カタンのフィールド

カタンを極めたい男

 こんばんは、デブチーズです。最近バイトしかしてないせいでブログの更新が途切れ途切れになってしまい申し訳ございません。本当は料理とか旅行とかしたいんですけどね。まぁ春休み終わったらもっと更新ペース下がると思うので今のうちにローペースに慣れておいてください。

 さて、先ほどバイトしかしていないと書きましたが、嘘です。めちゃくちゃ遊んでます。というのも、最近週3くらいのペースで私の家でボドゲ会を開催してるんですよね。新しいゲームを入荷していないのでマンネリ気味ですが、暇な大学生を集めてワイワイ開催しております。

カタン

 私は10種類ほどボードゲームを持っていますが、その中で一番人気…というか一番プレイ頻度が高いのが「カタン」でございます。3~4人用で、カタンの開拓者を目指して資源の回収や都市の発展を進めていくというゲームです。このゲームが非常に奥深くて面白い!序盤の立ち上がりに失敗すると途端につまらなくなるというウィークポイントは抱えていますが、最後まで誰が勝つか分からないという白熱のゲームです。

 で、このカタンで僕はとにかく強くなりたい!おそらく数十回このゲームはプレイしていますが、何回やっても定石が見えないんですよね。というのもこのゲーム、ゲームのフィールドが毎回変わるんですよ。土地の配置や、数字の設定が毎回変わるのでゲーム毎に最善手が変わるのが難しい。実に2兆通りのフィールドから1つを作り、ゲームの進行に合わせてその場での最適解を導いていく必要があるのでとても頭を使うゲームですが、そこが面白さでもあります。

 僕は欲張りなので折角ボードゲームをプレイするなら勝ちたいんですよね。ですが自分だけ経験値を得て初見殺し的に勝つのもつまらない…ということで、今回は自分がプレイを通して得た経験則を色々綴っていこうと思います。

 追記:色々ルールを勘違いしてました。YouTubeにカタンの説明動画がありますが、それだと簡易的なルールしか語られないので動画を観たあと公式サイトを確認するのがよさそうです。

 1. 開始位置はめちゃくちゃ大事

資源セット

 当たり前ですが、開始位置はめちゃくちゃ大事です。その後のゲーム進行を大きく左右します。カタンのルールとして、「サイコロの目と同じ数字が書かれた土地に自分の開拓地が面している場合、その土地から発生する資材を1枚受け取れる」というものがあります。最初に2か所好きなところに開拓地を建てられるのですが、そこで場所を間違えると前半急につまらなくなります。

 ちなみに開拓地を建てる順番は、ジャンケンで勝った人から時計回りに1軒ずつ立て、その後その逆順で1軒ずつ立てるというシステムです。ジャンケンで勝っても必ずしも有利になるわけではないのが面白いですね。これは私の体感ですが、よほど強い場所が無い限り最後に建てた人の方が有利な気がします。最初に建てた人は間違いなく自分の番が回るまでに良い場所が取られるので、実質1軒で戦うことになりますからね。

 最初に置く場所としては、1.数字が強いところ、2.使い勝手の良い港、3.必要な資材を集めやすい土地などが候補に挙がります。

強い数字

 例えば1.については、6や8があればそこは非常に強いですよね。7が出ても資源は得られないルールなので、実質6と8が最強の目となります。数字が赤く光っているのも強さの証明ですね。ですが試合によって6や8よりも5や9の方が出やすかったりするので、数字が強いところをいの一番に押さえるのが正着というわけでもなさそうです。波を読むのが大切ですね。

画像4

 また、7を出すと「盗賊」というコマを動かせるのですが、このコマが止まっている土地からは資源が発生しなくなります。そしてコマを置いた土地に隣接して開拓地を建てているプレイヤーから1人を選択してランダムで1枚資源を盗めるのですが、数字が強い土地にはプレイヤーが密集するので盗賊の格好の的なんですね。盗賊が止まると数字が強いメリットが一切なくなるので、あえて競争率の低い土地を狙うのも戦略かもしれません。

