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コロナにかかって (2−2)

2024年9月17日, 昼

前回の続き。オンライン診療後から続けていく。
オンライン診察時には対コロナ薬(ゾコーバ)の金額までは言われなかったが、高いという話はすでに聞いていて事前にネットで調べていた。
「今回は仕方ないな」と納得していた。いや・・・納得するしかない。
ここに消費者の選択の余地は皆無だ。
消費者の選択は「ゾコーバの処方を了承するか断るか」しかない。
もちろん体調不良の原因と己の現状がわかっていながら、金額が高いからとお薬の処方を拒否することは正しい選択とは言えないだろう。

薬局から連絡が入り、今回処方のお薬の説明を受ける。
やはり出てきた。「ゾコーバの金額を医師から聞いていますか?」と。
これを医師が伝える義務はないと思うが、今回の私のケースでは伝えてはもらえなかった。それは正直に薬剤師にお伝えした。
「今回7錠処方なので、3割負担なら1万6千円ほどになります」
と言われた。1錠2000円以上・・・・ランチならいいものが食べられる。
何が食べられるだろうか。結構な選択肢があるよね。確かに高い。
この金額の設定なら、処方を拒否する患者も相当数いるだろう。
しかしコロナ陽性と自分でわかっていて、それを家族も職場もわかっていて金額が高いからと処方拒否することはありえないことのように思われた。
当然私はいいですよと答える。


薬を購入したら財布内のお金はほぼなくなってしまうが仕方がない。
ちなみにクレジット決済もできる薬局なのだが、私のような「危険な患者」は薬局の外での薬のお渡しと決済になるので現金決済のみになってしまう。
これは事前にクレジット決済を選択できたかもしれないが、私は気が付かなかった。というよりこれについてはどうでもいいことだったので全く気にしていなかった。


できれば銀行に行きたいけど少し遠くて1キロ以上は家から歩くので、今行くような気力と体力はない。
今回オンライン診療で指定した薬局は銀行とは正反対の方向にあるため元気でなければ行くことなんてできない。
必須訪問先は薬局であり銀行ではない。
家から薬局に行って銀行に行って家まで戻る → 総距離は3キロを少し超えてしまう。これはどう考えても歩けない。
薬局から家に戻り休んでから銀行に行く → めんどくさい。体力を消耗してしまうことをするべきではない。ただでさえ今年の9月の暑さは異常だ。
あの人に「今じゃないでしょ!」と言われてしまうよ。


コロナにかかるのは初めてであり、この後で薬を飲んだとしてもどんな症状が出るかわからない。不必要な外出はリスクしかない。
コロナにかかってなければもちろん銀行に行くけど、どうせ現状では出かけられないからお金使えないし、まあいいかと思った。
財布の中がごくわずかであっても余裕である(隠し金は別)。
こういう時には「あれ買ってきて。これ買ってきて。」と妻に対して指示をすればいいのだ。「今は薬代でお金ないし出しておいて」と付け加えればいい。
後に何が起こるかはその時に対応すればいい。
とりあえず今考えることではない。


さあ、ゾコーバ買ってきましたよ!
豪華なお寿司パックでも買ってきたかのような錯覚をおこす。
ゾコーバ以外のお薬全て含めて薬代として16000円を超えてしまったことが要因か?
このおかげで財布の中は2千円ちょっとしかなくなってしまった・・・・
この薬は飲み方が特殊で、処方当日はすぐに3錠を一気に飲み、翌日から4日間は1錠ずつ朝に飲む。これで7錠。


この薬の服薬期間中は「セイヨウオトギリソウ」含有食品摂取がダメと記載してある。具体的にはハーブティなどだそう。
健康食品やハーブティなどを日頃から愛用しているなら、含有有無について成分表を見てチェックした方がいいかもしれませんね。
セイヨウオトギリソウってなんだ?と思った方。
セントジョーンズワート (和名)西洋弟切草
調べてみたら黄色いお花でした。
似たようなものを外でみたことがあるような気がする。なんとなく。
気になるようでしたら画像検索して調べてみてくださいね。名の由来もわかります。
さて、ゾコーバを飲みます!


単価7407.4✖️3錠🟰¥22,223(端数切り)
¥22223✖️3割負担🟰¥6,666
¥6,666のお薬を水と一緒にわずか1〜2秒という刹那で胃に流し込む。
金額だけで見ると、とてつもない贅沢のような気分。
でももっと高い薬もあるのかもしれないな。縁がないだけのことで。
コロナを治すための必要経費でなのだから、今回は仕方がないと割り切る。
余分に使ってしまったお金は後から節約すればいい。
結果として取り返すに近い状態に持っていくことはできる。
しかし治癒が長引き、その分余分にかかった体調不良で過ごした時間は後になっても取り返すことができない。
そうです、仕方ないんです。高い金額なんて言ってられないんです。


2024年9月17日, 夜

薬を飲み始めたのが今日のことではっきりしたことは伝えられないが、原因特定からの最適対応が早かったこともあり症状は悪くない。
よく言われる「味覚喪失」は生じていない。
ゾコーバを昼に飲み、午後は寝たり起きたりを繰り返して休んでいたが、少し熱が上がり、鼻水咳痰のトリオがひょこっと様子見に出てくる以外は特筆すべきことはなかった。
食欲はあまりない状態だが、そのうち回復するだろう。経験則でわかる。


それでは次回へ続く・・・・





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