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面白い作品ってどうやったらできるんだろう?:クリエイティブコーディング

Processing 等で作品作りをしていて『これは面白い物ができた!』ってとき、嬉しいですよね!
でも、いくら頑張っても『全然面白くならないなぁ〜』っていう場合も…

ジェネレーティブアート、クリエィティブコーディング作品の面白いもの、面白くないものの違いってどこにあるんでしょうね?
どうやったら面白くなるんだろう?

完全な答えは出ていませんが、私なりに少し考えてみました。


完全に規則正しいものは退屈?

規則正しく並んだものには人は美しさを感じるようです。

でも、単純な形のものが完全に等間隔で並んだ状態ってどうでしょう?
ちょっと退屈に感じませんか?


完全にランダムなものは面白くない?

対して、完全にバラバラなもの、ランダムなものには美しさは感じずらいです。

とても美しいパターンになることもありますが、コントロールするのは難しく、コンスタントに面白いものが出せるかというとちょっと厳しい感じがします。


ランダムはランダムでも、ノイズだとちょっと面白い

みなさん noise() は使われていると思います。

random() よりコントロールしやすく、面白くなりやすいですよね。

でも一個だけだと大して面白くない


開始をちょっとずらして重ねるとちょっと面白い


開始を同じで増分を変えたものを並べてもちょっと面白い


規則正しいものにランダム性をプラス

先の『単純な形のものが完全に等間隔で並んだ』ものに、コントロールが楽なノイズを使ってランダム性をプラスしてみましょう。

どうでしょう?(恐る恐る…)

すごく面白い!
とまではないものの、等間隔のものや完全ランダムなものより興味をひかれるパターンが出てきたのではないでしょうか。


ランダムなものに規則性をプラス。

逆にランダムなものに規則性をプラスしてみたらどうでしょう?

ここにランダムな色、形、配置の絵があります。

 
まあ、ランダムとはいえ、色合いはキレイだし、丸の配置や光り具合もなかなかいいですね!(自画自賛が過ぎる)

でも、「もう少し長く見ていたい」と惹かれる気分にはなりません。(ダメじゃん!)

これを左右上下対称にして貼り合わせてみましょう。

どうです?
ちょっと面白くなったと思いませんか?


面白さの鍵は規則正しさとランダム性のバランス?

「ジェネラティブアート—Processingによる実践ガイド」という本のイントロダクションにこういうことが書いてありました。

機械的なものと有機的なもののバランス、スイートスポットはこうしたものの狭間にあり、そこに『アート』が生きている。

私、ここを読んで『なるほど!』と衝撃を受けました。

確かにこうしてみると、 規則正しいものとランダムなもの/複雑なものとを組み合わせてバランスを取ることが面白くなるための鍵の一つのようです。

最初に出した完全に規則正しいパターンも、その規則を十分に複雑なものにすれば面白くなり得ます。

私はこれを作品作りをするときの一つの指針として、常に意識するようにしています。
とは言っても、それをどうバランスとるかというのは相変わらず難しいんですけどね…

参考

この本、良い本ですよ。イントロダクションだけでも元がとれます。

[普及版]ジェネラティブ・アート—Processingによる実践ガイド



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