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ちえのかたまり

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2020年2月の記事一覧

「Seeing AI」アプリの使い方の記事を更新しました

写真を指でなぞって探索、マイクロソフトのAIが活躍する視覚支援アプリ「Seeing AI Ver.3.3.2」 with iOS 13.3.1 VoiceOver: Voice of i -- 見えなくても使えるiPhone(ゲートウェイ)
http://voicei.seesaa.net/article/468813262.html?1580830319

Microsoft社が開発している視覚

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拝啓、お父さん。

拝啓、お父さん。

「亮夏先生は、ご家族とうまくいってるんですか?」

ことの始まりは、ある学生さんから投げられた質問からだった。

彼は一瞬固まり、言葉を飲み込んだ。それから得意の笑顔で「いってる。」と笑って答えた。

聞き流せばよかったのかもしれない。でも私は反射的に「本当に?」と聞き返していた。

彼の顔から笑顔が消えた。
私の目をじっと見た後、彼は言葉を絞り出しこういった。

「いって…ない」

教室の空気が

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面倒なことはコスパがいい

面倒なことはコスパがいい

先日、特定非営利活動法人サポートひろがりの山田由美子さんのnoteを読みました。(※記事は有料マガジン内のもの)

この記事を読んでいる中でふと、「面倒なことはコスパがいい」という言葉が思い出されたので、それについて今日は書きたいと思います。

もともとは堀江貴文さん(ホリエモン)の動画に出ていた前田裕二さんの言葉「どうしてこの言葉が山田さんのnote読んで出てきたんだっけなあ・・・?どこでこの言

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すごい本を読んだ話

すごい本を読んだ話

すごい本に出会った。大塚篤司先生が書かれた「世界最高のエビデンスでやさしく伝える 最新医学で一番正しい アトピーの治し方」という本だ。

この本は、皮膚科医の大塚先生が一般の方向けに、アトピーの治療方法を丁寧に解説した医療本です。

私は今までたくさんの医療本を読んできましたが、ここまでハイレベルの本に出会ったことは今までなかったです。ぜひ、多くの方に読んでもらいたいと思ったので、ここで少し紹介し

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結婚、出産、昇進…おめでたいことにもグリーフはある

結婚、出産、昇進…おめでたいことにもグリーフはある

先日、わたしのツィッターにストレス指数のお話が流れてきました。ストレス点数やストレスランキングなどとも言われますが、この指数はわたしも、グリーフのお話をする際によく使います

ストレス指数というのは、どのような出来事が人にとってより高いストレス要因になるかを順位表で表したものです。今回は神戸市の精神保健福祉センターさんのサイトが分かり易かったので、こちらのデータをお借りします。トップ5以下、気にな

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課金成功に不可欠な オーディエンス・ジャーニー 【イノベーション・リポート】

課金成功に不可欠な オーディエンス・ジャーニー 【イノベーション・リポート】

イノベーション・リポート4回目のテーマはプロモーションとコネクション。読者開発は出会いから深い関係へと進んでいきます。

前回の記事に対して「言ってることは正しいが実践できるかが問題」という反応がありました。その通りです。そして、実践するためのヒントもこのリポートには詰まっています。

その種明かしは、連載の最後に説明しようと思います。

上手くいくにはマーケティング読者開発を実現するためにニュー

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#ずいずい随筆②信じられる「わたし」~大塚篤司『アトピーの治し方』を読んで

#ずいずい随筆②信じられる「わたし」~大塚篤司『アトピーの治し方』を読んで

 以前にとある読書会に参加していたとき、医者が執筆した課題本に対し
「こんな、『わたし』がいない本は、読んでいても面白くない」
 という感想を述べている方がいた。その方が曰く、
「確かに書いてあることは正しい。参考にもなる。でも、書いている人の姿がどこにも見えないのよ」
 ということだった。
 僕ら医者は、いわゆる「専門職」だ。専門職の特徴は、これまでの研究やデータ、そして経験に裏付けされた客観的

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#ずいずい随筆①僕にはできない~幡野広志『なんで僕に聞くんだろう。』を読んで

#ずいずい随筆①僕にはできない~幡野広志『なんで僕に聞くんだろう。』を読んで

 今月から僕は、月額マガジン「コトバとコミュニティの実験場」をはじめた。

 このマガジンでは、いま連載しているまた別のマガジン「だから、もう眠らせてほしい」の副音声や、コミュニティナースダイアログのログ、他にもエッセイや写真などのコンテンツを不定期に投稿していく。

 そのマガジンの中で、当初はもうひとつ、取り組もうと思っていたコンテンツがあった。
 それが「人生相談」。
 幡野さんや鴻上さん、

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好きだったなあ、「インターネット」。

好きだったなあ、「インターネット」。

ああ、「インターネット」は終わったのだなあ。

きのう風呂に入りながら、つくづくそう思った。きっとかしこい人たちはとっくに気づいていて、いろんな場所で語っていることなんだろうけれど、ようやく自分のことばで、その理解に追いついた。ぼくが本格的に「インターネット」をはじめたのはたぶん、1996年から1997年にかけてのことだ。そこから20年以上の月日が流れたいま、あの「インターネット」は完全に終わっち

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