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あなたは読んで理解する人か、それとも聞いて理解する人か?

ドラッカーいわく、人は右利きと左利きの人がいるように、「読んで理解する派」と「聞いて理解する派」に分かれている。また、両利きの人がとても少ないように、「読んでも聞いても理解する」という人はかなり少ないのだという。

だから、自分がどちら派の人間なのかをよく理解しておかないといろいろと苦労するよ、とのことだ。
 

Am I a Reader or a Listener?
The first thing toknow about how one performs is whether one is a reader or a listener. Yet veryfew people even know that there are readers and there are listeners, and thatvery few people are both. Even fewer know which of the two they themselves are.But a few examples will show how damaging it is not to know.
 
Drucker, Peter F.. MANAGEMENT CHALLENGES for the 21st Century (Kindle の位置No.2243-2245). HarperCollins. Kindle 版.


日本語版が手元にない為、今回は英語版から引用しました。日本語版はこちら。

数年前にこの本を初めて読んだときから「はたして自分はどちら派だろうか?」と時々考えているのだが、「読んで理解する派」だなという結論にいつもたどり着く。
 
例えば会議中に少し込み入った話になってくると、私の場合、メモを取りながらでないとうまく話を理解することが出来ない。ただ聞いているだけだと、声が頭の中を右から左に通り過ぎていくだけで内容がなかなか頭の中に入っていかないのだ。

なので、たとえ議事録の担当になっていなくともたいていはノートPCでメモを取りながら話を聞いている。(これは英語での会議となるとなおさらそうで、メモを取りながら出ないと話についていけない。)
 
本書では「読んで理解する派」のアイゼンハウアー大統領(アメリカ合衆国第34代大統領)は「読んで理解する派」だったために記者会見で口頭での質問攻めにあって全く対応が出来なかったとか、反対にジョンソン大統領(第36代)は「聞いて理解する派」だったから、その前任のケネディ大統領が前任のケネディ大統領が「読んで理解する派」だったためにたくさんとライターをアシスタントとして雇っておりメモでレポートするスタイルに苦労したといった事例が紹介されている。

(ただ、なぜここで事例がアメリカ大統領ばかりなのか。個人的には全くピンと来ないのだけれど、ドラッカーが当時想定していた読者は「ああーやっぱアイゼンハウアーは読む派だったのね!」と膝を打つのだろうか・・・?)
 
まあ細かいことはさておき、たしかに人によって読むのと聞くので得手不得手があるという話は理解出来る。
 
誰かと仕事をする際にこの人はどちら派だろうか、と一度考えてみるとよいのではないだろうか。

「読んで理解する派」の上司に対して口頭で報告しても、後でメールで出し直せといわれるかもしれないし、反対に「聞いて理解する派」にわざわざ詳細なレポートを提出してもきっと読んでもらえないだろう。

意識的にタイプを把握するように心がければ、ばこのような行き違いも減るだろう。
 
ドラッカーの経験によると、右利きと左利きでは左利きの方が圧倒的に少ないが、「読んで理解する派」と「聞いて理解する派」の割合は半々くらいだそうだ。
 

さて、あなたはどちら派と思いますか?

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