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総まとめ・大麻合法化についてまとめました

どうもアコニチンです。

麻薬の定義

Wikipediaによると、麻薬(まやく、narcotic、痲薬とも)とは、通常はモルヒネやヘロインのようなケシから生成される麻薬性鎮痛薬のオピエートやオピオイドを指すが(定義1)、法律上の用語として、法律で規制された薬物を指して用いられることもある用語である(定義2)[1]。アメリカ合衆国やカナダの規制法によれば、オピオイドだけでなく、コカインや大麻を含む[1]。日本ではさらに麻薬及び向精神薬取締法(麻薬取締法)における、「日本の法律上の麻薬」の語が、それらとも異なって使用されている(定義3)

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どうやら、麻薬といっても定義がいろいろとあるようです。表を見ると日本の法律上の麻薬(定義3)は、他の定義よりも広いですね。日本は麻薬の取り締まりに厳しい国、と呼べそうです。


麻薬=違法、というイメージがありますが、麻薬の中には合法的に使われているものがあります。それが医療用麻薬です。

医療用麻薬の中では、「モルヒネ」「フェンタリル」「オキシコドン」などが有名なところです。モルヒネは麻薬の定義1,2,3どれにも当てはまりますが、医療の現場では「合法の鎮痛剤」として使われています。

治療、特にがんの治療では痛みとどう向き合っていくかが大切になります。特に長期的な治療を必要とされる場合には、その痛みを緩和してQOL(過ごしやすさ)を向上させていくかが大切です。痛みをどう減らしていくかに焦点をあてた治療を「緩和ケア」と言います。痛みを感じないようにするためにモルヒネなどの鎮痛剤を使用するのです。

モルヒネを使って依存症にならないの?と心配になるかもしれませんが、安心してください、依存症になることはありません。痛みを長期的に感じているときには、脳内で異常が起きているわけですから、痛みを抑える薬(モルヒネ)を使っても身体に異常は現れません。詳しくは下記のサイトをお読みください。

ちなみに、これと同じ理屈で痛みを感じているときに鎮痛剤を飲んでも、薬の耐性がついたり、薬の効果が薄まったりすることはありません。頭痛や腹痛を感じているときには、用法用量を守って薬を内服しましょう。むしろ薬を飲まないと痛みに敏感になってしまって薬が効きにくくなってしまうこともあるそうです。


麻薬の一つ、大麻

Wikipediaによると、大麻(たいま、cannabis[1])は、アサの花冠、葉を乾燥または樹脂化、液体化させたもの。マリファナとも[1][2]。多くの国々では規制薬物だが、その扱いは非犯罪化など一様ではなく、ウルグアイ等の一部の国・地域では嗜好品としても合法、また医療大麻として限定的に容認されている場合もある。喫煙、気化、飲食により成分を摂取することで用いられる。


大麻(=マリファナ)は、違法の薬物であるが、医療に用いられることがあるようですね。HIV、アルツハイマー、うつ病、強迫神経症、不眠症、てんかん、気管支喘息、帯状疱疹、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、クローン病、パーキンソン病など、約250種類の疾患に効果があるそうです。しかし日本では、嗜好品としても医療の鎮痛剤としても用いられることはありません。それには、「大麻取締法」という法律が関係しています。

大麻取締法とは、所持(もっている)・譲渡(あげる)・譲受(もらう)・栽培(そだてる)を禁止している法律です。この法律における「大麻」とは、大麻草のことを指します。大麻の種や茎は「所持」しても違法になりません。大麻の種を育てるのは「栽培」にあたるので禁止です。細かいことを言うと、大麻の「使用」は合法です。でも、大麻を「使用」するために、大麻を「譲受」したり「所持」したりすると犯罪になります。

「個人使用目的での栽培・輸出入の場合は、7年以下の懲役」「個人使用目的での所持・譲渡・譲受の場合は、5年以下の懲役」このような懲役刑が科されます。


大麻を使用するとどのような症状が出るのでしょうか。

大麻には、テトラヒドロカンナビノール(THC)という陶酔効果のある物質を含まけれます。大麻を使用すると一般的には、気分が快活、陽気になりますが、その一方で、視覚、聴覚、味覚、触覚等の感覚が過敏になり、変調をきたしたり、現在、過去、未来の観念が混乱して、思考が分裂し、感情が不安定になったりします。このため、興奮状態に陥り暴力的、挑発的行為を行うことがあり、さらには、幻覚や妄想に襲われるようになります。