 2.についてですが、このゲームは「7の目が出たときに資源を8枚以上持っていると資源を半分捨てなければならない」というシステムを搭載しています。溜め込みすぎるのも考え物なんですね。資源の減らし方は街道や都市を建てる、発展カードを引く、他プレイヤーと交渉する、港や銀行で交換するなどがあります。

 交換に関しては、銀行は自分のターンなら無条件で使える代わりに同じ資源4枚と好きな資源1枚というかなり効率の悪い交換を強いられます。対して港は開拓地を建てていないと使えない代わりに、同じ資源3枚、もしくは特定の資源2枚と好きな資源1枚を交換できます。かなり効率がいいんですね。海沿いなので資源の回収効率が悪いというデメリットはありますが、上手く利用すると勝利にぐんと近づくのが港です。

弱い港

強い港

 また、同じ港でも強い港と弱い港があります。上の港は隣接する土地が1つしかないうえ、よりによって砂漠なので港としての機能以外望み薄ですね。一方下の港は隣接する土地が2つあるうえ交換に必要な資材が得られる土地、しかも数字が強いと至れり尽くせりの強い港です。こういう港は資源が偏るのを覚悟の上で最優先で撮りに行くべきなんですね。資源を幅広く集めることだけが最善手ではない、奥深いゲームです。

建設コスト

 3.に関しては、このゲームでは例えば街道を建てるのには木材とレンガ、都市を建設するには小麦2つと石3つというように自分の開拓地の発展に必要な資材が決まっています。その資材を集めやすい土地は数字が微妙でも候補に挙がります。早めに都市化を狙うなら石や小麦を集めやすい場所が最適ですし、どんどん街道を伸ばしたいなら木材とレンガが集められる場所、発展を進めたいなら羊と小麦と石、という風に戦略に合った場所を選ぶのも良いでしょう。ただ、自分が最初に開拓地を建てる場合、初手から数字が弱いところに置くと2周目も弱い場所しか巡ってこないので素直に数字が強い場所か有能な港に置くのが良いでしょう。

 このように、初手から多数の選択肢を迫られるかなりの頭脳戦となっております。他のプレイヤーが何を狙っているか、どの数字が出やすいかなどを読んで最適な場所に開拓地を建ててあげましょう。

 2.勝ち方は早めに決めておく

 カタンの勝利条件は「10ポイント貯める」です。ポイントの手に入れ方は、開拓地1つで1ポイント、都市にすると1つ2ポイント、また街道を一筆書きで5本以上伸ばすと「最長交易路」の称号を手に入れて2ポイント、発展カードで手に入る騎士カードを3枚以上使うと「最大騎士力」の称号を手に入れて2ポイント、また発展カードでポイントのカードを引くと1ポイント、以上の方法しかありません。なので途中で方向転換して別の勝ち方を目指すと大体中途半端になって勝てないんですね。最初の土地や他のプレイヤーの動向から早めに方針を固めるのがよさそうです。

発展

 ちなみに何度も登場している「発展カード」についてですが、こちらは羊、小麦、石を1枚ずつ消費することで手に入れられるお助けカードです。カードの種類としては、盗賊を自由に動かせる「騎士」、好きな資源を2枚貰える「発見」、全プレイヤーから1種類の資源を全回収できる「独占」、街道を2本伸ばせる「街道建設」、そして無条件でポイントが手に入る「ポイント」などがあります。どれを引いても自分にはプラスでしかないほか、最大騎士力やポイントカードでのポイント獲得も狙えるので引ける場面なら積極的に引いていきたいカードです。

