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HSPには瞑想が必要だと思う

瞑想すると神経系の疲れが取れる

1980年代の半ば、人生で大きな壁にぶつかり、私は自分の潜在意識をクリアにする必要性を感じ、3年がかりで約700通りの方法について調査しました。

その結果、瞑想がとても効果があると判断し、数ある瞑想の中から一番シンプルで長続きしそうだと感じたので、超越瞑想(TM)を習得しました。

それから30年以上にわたり毎日朝夕に瞑想することを習慣としています。超越瞑想は、ビートルズが取り組んだことで有名ですが、ポール・マッカートニーとリンゴ・スターは今でも瞑想を続けているそうです。

ポールはあるインタビューで次のように述べています。

ぼくは今も朝三十分、夜三十分の瞑想をしている。おかげで少しはいい人間になれたと思う。これまでにないくらいリラックスしている。仕事が忙しくて働き過ぎになったりすると混乱してしまい、緊張してイライラしてくる。そうなると何かを壊したくなったり人を殴りたくなったりする。でも朝晩ちょっとだけでも瞑想すると、ゆったりして問題解決の糸口も見えてくる。もし世界中の人が瞑想するようになれば、世界はもっと楽しい場所になるだろう。『The Beatles Way : Fab Wisdom For Everyday Life  邦訳:人生で大事なことはビートルズからすべて教わった』ラリー・ラング著より

瞑想の効果については、いろいろと科学的な研究が行われています。以前、タイム紙にもその特集が組まれたりしました。表紙の写真は、超越瞑想をしている女優のヘザー・グラハムです。

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瞑想すると、まず神経系統の疲れが取れ、短時間で熟睡するよりもその効果は大きいと言えます。

私も神経をすり減らし、肉体的にも睡眠不足に陥ることも多い、IT関係のハードな仕事を続けてこられたのは、瞑想の効果だと実感しています。

最近は、マインドフルネスという言葉とともに瞑想に注目するビジネスマンも増えてきたようです。

HSPには特に瞑想が必要?

ただ、30年以上瞑想を続けてきましたが、世の中には瞑想の習慣が無くても仕事で成功し、多くの友人を持ち、楽しく生活している人も多いです。

私は長年、それが大きな疑問でした。彼らと私の違いはいったい何なのだろうか?と。私にとっては瞑想の習慣が不可欠なのに、世の中には特に瞑想しなくても大丈夫な人も多い。

最近になって、それはどうもHSP(Highly sensitive person)と非HSPの違いにあるようだと気づきました。

HSPの人は、またさまざまな五感からの刺激に敏感な気質を持っており、人間関係や仕事でとても疲れやすいと言えます。

HSPは世の中の5人に1人ぐらいの割合でいると言われていますが、HSPは病気ではなく、生まれ持った気質であるため、それを治すというものではなく、その気質に合った生き方をするのが良いと考えられます。

つまり短時間で神経系統の疲れをリフレッシュできる瞑想の習慣は、HSPにとっては強力な味方になるのです。

HSPは最近、日本でも「繊細さん」という呼び方で関連する書籍も多く出版され、テレビでも特集されたりすることも多くなりました。しかし、人間関係などに重点を置いているものが多く、HSPのスピリチュアルな面について言及しているものはほとんど無いようです。

実は、HSPという概念の提唱者であるエレイン・N・アーロン博士は、50年以上、超越瞑想(TM)を続けておられ、瞑想歴30年の私の遥かに大先輩でもあります。

ただ、エレイン・N・アーロン博士も私も超越瞑想(TM)をいきなり勧めるのではなく、さまざまな瞑想の形態があることを知った上で、より深い意識を体験し、神経系統の疲れが取れる瞑想を勧めています。

さまざまな瞑想の種類

瞑想の種類については、私が知っているだけでも100種類ぐらいありますが、エレイン・N・アーロン博士は、次のような分類をされています。博士のホームページ(英文)から、抜粋して紹介します。

1. ガイド付き瞑想

医師などによってガイドされる情景を想像しながら行うものです。体はリラックスしますが、脳はまだかなり忙しい状態です。(例:「あなたは深い森の端にいます。そこに入る道があります。誰かが森の中で待っています。この暗い場所にあなたを導くために...」といった誘導)

2.リラクゼーションのためのガイド付き瞑想

誰かが直接または音声で柔らかい声で、リラックスする方法を指示します。自分でそれをマスターできれば、脳がそのガイドを忙しく聞いていないようにするのがベストです。しかしまだ脳は忙しい状態です。(例:「鼻から吸って口から出して、5回深呼吸をしてから、あなたの中心、おへその周りに注意を向けて、そこに暖かさを感じる...」といった誘導)

3.集中または熟考を伴う瞑想(禅仏教の座禅、公案など)

静寂、サトリ、思考や感情のない「無心」にスリップし、悟りに至ることを目標とします。適切な呼吸と姿勢で、呼吸を数える。またはフレーズを繰り返す、愛情のある優しさについて熟考する。またはキャンドル、または任意のオブジェクトに焦点を当てる。関連する脳波は、集中した注意の間に発見されたベータとガンマ波。

4.オープン・モニタリングまたはマインドフルネスベースの瞑想

仏教のさまざまな形態から派生したもの。感情的な反応なしに呼吸、思考、または継続的な経験の他のコンテンツを観察する。背中をまっすぐにした姿勢で座り、無常、幻想としての個人的な自己を見始め、判断せずに心の内容を反射的に認識する。今を見つめる。関連する脳波は、脳が集中した状態よりもリラックスしていることを示す、シータ波。

5.自動的な自己超越的実践

超越瞑想(TM)やクリスチャン・センタリング・プレイヤー(センタリングの祈り)の瞑想。快適な姿勢で座る、または場合によっては横になり、マントラ(無意味な音、TM)や言葉(センタリングの祈りの場合)を静かに想い、それらが消えるまで行う。努力することなく、純粋意識だけの状態になる。内なる安らかな静寂を体験する。関連する脳波は、脳が深くリラックスしていながら目覚めている状態のアルファ1です。

註:TMと同様、日本古来の音霊法(自然音を使う瞑想)、パラマハンサ・ヨガナンダが広めたクリヤヨガのソーハム瞑想、シュリ・シュリ・ラビシャンカールのサハジ・サマディ瞑想、ディーパック・チョプラのプリモーディアル・サウンド・メディテーションもこのタイプの瞑想に分類されると考えられます。

エレイン・N・アーロン博士のサイトの文をそのまま訳すと、わかりにくい表現もあったので、私なりに少し意訳してみました。また脳波については、もっと詳細の研究レポートがありますので、上記のコメントに関しては、参考程度に見てください。

なお、巷で流行しているマインドフルネスでもそれなりの効果はあると思いますが、意識的な努力が要るため、純粋意識を体験するような深い意識状態には至りません。

これに対して、超越瞑想(TM)のような自動的に純粋意識を体験できる瞑想は、努力無しで深いリラックスを得ることができます。ちなみに純粋意識を経験すると、時間と空間の感覚が無くなり「私」という存在だけを感じる状態になります。

そこから日常の意識に戻ってきた時、神経系統の疲れがスッキリと取れ、内なる至福を味わうことができた自分を発見するのです。

自分自身の気質に応じて、特にHSPの人には瞑想をオススメします。

Cover Photo by Matteo Di Iorio


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