧めてるわけでは特にないのですが、

人間の達成項目には幾分習慣的な漸進モードで基本OKなこと(筋トレ、会社でのゆっくりとした発展等)と、ある飛躍が起こらない限り難しいこと(恋愛の成就や、会社を辞めて別のことをやるとか)のふたつがあると思うのですが、このふたつの区別がついてない人も多く、後者の場合は受け身のルーティン化が進行すればするほど難しく、また会社生活は長引くほど受け身を助長するケースも多いということです

もし、あなたの当面の優先項目が漸進モードで全然OKなことならそれでもOKなのです

しかし飛躍を必要とする事柄が当面の目標である場合にはルーティン化が仇になることもあります

たとえば会社生活で10年も経ってるのに全然恋愛が起こらないとかです

気になる人、この人ならまぁ、悪くないと思える人が既婚者ではない人の中にひとりもいなければ、これは場所や運の悪さを呪うしかない場合もあります

しかし気になる人がゼロでないのにダメなまま10年とかが過ぎた場合

これは男女双方が、会社生活がある程度要求するルーティンなノリを繰り返しているうちに受け身体質が強化されすぎたことも考えられます

つまり受け身を促進するルーティンの罠にハマってしまい男女ともに身動きがとれなくなってることです

会社生活がまだそれほどその人をルーティンでがんじからめにしてないのは入社から3、4年の新人の頃か、逆に40過ぎてそこそこの地位を手に入れ、そんなに実務に忙殺されることもなくなった頃でしょう

この時期だと、ルーティンにあたまの先から足の先まで捕らわれてる感も比較的薄いので、恋愛みたいな飛躍をする余裕がある場合もあるでしょう(会社にもよるので一概に言えませんが)

これが中堅どころの年数に差し掛かると、いよいよ仕事は忙しくなるため、ルーティンから外れるのは難しくなります
社内の責任もそれなりのものになってるので
「ラインやろうよ」
とか
「ちょっと茶店ではなそうよ」
といった飛躍すら起こりにくくなることもあります
エッチとかは特に最初の一回は完全な飛躍なので、仕事や会社のルーティンにあまりにがんじからめになってる人には、この種の飛躍をする余裕がないのです(これも会社によりけりで、実はわたしのいたスーパーでは30代の脂の乗った中堅社員さんの男女カップルの成立をふた組見ています。30代の中堅になってようやく自信がでてきたのかもしれません)

気になる人がいるんだけど、何もしないまま4年が過ぎている…

これも、やや危ないパターンですが、
何もしないまま4年というのが、そのふたりの歳月の積み重ねなので、それを打ち破る飛躍はそれが長引くほど困難になるのがどちらかと言えばフツーのパターンでしょう

これもルーティン化が仇になってしまってるケースです

ルーティンのすべてが悪いと言ってるのではないのです

ただ当面のあなたの重要な達成項目がルーティンを基調とする漸進的発展でOKなことなのか、それとも多少なりともある飛躍(「ラインやろうよ」とか小さなものでも)が起こらない限りかなり難しいものなのかどうかの見極めも重要でしょう

もちろん飛躍な選択が性格的に難しい場合もあります

そういう場合は漸進的な発展が望める場所のほうが望ましいかもしれず、たとえば異性に関することは、自分から切り出す恋愛より、お見合いや信頼でける筋からの紹介とかのほうがその人に合ってるかもしれません

人間の行動も複数のモードがあってルーティンモードが功を奏すのはたとえば受験勉強がその典型です。
受験とかはルーティンモード優勢の人のほうが好結果を出しやすいでしょう
しかし恋愛(の成就)だとかやりたいことをやるとか生きたいように生きるみたいなことはルーティンモードでは対応が難しいことが多く、小さくても飛躍(しばし自在な)が必要です。
受験合格には、そんなに自在な飛躍は必要ではないでしょう。

では、わたしの考える人間の行動の複数のモードを見てみましょう
大きく分けてふたつ
さらに細かく全部で4つです。
ルーティンモードは農耕生活型が生み出したモードです
これはお分かりいただけるでしょう。
この他には狩猟採集型があり、これはわたしの考えではさらに複数に別れます。
すなわち、あまり考えないで走り回って闇雲に獲物を追いかける原始ハンタータイプ
獲物が頻繁に通るところに気がつき、そこに罠を仕掛けて獲物が引っかかるのを待つ仕組みをつくるのが上手いタイプ
ドングリやキノコなど食べられそうなものをカゴなどを使ってこまめに拾う採集型タイプです
このように4つあるのですが、現代日本(戦後)でもっとも多いのはどれでしょう。
つぎはそれについてとその問題点を見ます。

