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「大人の学び」で大切なこと

記事の長さはおよそ1,800文字。3〜4分程度で読めます。


前回の振り返り


前回の投稿で、
大人になってから学ぶことと、
子ども時代に勉強することには大きな違いがあるため、
「大人の学び」には「子どもの勉強」方法が最適とはいえない
ことをお話ししました。

前回の投稿へのリンク:


ではどんな方法が最適なのでしょうか。

深掘りしていきましょう。


「子どもの勉強」と「大人の学び」の比較


「子どもの勉強」と「大人の学び」の違いについて、
ぼくなりの考えをまとめてみました。



学びのステップごとに、
「子どもの勉強」と「大人の学び」には
どんな違いがあるかを示しています。


大人の学び」で大切なこと


ぼくの考える「大人の学び」かたで、
大切なことは2つあります。

「大人の学び」のポイント
◉ 「What(何を)」より「Why(なぜ)」
◉ 「成果!」がでるまで繰り返す


◉ 「What(何を)」より「Why(なぜ)」


受験勉強や中間・期末テストでは、
それぞれの問題に「正しい答え(正解)」があります。

その正解を記憶して、
入試やテストのときに答案用紙に記入すれば
点数がもらえます。

「なぜ学ぶ必要があるのか」、
「なんの役に立つのか」なんて考える必要はありません。

ぼくはそんなことばっかり考えていたので、
受験がダメだったんですね...。
いま気づきました(苦笑)


他方、「大人の学び」には「正しい答え(正解)」がありません。

というか、これまでの長い人類の歴史のなかで、
「答え」が出せるものにはすでに答えが出ているので、
「答え」が出ていないものだけが残っているともいえます。

現代では、
「答え」はネットを探せばすぐに見つかるので
覚えておく必要はありません。

(「答え」だと思っていたら、
実は誰かの「単なる意見」ということもあるので注意が必要ですが)


後者の「答え」の出ていないものは、
どこを探しても「答え」は見つかりません。
自分なりの答えを「考える」必要があります。


みなさんも実感があると思いますが、
「考える」ことは脳みそを酷使します。

脳みそを酷使するのは気力も体力もいるので、
結構しんどいです。

「なんでやるのか」
「やるとどんないいことがあるのか」を納得している、
別の言葉でいえば「腹落ち」していないと、
「考える」気力が湧いてきません。

そうすると自分の頭で考えるのではなく、
適当な「答え」を探して「わかった」気になろうとします。


東京大学の佐伯胖(ゆたか)名誉教授がおっしゃっているように、
覚えたことはすぐに忘れてしまい「わかる」ことはありません。

「おぼえたこと」は「わすれる」

「おぼえる」という言葉はいわば「可逆的」(もとにもどる)言葉であるのに対し、「わかる」という言葉は「非可逆的」(もとにもどらない)言葉である。

『「学び」の構造』  佐伯胖


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「わかる」ことが必要な「大人の学び」では、
「なぜ学ぶのか(「Why」)」がとても重要です。


◉ 「成果!」がでるまで繰り返す


「子どもの勉強」は、
覚えたことを実際に試してみる必要はありません。

例えば理科の勉強で化学式を覚えても、
実際にその式を使って爆発するかどうか試してみる必要はありません。(笑)


しかし「大人の学び」では、
「知る(覚える)」だけでは不十分です。

知ったことを実際に試してみる。
そして、うまくいくまで繰り返して
「できる」ようになり成果につなげる
ことが大切です。


一度試したら、すぐにうまくいった。
なんてことはほとんどありませんよね。

試す → 失敗する → 学びを得る → 試す → ・・・成果!

失敗から学びを得て、
成果につながるまで継続的に取り組むことが
大切になります。


もちろん「子どもの勉強」でも継続は大切ですが、
継続する目的は「答え」を「覚える」こと。

「大人の学び」で継続する目的は、
「できる」ようになり「成果!」につなげることです。


まとめ


「大人の学び」は、

「答え」を覚えることが目的ではない。

「なぜそれを学ぶ必要があるのか」
「学ぶとどんないいことがあるのか」を納得して、
「わかる」→「できる」→「成果!」につながるまで
継続的に取り組むことが大切。 


次回のテーマ


次回は、「大人の学び」に最適な方法について
さらに掘り下げていきます。

今日の投稿は「マガジン」にも保存しています。


ぼくの「学び」についての考えへの感想や、
みなさんの「学び」についてのご意見など
聞かせていただけると嬉しいです。

ディアログ合同会社 小川剛司(つよし)
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」


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美味しいものを食べて、次回の投稿に向けて英気を養います(笑)。