 3.交渉は積極的に

 自分の手番中、他のプレイヤーに自分の資源と相手の資源の交換を持ち掛けることが出来ます。この交渉は個人間での契約なので交換レートは決まっていません。法外な値段で貴重品を売りさばくこともできますし、不要な資源をかき集めて必要な資源を譲り受けるのもアリです。利害が一致したら一々交換も往々にして起こります。この交渉ですが、交渉自体にコストは必要としないので圧倒的やり得です。銀行や港よりも好条件で必要な資源を集められるのでどんどん交渉を吹っ掛けていきましょう。ただし交渉材料を相手が手に入れたあと何をするかは想像しておかないと行けません。街道を立てるつもりだったのに先に相手に道を潰された…なんてことになったら目も当てられないですからね。交渉のコツは大胆に、かつ冷静に、です。

 4. 都市化は強い

 自分の開拓地は、小麦2枚と石3枚を払うことで「都市」に進化させられます。都市にするメリットは、サイコロの目で貰える資源が1度あたり2枚に増えることです。資源が増えるとバーストの恐れは高まりますが、銀行や港との交換を楽々行えますし、発展カードを引いたり開拓地を建てたりするのも容易になります。しかも懐に余裕ができると交渉も強気に出られるので良いことずくめです。どんどん都市化してどんどんカタンの開拓者に近付いていきましょう。

 5. 最長交易路よりも最大騎士力

最大騎士力

 「最長交易路」と「最大騎士力」は、持っているだけで2ポイント手に入る最強カードです。しかしながらトップが更新された場合奪われてしまうので、確実な収入源とは言えなさそうです。例えば道を5本伸ばして最長交易路を手に入れても、誰かが6本道を伸ばしたらすぐ取られちゃうんですね。両方持てればそれだけで4ポイントなので相当有利になりますが、流石に他プレイヤーが許してくれないのでどちらかしか狙えない場合が多い。そこでどちらの方が優れているかというと、間違いなく「最大騎士力」です。

 理由は主に2つ。1つ目は「奪われにくい」です。街道を伸ばすのに必要な資源は2種類、対する発展には3種類必要です。しかも発展を引いたところで騎士を引けるとは限りません。さらに騎士などの発展カードを使用することで他のプレイヤーの作戦を阻止することもできるので、一度最大騎士力を引ければ奪い取るのはそう簡単ではないでしょう。

 2つ目は「腐りにくい」。発展カードを引いたとして、騎士を引けば最大騎士力をより確実なものに出来ますし、街道建設を引ければ最長交易路も狙える。発見や独占を引けば更なる発展や都市化に近付ける。何ならポイントを引いて即勝利も有り得ます。街道はある程度伸ばすと伸ばすメリットが薄くなりますが、発展はどのタイミングでもプラスに働くので狙ったもん勝ちです。最長交易路は取れればよいくらいのスタンスで臨み、最大騎士力をメインに据えると良いでしょう。逆に最大騎士力が厳しそうなら最長交易路を狙う、もしくは開拓地や都市の建設で勝利を目指すべきですね。そこは他プレイヤーとの兼ね合いで最善手が変わってくると思います。


 …こんなところでしょうか。カタンは意外とシンプルなルールで初プレイでも十分楽しめますが、仕組みが分かってくるともっと楽しくなります!皆さんもこの記事からカタンを始めてみてはいかがでしょう。僕はいつでも暇なので遊びたくなったら声掛けてください。みんなでカタンの輪を広げていきましょう!それでは。

P.S. カタンがめちゃくちゃ強い人のありがたい記事があったので載せておきます。カードの相性とか考えたこともなかったので面白いですね。このくらいの強かさがないと勝ち上がれないゲームなんだなぁ。

P.S. 2つ目の追伸ってどう書けばいいんでしょうね。僕は今まで手札開示制でカタンをプレイしていたのですが、本当は他のプレイヤーに見せちゃダメだそうです。皆ごめんね。こうすると盗賊も読みあいになるのでより面白い…?より頭脳戦になりそうですね。他にも色々勘違いしてたので公式ページをチェックしてください。この記事はゴミです。