戦後日本の経済社会はある時期まで、ルーティン型が上手く行きました
しかしバブル経済の崩壊以降はルーティン型だとどうしようもない局面も増えたのです
ルーティン型は結果が出ないほどルーティンにのめり込み、ルーティンだけで疲弊して、他のことに手が回りません
会社で特に出世を望んでるわけでもないのにルーティンをモーレツにやってしまう人とかもこのタイプです。
性格的にしょうがない場合もあれば、状況が要求する場合もあるでしょう。
ルーティン型は車に例えられるかもしれません。
車は前方への直進は時速300Kmも可能です。
しかし後ろへ動くのは得意でなく、真横へスライド移動は人間にも遠く及びません、というよりほぼ不可能です。

ルーティンモードはある意味ラクです
会社勤務だと朝決まった時間に起きるのもそんなに苦でもないでしょう。
ある意味会社のある日は、朝目覚ましで起きた瞬間から人によっては良くも悪しくもルーティンモードです。
休日に寝坊するのはルーティンモードが緩むからです。
でもこうしたルーティンモード優勢はその人の当面の叶えたいことによっては弊害もあるのです
今日様々な欲求不満を抱えてる人はどの年代にも増えてると思いますか、ひとつにはルーティンモードでは叶わない願望があっても会社生活とかで強化されたルーティン優勢モードから抜けられないのもひとつの理由でしょう

誤解のないように言っておくと、ルーティンモード自体が悪ではなく、ルーティンモードが優勢になりすぎてると叶わない、あるいは叶いにくい願望もあるということです

会社で気になるあの人と4年も何も起こらないのもひとつにはルーティンモードが互いに優勢になりすぎてることもあると思います。

ルーティンモードでないと達成できないことももちろん沢山あるのです。

物理の研究なんかは、来る日も来る日もそれをやるルーティン的な取り組みが必要でしょう

しかしルーティンモードが優勢になっている限りどうしようもないことまた多いのも事実です。

さて、ではそろそろまとめましょう。

戦後の日本は概ねルーティン型の行動様式を推奨してきました。

学校や1日8h週5日の会社(ちなみに、昔は週6だったんです)とかの行動パターンです。

そうすると骨の髄までルーティン様式が染み込み、しかもそれは受け身を助長することも多いということです。

ルーティン様式のすべてが悪ではありません。
ルーティン的な軌道に乗せない限り達成が難しいこともあるのです。
筋トレとか受験勉強とか漸進的な発展が望ましい事柄です。

会社生活は長引くほど一般にですが、ルーティンモード優勢になります。
もちろん既に配偶者とかがいて、その場で漸進的な発展を望む場合は全然OKです。
研究なんかに専念するのも、どちらかと言えばルーティンモードの得意分野でしょう。

しかしルーティンモードに凝り固まってる限りどうしようもないこともいくつかあります。
彼女、彼氏をつくるとか、本を出すとか、その他です。
こういったことは、そのすべてのケースにおいてではないですが、小さくてもいつものパターン(ルーティンパターン)が打ち破られない限りしばしどうにもなりません。

今日の多くの人の欲求不満のいくつかは、知らぬ間に植え付けられたルーティンモードでは対応できない願望にルーティンモードでどうにかしようとしてるからではないかというはなしです。

小さくてもある飛躍が起こらないと、これといって何もないまま10年が過ぎてしまうとかザラにあります。

先進国の人は多く、知らぬ間にルーティンモードです。
前には速く動けるけど横にサッと動けない自動車みたいなものです。
自動車の速度だと道端に咲いてる花にも気づきません。

もちろんルーティンモードの全てが悪ではなく、その人の願望や状況によります。

あなたの潜在願望はルーティンモードでOKなものでしょうか?

もちろんそれでそこそこ上手く行ってるなら必要なのは環境や周りへの感謝だったりするでしょう。

しかしかなり長い間、週5の労働に勤しんでるのに何故か「ないない尽くし」なら、もしかするとルーティンモードに悪い意味でハマりすぎではないかということでした。

ただ実際は、会社生活と親の介護の板挟みでルーティンモードから抜けようがない人とかもいると思うので難しいケースもあると思います。

ただ、そうでないなら、こう自問するのもいいかもしれません。

「それ、ルーティンモード(いつものパターン)オンリーでどうにかなんの?」

ルーティンモードで良循環してる人にはとんだムダばなしでしたが、ただルーティンモードでどうしようもないことって起こり得ると思うんで、そういうひとにもいつかは役立つ問いかもしれません。

今日はここでオシマイにします。

御一読ありがとうございました。 

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