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中澤日菜子【んまんま日記】

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この連載では、母、妻、元編集者、劇作家という顔を持つ、新進気鋭の小説家・中澤日菜子さんが、「んまんま」な日常を綴ります。
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#作家

うつわ/中澤日菜子

 料理と、それを盛り付けるうつわには大きな関係があると思う。  たとえばラーメン。うちは…

子どもの発想/中澤日菜子

 この連載の筆者紹介文にも「妻、母、元編集者、劇作家の顔を持つ」と書かれているように、わ…

始まりの一杯/中澤日菜子

 ここ最近、わたしは締めのラーメンではなく「始まりのラーメン」を食べるようにしている。 …

京都・奈良編 その2/中澤日菜子

 京都・奈良編、第二回にして最終回。  二日めは京都のお寺や神社をめぐる。  まず向かっ…

京都・奈良編 その1/中澤日菜子

 緊急事態宣言が解かれ、他県への移動が可能になった六月下旬、京都と奈良に取材がてら旅して…

仕事場菜園/中澤日菜子

 何度かこのエッセイにも登場しているが、わたしは自宅から徒歩数分のところに仕事部屋を借り…

闇鍋/中澤日菜子

「闇鍋」ということばを耳にしたことのあるかたは大勢いらっしゃると思うが、じっさいやったことがあるかたはどれくらいいるのだろう。  かくいうわたしも四十数年間、一度やってみたいと思いつつ果たせないでいた。そんな話を悪友どもにしたところ「じゃあいっちょやってみるか」ということになった。数年前の話である。  まずは打ち合わせも兼ねて飲み会を催した。  みな「虫、入れちゃおうかな」だの「靴とかガムテープとか食べられないものでもいいんだよね」だのと意気軒昂(?)であったが、なかの一人

コロナ太り/中澤日菜子

 新型コロナ肺炎。この原稿を書いている六月中旬でも、東京では感染者の数が二十名から多いと…

二郎愛/中澤日菜子

 二郎というお店をご存じだろうか。「二郎ラーメンはもはやラーメンではない。二郎という食べ…

ああ納豆/中澤日菜子

 納豆はじつに奥の深い食べものである。  ふだんはネギや卵を入れて混ぜてご飯にかけるか、…

HOT! /中澤日菜子

 わたしが高校生のころ、第一次激辛ブーム(おそらく)がやってきた。  部活の帰り、よく立…

ウチ飯/中澤日菜子

 この回がアップされるころには終息の兆しが見えていてほしい新型コロナウイルス。食べること…

読めない/中澤日菜子

 一昨年の夏くらいからちょこちょこと辛いできごとがあった。 「ちょっとついてないな」とい…

わかるんです/中澤日菜子

 よく「お寿司屋さんの腕前は玉子焼きを食べればわかる」という。もしくは「コハダやアナゴに腕が出る」とも。両方とも、ネタを握るだけではなくひと手間かけねばならない一品だからだろう。  とはいえ食い意地は張っているものの、舌が肥えているわけではないわたしには、回っていないお寿司であるというだけですべてが美味しく感じられる(というより回ってないお寿司などほとんど食べたことがナイ。悲しい……)。  お寿司がそのようにして見分けられるとしたら、美味しいイタリアンは「トリッパの煮込み」