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『自分には特別なスキルがない』と思っている方に、まず知ってほしいこと

ご転職活動における悩みとして、「私には特別なスキルがないので、手に職をつけて安定したいんです・・」というものがあります。

では、どうすれば良いと思いますか?と尋ねると、多くの方が簿記やTOEIC等の資格取得だったり、プログラミング等の勉強を対策として挙げてくださるのですよね。

そこには、資格とか技術こそが評価されるべきスキルなのだ!という思い(もしかすると思い込み)が見え隠れするのですが、転職市場における『スキル』ってなんでしょう?その定義から考えてみませんか。

※求職者さんのキャリア選択や職務経歴書の作成、企業の人材要件定義において役立つのではないかと思います!

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ポータブルスキル

転職や人材マッチングを考えるなら誰でも知っておくべきキーワードです。その名の通り、業種や職種が変わっても『持ち運び可能な能力』と定義されます。

ポータブルスキル

ざっくりわけると2種類
・専門知識、専門技術
 
∟例:資格、語学力、経験した業界・商材の知見など
・仕事のし方、人との関わり方
 ∟例:課題解決のし方や、リーダーシップ・コミュニケーション力など

この2種類の組み合わせが、ポータブルスキルです。つまり、専門知識や技術以外にも、評価されるべきスキルは沢山あるということです。

特に、就業経験のない新卒の方や、未経験からキャリアチェンジをする方は、専門知識・技術はありませんよね。だからこそ、「仕事のし方」「人との関わり方」が自社とマッチするかどうかが入社後の活躍の可能性をみる上で大切になってきます。

だから、面接でガクチカを聞くのです。前職で苦労して乗り越えたことを聞くのです。この人は、どんな風に課題を解決しようとして、周りの人たちとどのように関わっていくことができる人なんだろう?というのを知りたい。そして、もし入社いただいた場合に再現性のある人かどうか、を確認しています。

ちょっとぐらい知識や経験が足りていなくても、この人なら何だか任せられそう・・!という期待感は、「仕事のし方」「人との関わり方」を聞いて再現性を感じられたときに生まれるものだと思います。

仮に専門知識・技術に長けた方であっても、いつも言われたことだけをこなしていた受け身な方や、関係者との良いつながりがつくれずトラブルばかり起こしてしまう方を採用したいでしょうか?

残念な職務経歴書

そこで非常に勿体ないなと思うのが、結果だけが書かれている職務経歴書です。(例:月間MVP、昨対比120%達成・・など)

どれだけ輝かしい成績であっても、再現性がなければ過去の栄光です。

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・どんな課題があったのか
・どうすれば解決できそうか(見立て)
・そのためにどう行動したか
・周りの人にどう働きかけたか
・その結果どうだったか、どう次に活かしたか

1つでも良いので、これだけのストーリーが語れると説得力が上がります。

細かいレイアウト等は置いておくとして、私が職務経歴書を添削させていただく際に必ず着目するポイントの1つです。

やってきたこと全てに対してこれだけ語ろうと思うと大変ですし、人事の方も飽きちゃいますから笑、文量はほどほどに。(第三者に読みやすさなど見てもらうのはおすすめです)

※面接対策もこの延長線上にあると思っています

キャリア選択にも

私の所感になりますが、営業(もしくは接客販売)の方で「このままだといつも数字を追いかけているだけで、何のスキルも身に付かない気がする・・」と仰られる方が結構多いなという印象です。

私も前職では接客販売のお仕事をしていましたから、その気持ち良くわかるつもりです・・!わかりやすい「専門性」がないと、今の会社にいるうちは良いかもしれませんが、いざ転職を考えたときに不安になりますよね。

でも、絶対に「何のスキルも身に付いていない」なんてことはありません。必ず、あなたの仕事の進め方のスタイルはあるはずですし、この世にたった1人で仕事をしている人はいませんから、必ず誰かとつながり、その関係性の中でがんばってきたはずです。

そのことを理解した上で、「仕事のし方」「人との関わり方」に別の専門知識や技術を掛け合わせる必要性が出てきた方であれば、簿記や英語やプログラミングの勉強に取り組むこともとっても意味があると思います!

ただ、なにもないからその穴埋めとして・・と考えている場合には、ちょっと待ってください。冷静に自分のポータブルスキルを見つめなおしてみましょう。

「数字を追いかけているだけ」と捉えているのはあなただけで、「目標に向かってつねにトライ&エラーをしてきた」という評価になるかもしれないですよね。

最後に

新型コロナウイルスの影響で、転職市場にも変化が起こっています。

今すぐの転職を考えていなくても、社会人の方はみんなポータブルスキルについて知っておいて損がないと思います。キャリア選択は常に、そしてずっと、続きますので、数年前、半年前、先週、昨日の自分と比較してスキルがどう変わっているか定期的にチェックしてみると良いかもしれません!

この記事が、そのきっかけになればうれしいです。^^
ではでは、また次の記事でお会いしましょう~!


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