その他にも、五感変化(音楽が良く聴こえる・味覚が鋭くなる等)、リラックス・多幸感・食欲の増加等の効果があります。過剰摂取や恐怖感や罪悪感等により、「バッドトリップ」と呼ばれる嫌悪反応が起こることがあり、一過性の抑うつ・被害妄想に陥る事があります。


大麻が合法化されている国

ウルグアイ・世界で初めて大麻が合法化された国。大麻密売による治安の悪化を食い止めるため、麻薬組織の資金源を断つために大麻を合法化した。政府に登録した18歳以上の国民は一か月あたり最大40グラムの大麻を使用することができる。合法化された販売価格が、それまでの非合法下での麻薬市場での価格と比較してかなり安いということになり、麻薬市場は商売として成り立たなくなる。また、合法化することによって、麻薬中毒者をコントロールすることも出来るようになり、健全な社会の構築にも役立つようになる。そうすることによって、麻薬が絡んだ暴力行為や犯罪を防止する。このような狙いからムヒカ前大統領の政権下で合法化への道を歩み始めたのであった。

しかし、大麻を販売している薬局の銀行口座を取り消すという方針を銀行が打ち出しました。ウルグアイにある7つの銀行の内の3行がそのような決定をした理由はウルグアイでは大麻の販売は合法化されましたが、それ以外の国では非合法であり、銀行の国際為替取引上において大麻の販売に直接関係した口座を開設しているということは銀行では容認できないということ。そして、大麻の販売が資金の洗浄やテロ資金と関係しているというのが通説となっていることから、尚更銀行ではそのような口座は維持できないとしたのです。

順風満帆とはいわないものの、ウルグアイの大麻合法化はうまくいっているように感じました。


アメリカ・1996年に初めて医療用大麻を合法化したのはアメリカのカリフォルニア州である。嗜好品としての大麻も寛容な州が多い。
オランダ・大麻は依存性の少ない「ソフトドラッグ」であるとして合法化されている。「ソフトドラッグ」を合法化することで、「ハードドラック」の利用者を減らそうとする目的がある。コーヒーショップで大麻をたしなむことができる。「オランダでは大麻は違法薬物である」という記事を書いていた某大学教授もいたが、オランダでは合法である。


※日本人は麻薬が合法の国で麻薬の所持や使用をしたとしても、日本の刑法により罰せられるので、大麻は日本で合法化されるまで使用してはいけません。
【刑法第2条】この法律は、日本国外において次に掲げる罪を犯したすべての者に適用する。


大麻を合法化するべき理由


理由1)医療目的。大麻の合法化、というと嗜好品としてタバコのように大麻が出回るイメージがあるが、大麻は医療品として有用なのである。今現在、日本では大麻は違法で医療用の鎮痛剤としてモルヒネが使われている。モルヒネは大麻より効果の強い麻薬である(大麻はソフトドラッグなのに対してモルヒネはハードドラッグ)。モルヒネより大麻の方が鎮痛剤として適しているのではないか。また、大麻が250種類もの疾患に効果があるという研究もある。嗜好目的の合法化は置いておいて、医療目的での大麻は少なくとも合法化するべきである。

反論)医療目的でも大麻は合法化すべきではない。大麻は麻薬であり、安全性が担保されていないからである。医療用大麻によって患者に悪影響がでたらどうするつもりか。また、医療目的であると偽った密輸や使用が相次ぐ可能性がある。医療目的として合法化したとしても、嗜好目的での大麻の流通が増えてしまう。


理由2)健康被害。大麻はタバコや酒と比べて健康被害が少ない。タバコや酒は個人の自由で嗜むことができるのに、大麻はできないのはおかしい。嗜好目的での大麻を合法化するべき。

反論)どちらの方がより健康被害が少ないか、というのは意味のない比較である。どちらも有害であることは前提条件として明白なのだから、比較的健康的な大麻を合法化する方向に動くよりかはより有害なタバコや酒を違法にする方が理にかなっている。


理由3)麻薬販売元の取り締まり。麻薬を売っている暴力団などの犯罪組織の資金源を断つことになる。そうすると暴力団の勢力をそぐことができる。また、違法薬物には不純物などが含まれている場合があるので、政府が取り締まった方が安全に大麻を使用できる。

