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文章を書く。その良さを教えてくれる意外な一冊

少しでも穏やかに、静かに楽しみを見つけながら日々を過ごす。
目に見えない不安が押し寄せる状況のなか、そのために自分が大切にしたいことは何なのかを考えています。

僕の場合は革靴、音楽、本、写真、ラジオ。それに加えて、こうして文章を書くことも日々を過ごす大切な要素になっています。

実は最近、意外な一冊が「文章を書くってやっぱり良いな」と思わせてくれました。

お笑いコンビ“ハライチ”岩井勇気さんのエッセイ集です。
25のエピソードが収められており、岩井さんの日常を見つめる角度が生み出す面白さが詰まった一冊です。

ただ、僕の心に一番刺さったのは最後の“おわりに”の4ページの中の一節。

文章は待ってくれるし、すぐに結果を求められない。読み手に丸呑みされず、しっかり咀嚼してくれるので繊細な味付けも楽しんでもらえるようだ。(後略)

今まで活字に触れることが少なく、文章を書くこともなかった岩井さん。文章を書くことの良さを、こんな素晴らしい表現で伝えてもらえるなんて。

メインのエピソードで散々笑った後のこの展開には不意をつかれましたが、とても良い読後感を得られました。

自分なりの「日常を見つめる角度」を持って日々を過ごす。そこで見えたことを文章にする。

不安な日々だからこそ、この繰り返しが自分の足元を固めてくれると思っています。

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