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痛い靴を選ばないためのキャッチボール〜初球を安心して投げられる靴屋であるために〜

キツい、痛い。
革靴は身につける物のなかでも、買い物で失敗しやすいアイテムだと感じてきました。
お店で試着したときは良かったはずのものが、いざ履いてみると…
こんな経験、誰しもあるのではないでしょうか?

このような失敗を避けるためにはどうすれば良いか?
靴に携わる仕事を始めてから12年間、ずっと考え続けていることです。

その一つの答えが、サンプルの靴を履いて、外を歩いてもらうことでした。
もし外を歩けない状況なら、10分くらいは靴を履いたままでいてもらいます。
この方法なら、店内で2〜3分履いて数メートルを歩くだけの試着に比べて、ご自身で得られる情報が確実に増え、違和感にも気づきやすくなります。

そして、ここからが大切なポイント。
ゆるい、キツい、痛いといった違和感を、”なんとなくでも良い”ので伝えてください。

「なんだか、ここが擦れる気がする…」
「ここが当たって痛いような…」
こんな感じで、伝えていただければ十分です!
どんな球であっても受け止めますので、安心してください。
とにかく、コミュニケーションの初球は、遠慮なく投げてもらえるとありがたいです。
このきっかけから、良いキャッチボールを始めることが靴屋の仕事ですので。

靴のフィッティングでは、見て、触ってわかることもありますが、やはり直接伝えてもらわないと判断できないことが多くあります。
違和感を教えていただければ、その場でできる調整を施しつつ、製作時にできる調整方法についても正確なご案内ができます。

アトリエでのご対応、イベントなどの受注会は予約性にしておりますが、予約=オーダーしなければいけないなんてことはありません。
「試着だけなんて気まずい、ましてや違和感を伝えるなんて…」
そんな思い込みを取っ払って、靴屋とのキャッチボールを楽しんでください。

オーダーする、しないに関わらず、今後の靴選びに生きる体験をしていただければ、それは靴屋冥利に尽きることなんです。

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