反論)大麻を合法化することで、犯罪組織は大麻から手を引くかもしれない。だが、結局他の麻薬の密売を始めるのではないか。それでは何の解決にもならない。むしろより依存性のある麻薬の販売をする可能性もある。政府の大麻より犯罪組織の大麻の方が安かったら、まるで打撃がないどころか儲かってしまうだろう。


理由4)税収の増加。大麻に税金をかけることで、政府は財源を確保できる。

反論)他のもので財源は確保できている。大麻合法化の際の大麻栽培費、購入費、人件費、中毒者のカウンセリングなどで支出も多いだろうし、税収のために大麻を合法化する意味はない。


理由5)日本の産業。大麻は日本の気候で良く育つ。大麻草は現在でも雑草に混じって普通に自生している。太平洋戦争前の1900年頃までは、麻はかつて、繊維素材の他、種が食用にされていた。種をまけば勝手に自生し、施肥や間引きといった栽培の手間のかからず、収穫が早い一年草であったため、「農作物としての」大麻は一部の貧農にとって主要な収入源であった。大麻が合法化されることで、大麻農家ができる。日本の産業として大麻はうまくいくのではないだろうか。

反論)大麻は栽培しやすい草で、室内でも簡単に栽培することができる。どこでも育つので日本の産業にはなりにくい。


大麻合法化に反対する理由


理由1)潮流。日本では、タバコなどの身体に悪いものに否定的な人が多くなってきている。タバコの喫煙者も年々減ってきている。タバコはもちろん、違法薬物である大麻を嗜好品としてたしなみたいとする人は少ないのではないか。わざわざ大麻を合法化する必要はなく、非合法のままで問題ない。

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厚生労働省のサイトより、喫煙者の減少を示すグラフ。元喫煙者が禁煙した理由を示す統計資料が欲しい・・・

反論)大麻をたしなみたいと思う人が多かろうが少なかろうが関係ない。タバコは合法なのに対して、大麻が非合法なのはおかしい。JTは国内企業ランキング18位の大企業で、海外向けのタバコの売上を伸ばしている。国内の潮流が何であれ、儲かっているのである。「世間が大麻を嗜好品としてたしなみたいと思っているか」以外のものさしで測る必要もある。


理由2)健康被害。大麻は違法薬物らしく、有害な作用を持っている。タバコや酒より有害性が~、などというがどれも有害なのである。タバコにはない悪影響として、人格変容があげられ周囲に迷惑をかけることになるかもしれないので合法化しない方がよい。大麻の摂取の仕方はいくつか挙げられるが、ウルグアイ人と同じように喫煙する人が多いと考える。大麻喫煙による受動喫煙の問題の解決策も必要になってくるだろう。

反論)ある程度の健康被害は仕方がない。いくら健康食品とよばれているものでも食べすぎは毒になる。被害が出ないように、用法用量を守って使用することが大切である。


理由3)他の薬物。大麻は弱い薬物として知られている。緩やかな効果が得られる初心者向けの麻薬なのだ。とすると、大麻で味を占めた人々が他の違法薬物に手を出してしまう人が増える可能性があげられる。大麻が他の薬物の入り口となる、ゲートウェイドラッグとなってしまうことが危惧される。

反論)他の薬物の取り締まりは現在と変わらない。大麻の密売人が他の麻薬も持っているから大麻がゲートウェイドラッグとして働いてしまうのである。政府の管理下の大麻を使っていて、さらに強い麻薬が欲しくなっても手に入れようがない。そもそも大麻に強い依存性がある、というのも本当のところは分からない。


ちなみにインターネット国民投票では大麻合法化に賛成の人の方が圧倒的に多いようです。

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大麻は本当に有害?

