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大須賀一仁

「オモロイことへの嗅覚には自信がある」と語る大須賀さん。大阪をはじめ島根や高知など地域連携コーディネーターとして活動をはじめて13年になる。山岳部出身でスポーツアクテビティが昔から好きだったという。以前勤めていた広告会社での経験を生かし、スポーツを主にした観光を作る事業開発ディレクターに就任した。大須賀さんは地域の魅力を探し、それを使った観光を立ち上げたり、その観光と地元企業とのマッチングをはかるなど、活動は多岐に渡る。まだ記憶に新しいモンベルアウトドアオアシス石鎚店オープンと西条市との連携に関わったひとりだ。

大須賀さんが西条市に来て一番はじめに感じたことは「市民が西条のいいところを見過ごしているのでは」という。新町川をはじめアクアトピア(親水都市)として国の指定を受けるほど身近に入れる川があって、その川は透き通るほどキレイだなんて、ほかの町ではあまり見られない財産だという。そこから見落とされている観光資源を引き出していく活動がスタートした。

大須賀さんが提唱する観光は「パーソナルツーリズム」。あの人に会いに行こう、また行こうと思ってもらえる人と人をつなぐ観光を作ることが大切と考えているそう。これは地域外の観光客を誘致するものではなく、地域の人が地元もモノ・コトを楽しむ”身近な観光”として少しずつ広げていきたいと語る。
そこで一般企業や個人で活動している人と連携して事業を展開していくべく、『東予人(TOYO-JIN)』という人と出会って体験するプロジェクトを立ち上げた。東予人は東予地域に眠る魅力ある産品やサービスを集める地域総合商店だ。まち歩きや自然の中でのアクティビティ、農林水産業体験の企画開催することはもちろん、商品開発や販路開拓、後継者不足に悩む事業者と県外の若者とのマッチングなど、地域の困りごとにもよりそうサービスを目指している。

東予人プロジェクトの中で新しい活動のひとつとしてスタートしたのが「西条スパイスプロジェクト」。国が推奨しているグリーンツーリズムの農業体験のひとつだ。スパイスを生産する農家に本格的な農業体験として地元客を集め、それを近隣の飲食店を中心に使ってもらい、西条ブランドをアピールする狙いだ。これにより生産農家・参加者・飲食店の三者それぞれにメリットをつくりだしていく注目事業のひとつだ。(写真は西条スパイスプロジェクトメンバーであるカレー食堂 種の日野さんによる、スパイスについてのお話)

大須賀さん3

今後は食・自然・木材・音楽など、西条にいるさまざまなプロフェッショナルの力を借りて、地元の人が楽しめる観光資源をたくさん作っていきたいと語ってくれた。気になるイベントはFacebookでチェック!楽しそうと思ったら積極的に参加してみよう!

(https://facebook.com/iyohigashi/)

written by YASUKO KATO http://yasu-k.com/

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