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南国鹿児島のリアルに陰気なネオン街…火山灰臭い遊郭跡「甲突町」を歩く

当記事は2012年8月から「新日本DEEP案内」で公開していた記事を加筆修正したものです。

今回レポートするのは九州最南端の鹿児島県。九州新幹線開通で関西から西側の住民にとっては特に行きやすくなった場所だが我々が鹿児島に着いた日は奇しくも桜島噴火で街中灰だらけ、散らばる灰をかき集めた黄色いビニールの「克灰袋」があちこちに置かれている異常事態。

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鹿児島市民にとっては「また灰か…」とウンザリ慣れた感じで過ごしているのが日常的なようだが、よそから来る人間にとっては活火山と共生している市民生活を目の当たりにする事自体かなり衝撃的な光景である。

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火山灰がもたらす硫黄臭い匂いに包まれた鹿児島市街地を歩き、主要繁華街の天文館からさらに南に行った所にある甲突町にやってきた。歩いている間に火山灰が呼吸器系を蝕んで喉が痛くてしょうがない。マスク必須だなこりゃ。この甲突町こそが鹿児島市における旧遊郭地で有史以来薩摩男児のリビドーを一手に引き受けてきたピンクゾーン。

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