・大麻は無害

1970年に世界保健機構(WHO)において、11人の世界的な専門家が討議の上作成されたレポートでは、大麻の作用について次のように報告されています。1.大麻を使っていると、それが飛び石になってヘロインその他の薬の中毒に移っていくという説には根拠が不足している。2.奇形の発生はない。3.犯罪と大麻の因果関係は立証されていない。4.禁断症状はない。5.常用者の中に精神的依存が見られるが、それはコーヒーや煙草、酒、菓子などに対して依存する人と同じ程度のものである。

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ただし、他のサイトを当たってみるとWHOが1961年に制定した麻薬単一条約のスケジュール・リストでは、「大麻はヘロインやモルヒネなどの違法薬物と同じ等級に分類され、非常に厳しく統制されていた」ことが分かります(2019年に緩和されました)。WHOの中でも様々な議論があったのでしょう。


・大麻は有害。

これまで大麻草や合成カンナビノイドの乱用は、健康被害や副作用が比較的少ないという間違った理解に警鐘を鳴らすものであり、たった1度の使用でさえも有害影響をもたらし、重篤な健康被害につながりうることを示唆しているものだと研究グループでは説明している。
大阪大学大学院医学系研究科解剖学講座(分子神経科学)の木村文隆准教授を中心とする研究グループが、大脳皮質の神経回路形成に複数のメカニズムが関与することを解明したという研究が紹介されていました。研究内容の紹介によると、大麻を使用することにより大脳の神経回路に対して作用し、 本来正しく成長するはずであった脳の配線が正しく成長することができなくなることが述べられています。

・研究が不十分

この分野はまだ研究が不十分であることをお伝えしておかねばなりません。マリファナは何世紀もの間、薬や発酔剤として用いられてきました(旧約聖書にさえ「kaneh-bosem」として出てくる)。しかし、マリファナが健康に与える影響については、まだあまりわかっていません。政府が大麻に対して行った分類のせいで、対照研究がほとんど行われてこなかったからです。

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このinstitute of medicine 1999 の資料(写真)からすると、大麻はタバコや酒より依存症になるリスクが少ないことが読み取れます。


日本にあった合法麻薬、ヒロポン

強い中枢興奮作用および精神依存性、薬剤耐性がある。日本では商品名ヒロポンで販売されているが、現在は「限定的な医療・研究用途での使用」のみに厳しく制限されている。ヒロポン (Philopon) とは、大日本製薬(現・大日本住友製薬)によるメタンフェタミンの商品名。同社の登録商標の第364236号の1である。成分名は塩酸メタンフェタミン。剤型はアンプルおよび錠剤である。ヒロポンの名は、ギリシア語の Φιλόπονος(ピロポノス/労働を愛する)を由来としている。

Wikipediaによると、ヒロポンはメタンフェタミンという麻薬の商品名のようですね。大日本製薬ではヒロポンといわれていますが、他の製薬会社では別の名前でメタンフェタミンを売っていました。これはあくまで戦時中の話で、現在では「限定的な医療・研究用とでの使用」に限られています。


ヒロポンの名前の由来は、「疲労がポンと消え去る」からではなくギリシャ語からきています。私は調べるまでは、疲労がポンのヒロポンだと思っていました。これは驚きです。労働を愛する、とはなかなか嫌なネーミングですね・・・。余暇を愛していきましょう(笑)


覚醒剤と覚醒剤中毒の代名詞が昭和18年から25年にかけて大日本製薬が発売したヒロポンでした。
我国薬学の祖として有名な長井長義はドイツ留学の後、明治16年(1883年)の政府出資官製会社の大日本製薬の設立に技師長(のち東大教授)として参画、その後明治18年(1885年)には麻黄よりエフェドリンを単離し世界で初めてエフェドリンと命名し、その後誘導体のアンフェタミン類までも抽出合成に成功しました。この喘息治療薬のエフェドリンの合成過程から誘導されるアンフェタミン類つまりアンフェタミンとメタンフェタミンのうちメチル基の付いているメタンフェタミンの方が薬理作用が強くこれがヒロポンで、メタンフェタミンは明治26年(1893年)に長井長義により合成されております。

ヒロポンが販売されていたのは、昭和18年から25年にかけて、つまり1943~1950だそうです。昭和22年になってから覚せい剤(メタンフェタミンなど)のリスクが問題になり始めたそうです。長井長義さんが喘息の薬、エフェドリンとメタンフェタミンの合成に成功しました。これは世界初のメタンフェタミン合成でした。


しかし、ヒロポンの発売をやめてしばらくたった昭和29年、1954年に「鏡子ちゃん殺人事件」というヒロポン中毒者による小学2年生の女児強姦殺人事件が起こりました。


麻薬の運び屋

運び屋の事例と刑罰について載っています。もちろん、運んだ麻薬の量や運び屋になった経緯、麻薬の種類などによると思いますが、運び屋には重い刑罰が科されます。懲役8年と罰金約300万円程度の事例が5件書いてありました。
国によっては死刑になることもあります。運び屋はお勧めしません。

