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地方広告代理店の課題。そもそも広告代理店は必要??


地方広告代理店に働いて5年。

この先、地方広告会社は大丈夫か??なんて思う。

売上も落ちる一方。。地方の広告代理店が地方クライアントから求められる価値も減ってきており、「地方広告代理店ってそもそも必要なのか?」なんて疑問も思いはじめた。

そういった諸々の不安を整理してみたら、主に以下のようなことが挙げられるからではないかと、地方広告代理店の課題をまとめてみた。


<課題>

①クリエイティブディレクターがいない

 都市部との一番の違い、それは、クリエイティブディレクターの有無だと思う。通常のプロモーション業務などは、クリエイティブディレクターが全体を統括してクリエイティブの質をあげていく。

クライアントはクライアントの目線から物事を考え、デザイナーはデザインの美しさなど自分が作りたいものの視点で物事を考える。

その間に、クリエイティブディレクターが間に入って、世の中のニーズとクライアントの伝えたいものなどうまく交通整理をして表現の質をあげていく。

しかし、地方ではクリエイティブを統括するようなクリエイティブディレクターがいないため、デザインの質が落ちる。

一般的に、都市部と地方でクリエイティブのクオリティの差があるように感じるのは、制作費の予算的な部分もあるかもしれないが、このようなクリエイティブディレクターの有無も影響していると思う。

営業がクリエイティブディレクター的な立ち位置を担えれば良いが、営業でクリエイティブの質まであげれるような人は中々いない。

結局、「クライアント→代理店→デザイナー」のような商流で代理店が間に入って調整するが、代理店の営業的機能や付加価値をあまりあげれないとワンクッション余計な商流を挟んでいるだけの無駄な流れになるので、「クライアント→デザイナー」の直接的な流れもケースによって生まれてしまい、代理店の力が弱まって、デザイナーなど制作側の力が強くなる傾向にある。

なので、地方には力の強い制作会社の重鎮も多い。

制作側の競合も少ないため、様々な代理店から特定の制作会社へ発注せざるを得ず、逆ピラミット型の状態になるので余計に制作側の立場が強くなる傾向にある。



②データを扱える人が少ない

2つ目は、データを活用したりデータを起点に物事を分析する人も地方広告代理店に少ない印象がある。

仮説を立てて、オープンデータを探して根拠づけて、実行し、検証するというような流れをあまり考えず、いきなり実行する。

そして検証もあまりしない。

クライアント側もあまりそこまで求めていないというのもあるが、データを活用したマーケティングは今後さらに重要だと思う。


③デジタルリテラシーが低い

WEB界隈の情報に対して、広告代理店でも二分されます。特に年長の方はあまり覚えようともせず、トラディショナルなメディアだけで良いというむしろ諦めモードさえある。

クライアントからデジタル系の質問がきても返せない、もしくはすぐに専門の人に丸投げで自分であまり理解しようとしない印象がある。

地方のWEB広告は最近ようやく増えてきた印象。詳しくはなくても、「何となくした方が良い」ということが段々芽生えてきたからだ。

地方にはまだまだWEB広告をトータルで扱える人も少ないし、これからどんどんWEB広告も出稿が増えてくる可能性も高いので、まだまだネット広告など入り込む余地はある。


④東京との情報格差が激しい

データ然り、デジタルリテラシー然り、地方と都市部では情報の格差も激しい。東京が行ったことを5年後くらいに信頼してようやく実施するイメージ。主な原因としては、トレンド情報や東京が行っていることを地方でリアルタイムに入手する術がないからだと思う。

東京の人と小まめに連絡を取っている人や一緒に仕事をしている人、東京に行き来している人でないと中々情報を入手することはできない。

故に日頃から情報の感度をあげていく必要がある。


⑤実力の競争ではなく、人間関係の競争が強い

新参者は中々入り込めず、いくら正しいことを言ったとしても、昔からの付き合いや関係性を重視している傾向にある。

故に、実力主義的な競争が少ないため中々代理店同士でのレベルアップもできない。

スキルをあげるよりも、昔ながらの飲み会での付き合いをした方が断然良いため、10年後などの未来が少し不安である。


⑥若手が少なく、高齢化

そして、広告代理店業界の若手がすごく少ないです。「働き方改革」の流れにもあまり適応できてなく、昔ながらの働き方が推奨されるため、せっかく入ってきた若手もすぐに辞めていく。

なので、40代以上が極端に多い。


⑦下が育たない環境

スキルや能力のある重鎮たちがあまり下を育てようとしない傾向もある。

専門性のある分野や制作会社など、個人で独立するケースが多く、自ら営業や業務を請け負う。故に、他を育てる余裕もなく、その道のことができる人が高齢化し続けてしまう。。



<まとめ>

Q.そもそも広告代理店は地方に必要なのか?

→A.必要だけれども、いずれ淘汰されていく。


これが私の見解です。

マイナスのことばかり綴ってしまいましたが、そのくらい地方の将来は不安です。

地方企業の経済の拡大に関わる広告、それを担う代理店がレベルアップしなければ衰退していくばかりです。。

ネットも5Gなどの導入により段々と物理的距離がなくなると言われていますが、地方経済を支えていくには、地方代理店の県外への発信力とマーケティング力も不可欠です。

これからは、データを扱えたり、クリエイティブで圧倒的たり、県外の情報を常に持ってマーケティングできる代理店だけが地方でも生き残ると思うのです。

疲れたのでこの辺で。今回はちょっと乱暴にまとめてしまい申し訳ありません。

閲覧いただいた方、ありがとうございました。

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地方の広告代理店で営業として勤務し5年目となる27歳です。 普段の仕事やそれに関すること、趣味のことなど発信していきます。 3日坊主なのでまずは続けることが目標。 いうなれば、自分の生活に向き合い、研究する『自分生活総合研究所』。 Twitter:@masappu_adman

コメント1件

こんにちは。
あるあるですよね。。本当に良くわかります。クリエイティブディレクターがいないと、データが扱えないは正におっしゃる通りです。
新型肺炎の影響で、だんだんオンラインミーティングの機会も増えてきていますし、デジタル施策ならオンライン窓口で対応する代理店で充分!となれば、益々先細りする気がします。。
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