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高2年の秋×修学旅行×note酒場

高校2年生の秋、例年、私の高校では沖縄に修学旅行に行くことになっていた。しかし、私たちが行く年は旅行の日程が所属するバスケ部の公式戦とちょうど被ってしまったため、チームの方針で部員は修学旅行に参加しないことが決定された。

ほどなくして旅行の積立金は返金され、旅行の期間中は昼前に登校すれば良いとされた。旅行当日、同じく大会を理由に不参加を決めたサッカー部員とともに誰もいない教室に集められた私たちは、放課後の練習が始まるまでの間、沖縄の歴史に関する穴埋めドリルをただひたすら解かされるだった。

あの頃は「部活がすべて」というマインドに染まっており、まあ仕方ないかくらいに思っていたが、今になって振り返るとなかなかにひどい話だ。そこまでして居残ったのに初戦でいきなり地区の強豪校に当たってあっさりと敗退したというのだから、ただただ悲しい話である。

それに追い打ちをかけるかのように、修学旅行を終えた週明けの教室に行ってみると朝からクラスの雰囲気が妙に明るい。今までそんなに話したこと無さそうなあそこのアイツとそこのアイツがなんだか楽しげに話している。

そう、私たちが教室で無為な時間を過ごしている間に、彼らは4日間たっぷりと沖縄の文化や自然を満喫し寝食を共にする中で互いの仲をしっかりと深めていたのであった。楽しい思い出を共有した者たちの絆は強い。

取り残された私たちはお土産にもらった塩ちんすこうをほおばりながら、その様子を遠くから眺めるしかなかった。


…なぜ急にこんな話をしたかというと、先週末にnote酒場というイベントが開催された(この記事を読んでる方はとっくにご存知の方も多いかと思う)。

この2、3日でそのイベントに参加された方のレポートが投稿されておりいくつか読んでいるのだけれど、そのどれもがとっても楽しそうなのだ。

読んでいると湧き上がってくる、羨ましさと悔しさが入り混じったこの気持ちを、私は前にもどこかで感じたことがある。

それが、高校2年生の秋の沖縄旅行だったわけである。

note酒場は修学旅行とは違って参加するチャンスがこれっきりではないことを期待している。それまではnoteに関する穴埋めドリルをやりながら、たっぷりと予習しておくことにしよう。

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