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映画すみっコぐらしは50分が助走で残り15分で地獄にダイブする


ツイッターでバズってた映画すみっコぐらしを観ました。
私がすみっコぐらしについて知っていることは、サイコロを振ると全員で進むということとタピオカが道を塞ぐということだけです。キヨの実況で見た。

☆☆ネタバレ絶対イヤマンはここだけ読んでね☆☆
・どうして…
・無力
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』

公開年:2019年
時間:66分
監督:まんきゅう
主演:井ノ原快彦(声)
ジャンル:アニメ、幼児向け

あらすじ:すみっコたちがひょんなことから童話集の世界に吸い込まれ、迷子のひよこと出会う。ひよこが自分の居場所も仲間もいないと言うので、すみっコたちはどこかの童話にひよこの家があるだろうと踏んで各ページの登場人物を演じながらひよこの家を探す。しかしひよこの居場所は……

感想

この映画を観たきっかけはツイッターでやたら「深い」と絶賛されていたからでした。

一応言っておくとツイッターでバズった映画はつまらないの法則があるので普段そういう映画はスルーしてます。ただ今回は「すみっコぐらしで深いってなんだよ」という感情に勝てませんでした。

ちなみにすみっコぐらしは弟がめっちゃ好きなので、私もなんとなくキャラはわかります(とんかつが好きです)。

で。

タイトルにもあるとおりこの映画の最初50分くらいは助走です。ひたすらすみっコとひよこのドタバタ幼児向けコメディが流れます。

その間にもすみっコが自分のコンプレックスと向き合ったりするんですが、童話のコスプレをしてるから誰が誰だかよくわからんなかった。ごめん。すみっコ初心者にはハードすぎた。とんかつは狼に食われて生を終えようとするのが衝撃すぎてわかった。

正直この50分の間は「クソ!やっぱつまんねぇじゃねぇか!ツイッターで映画通ぶって長文早口誇張レビュー書いてたオタク死ね!」と思っていました。(今もちょっと思ってます)

だけどラスト15分、ひよこがすみっコたちと一緒に絵本の世界から出るという話になってから急に物語は不穏な方向に進みます。

ひよこの家(元居た童話)がどうしても見当たらないので、すみっコたちは自分たちの暮らす世界に来ないかと提案しました。ひよこは二つ返事でそれを受け入れ、すみっコたちと一緒に外の世界に繋がっているワープホールを目指します。

が。

なんとひよこはワープホールに入れないのでした。

あっさり「だめだこりゃ。僕は一生ここで暮らすよ。さよならみんな」とばかりに引き返すひよこ。一番目をかけていたペンギンが異変に気づいてひよこを連れ戻そうとしますが、ひよこの気持ちは変わりません。

結局、ひよこを置いてすみっコたちは元の世界に帰りました。

はぁ~~~小松左京…(小松左京ではない)

なぜひよこがすみっコたちの世界に行けなかったのか。
それは、ひよこが絵本に描かれたらくがきだったからです。
ひよこはただの余白のページに描かれたらくがきなので、当然どの(正規の)ページにも家はありません。外の世界に行くこともできません。誰かがきまぐれに一匹だけ描いたひよこです。ほかのらくがき(仲間)がいるはずもありません。

孤独。

なんでだよ…

すみっコぐらしはハミダシ者でもみんな仲良く暮らせる世界じゃねぇのかよ…

とんかつ…なんでなにも言わねぇんだよ…

ぺんぎん…ねこ…しろくま…とかげ…ざっそう…タピオカ…左京…

頼むからなんとか言ってくれよ…

ちなみに一応ラスト1分で救済されるのでバッドエンドではないんですが、ご都合主義でひよこがこっちの世界に来れるとかは一切ない。大団円と捉えるかどうかは人それぞれな気がします。

私は途中で「すみっコの世界に来て一緒に暮らす」っていうベストエンドが潰されるのでなんかこう…限られた選択肢の中で最善を尽くしたっていう印象がすごいですね(普通に落ち込みました)。

まとめ

結論から言うとツイッターで長文誇張オタク構文の餌食になるほどの業は背負ってないです。普通の女の子が「すみっコぐらしかわいかった~~泣けた~~~~」って言うくらいがちょうどいい温度感な気がします。

だから気になってる人は変に身構えず観ちゃったほうがいいし、絶賛ツイを真に受けてる人は期待値を300くらい下げて観たほうがいいです。

個人的にアームが普段は敵と聞いて気になりました。(映画では最後助けてくれた)(いやアームが敵って何)

評価(☆5つで満点)

おもしろさ:☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆
テンポの良さ:☆
キャラの良さ:☆☆☆☆
にせつむりのぺちぺち感:☆☆☆☆☆

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