「麻薬組織に利用され、『中身を知らずに運ばされた』という場合なら、法律違反にはならず、裁判では無罪判決となります。これは、郵便屋さんが覚せい剤と知らずに配達しても罪にならない、というのと同じです。
運び屋は「中身を知っていた」場合は有罪ですが、客観的に「中身を知らなかった」とわかる場合は無罪になるそうです。


密輸の方法としては、スーツケースの二重底など空洞の中に仕込んだり、体内に飲み込んで隠したりするのが多いです。
他にも、運び屋の新しい手口として、「ラブコネクション」というものがあるそうです。

ラブコネクションの手口は、海外の男性が日本で女性を誘惑し恋愛感情を抱かせます。そしてしばらくしてから自国に戻って結婚などを名目に女性を自国に呼び寄せ、恋愛感情でちゃんとした判断力が出来ないことにつけ込んで、覚醒剤入りの荷物を女性に預け日本に帰国させるという手口。
或いは海外で仲良くなった男性に荷物を預かり、それを持ち帰ると言う手口
もあります。女性は預かった荷物に覚醒剤が入っていることを知らないため、入国審査で挙動不審にならないこともメリットだと言われています。初摘発は2000年で2008年から増加の一途を辿っています。
女性は預かった荷物に覚醒剤が入っていることを知らないため、入国審査で挙動不審にならないこともメリットだと言われています。初摘発は2000年で2008年から増加の一途を辿っています。

また、麻薬の分子構造を変えるという科学的な手法もあるそうです。麻薬の分子構造を変えて、密輸して、また麻薬に分子構造を変えるというものです。密輸、といっても運ぶのは麻薬ではない物質ですから逮捕できないのです。このようなことがあると、麻薬そのものの定義を変えていかないと取り締まりは厳しいものとなります。


似たような事例ですが、体内に摂取することである麻薬ではない物質が活性を取り戻し、麻薬として作用するものもあるそうです。現在見つかっているのは「フタルイミドプロピオフェノン」というもので体内で代謝を受けるとカチノンとよばれる覚せい剤に近い性質の麻薬に変化します。


脳内麻薬

麻薬、というと違法のものばかり思い浮かびますが、実は人間の身体は麻薬様の物質を生み出しています。

脳内麻薬(のうないまやく)とは、モルヒネなどの麻薬と似た作用を示す物質で、脳内に自然状態で分布しているものを指す。脳内麻薬様物質とも呼ばれ、これまでに約20種類の物質が見つかっており、β-エンドルフィン[1]、ドーパミン[2]などが代表的とされる。脳内麻薬の呼称は多幸感をもたらすことから来ている。


Wikipediaによると、脳内麻薬というものがあるそうです。β-エンドルフィン、ドーパミンについて調べてみました。
脳内麻薬について調べると科学的に怪しいスピリチュアルなサイトが多く出てきて、脳内麻薬は信憑性が低いと思っていたのですが、厚生労働省のサイトにでてきたので、そこまで信憑性の低い話ではないようです。


βエンドルフィン

脳内で働く神経伝達物質の一種。鎮痛効果や気分の高揚・幸福感などが得られるため、脳内麻薬とも呼ばれる。脳内で働く神経伝達物質「エンドルフィン」のひとつで、モルヒネと同じような作用をする物質です。

エンドルフィンは、子牛や豚の脳から発見されたもので「体内で分泌されるモルヒネ」を意味しています。モルヒネの数倍の鎮痛効果があり、気分が高揚したり幸福感が得られるという作用があります。


ドーパミン

ドーパミンは神経伝達物質で、アドレナリン・ノルアドレナリンの前駆体です。簡単に言うとすると、「快感や多幸感を得る」、「意欲を作ったり感じたりする」、「運動調節に関連する」といった機能を担う脳内ホルモンのひとつです。


麻薬には、あへん、ヘロイン、モルヒネ等のように鎮静作用を有するもの、コカイン等のように興奮作用を有するもの、LSD等のように幻覚作用を有するものがあります。上記の脳内麻薬は「興奮作用を有するもの」の例です!




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