見出し画像

インテリアな時計3-針が付きました-

置時計の試作、前回は文字盤を制作しました。


今回、工房の時計職人さんに針とムーブメントを装着してもらいました。

画像1

まだ風防(ガラス)がはいっていませんが、文字盤の様子がよくわかりますね。時分針は黒い棒の針、秒針は歯車のようなデザインのシルバー針にしました。秒針がくるくる回ります。


画像2

前回は充分大丈夫と言いましたが、内心ちょっと針高が気になっていました。文字盤につけたパーツに針が当たると正確に動きません。
しかし、今回はパーツを盛りに盛った割に針高に少し余裕が出ていたのでひと安心です。


画像3

念の為、文字盤も2個作りまして、左が今まで見ているパーツ盛り盛りパターン、右は少しパーツの高さ抑えめのパターンです。左の高低差ある方が立体感が出ていいですね。
それから比較用に左と右に若干太さが異なる時分針をつけました。こうしてみると、やっぱり左の太めの針の方が見やすいですね。

通常の時計制作の際も、イメージに合う針選びはとても大切です。
同じような針でも少し長さが違ったり(時計針なのでコンマ数ミリ単位です)、太さが違うだけで文字盤デザインの妨げになったり、逆にワンポイントになって良くなったりします。
DEDEGUMOにはオリジナルデザインの針が数百種類あるので、その中から悩みながら決めていきます。時には文字盤デザインと一緒に針デザインも考えて針メーカーに発注する場合もあります。
デザインがとても素敵な針も沢山あるのですが、文字盤のバランスを考えると最終的にシンプル系に落ち着くことが多いかもしれません。
まだ日の目を見ないオリジナル針がわんさかあります。


画像4

裏側の様子です。まだ裏蓋が付いていないので、内部が見れます。
中心のパーツが電池装着済みのムーブメント(クオーツ)です。これに巻き芯とリューズが繋がっています。ムーブメントは白いハウジング(ムーブメントホルダー)で固定されます。(未だ裏蓋が閉まってないので念の為脱落防止にマステを使っています。)
今回は時計ケースが5センチと大きいので、ムーブメントに対してハウジングがとても大きく見えます。


・・・・


ん?

画像5

ちょっと何かおかしい・・・・・


画像6

置時計にするなら・・・・リューズの位置は、

画像7

こうがいいですよね?!

最初のイメージ ↓

画像13


いやー!失敗しました。
腕時計のデザインを考える感覚でリューズ位置を3時にイメージして文字盤を作ってしまいました。


画像8

文字盤は一見どこから見ても丸ですが・・・

画像9

裏にムーブメントを固定するための突起(ツメ)があってこの位置が決まっているんですね。
赤い矢印にちいさなくぼみがあるのが分かるでしょうか?
この位置にリューズが来ることを想定して文字盤を制作しなければいけません。

画像10

うーん、この赤い矢印の位置を上(12時)にするべきでした。

試作大失敗!!(泣)

し、しかしひとまずこのまま行こうかな・・・汗。
いや、次の工程するまでに文字盤作り直すか。

・・・考えます。


画像11

土台にする真鍮の部材が来ました。
思っていたよりずっしりで安定感あります。気持ち大きい?かと思いましたが、外径5センチの時計ケースを支えるにはしっかりしていないといけません。完成品が前後に倒れてしまっては置き時計になりません。

部材屋さんからカットしてそのまま来たのでバリがあります。
バリは、素材をカットしたり工場で加工した時に出来る突起やギザギザの事です。このまま製品にしてしまうと使う人々がこのギザギザで怪我をする可能性があります。なので、工房でのバリ取り作業はとても大切です。


画像12

こんな感じで付けます!(文字盤が横向きだ・・泣)


次回は、この足のバリ取りと時計枠にロウ付け(接着)していくところをお見せしますので、工房からお伝えします!


お楽しみに。(文字盤失敗、イタタ・・・)


DEDEGUMO OFFICIAL WEB SITE https://dedegumo.jp/
DEDEGUMOオンラインショップ https://dedegumo.shop-pro.jp/


この記事が参加している募集

よろしければサポートお願いいたします。いただいたサポートはDEDEGUMOの新しい商品開発の為に大切に使わさせていただきます。