2019年アイドル楽曲私的10選

暦の上ではジャニュアリーだし、最早下旬だけど、良い曲の良さは年が明けたくらいではなくならないので。

前置きという名の言い訳はそこそこに、2019年に耳にしたアイドルソングからお気に入りの10曲を列挙します。
順位を考えると長くなりそうだから「ベスト10」じゃなくて「10選」。
アイドル楽曲の基準は、第8回アイドル楽曲大賞2019および第18回ハロプロ楽曲大賞'19のノミネートリストに含まれていること。
ソート順はアーティスト名の昇順です。


01.それは月曜日の9時のように/ukka(ex.桜エビ~ず)

ジャケットからもタイトルからも分かる通りの、90年代の月9ドラマにあったアッパーなクライマックス感が音楽だけで表現されているのがすごい。
聞く多幸感。
イントロから既にご機嫌なのに、サビでさらにワントーン上がった幸せが溢れだしてくる。


02.クラウドナイン/Kaede(Negicco)

NegiccoのKaedeさんがグループ活動と完全に並行した形で、本格的なソロ活動を始めたということ自体が2019年のアイドル楽曲界のトピックスだと思う。
過去に生誕楽曲として発表されたものも、ソロ活動開始以降も、彼女の中音域が良く響くハスキーな声を生かしたスローな曲が多い中、
ソロデビューは晴れの似合うメロディに、強くて前向きな歌詞が乗った、明るい曲だったのがまさに新境地を表現しているのがとてもよかった。


03.Cider Aquarium/tipToe.

楽曲で描かれる主人公も、それを歌うメンバー6人も、
決してクラスの中心にいるタイプではない、素朴でどこか陰のある女の子として演出されていたtipToe.第一期。
その陰を生かして、暗くて美しい現実と幻想が入り混じった、けれどすごく耳馴染みはよくてキャッチーな一曲。
「夜編」と称された真夜中をテーマにした曲たちが、このグループの特色といわれていたけれど、その暗さを持ちながらも万人に薦められるのがこの曲だと思う。


04.I Am A Punk!/Negicco

シンプルな伴奏に普段よりも可愛らしい3人の声が乗って始まったと思いきや、
2コーラス目から3人の掛け合いみたいな次々とパートが入れ替わっていく急展開。
ラップのように韻を踏んだ単語がぎゅぎゅっと詰め込まれていて、舌を噛みそうな歌詞を、ライブでも生歌で歌いこなしていたことに衝撃を受けた。


05.闇夜に燈/Party Rockets GT

楽曲制作陣が変わって最初の、そして現体制パティロケ最後のシングル曲。
突き刺すような寒さと、暗くても星が無数に瞬いている空、そんな冬の夜の空気を強く感じられる。
メンバーの中でも歌唱力に長けたAYUMIとNANASEのパートが大半を占める大胆な歌割りだけど、
大人になったからこそできるシリアスな世界観を2人の歌唱力がしっかり表現していた。

某ゲームのパロディしつつも、これまでの楽曲に出てきたアイテムを出したりして、グループの歴史をなぞっていくMVもよかった。


06.Go Waist!/BEYOOOOONDS

TOKYO IDOL FESTIVALのスマイルガーデンで見た時の衝撃がとにかくすごかった。
楽曲やMVのインパクトは眼鏡の男の子の方が上だけれど、
振りコピで腹筋を鍛えさせられているヲタク達の図や、
いつの間にかステージ上にキーボードが用意されてアウトロがピアノソロで終わっていくのが、めちゃくちゃ面白かった。
アイドルのステージの可能性は無限大。


07.ダンス・オア・ダンス/フィロソフィーのダンス

ホーン隊が入るアイドル楽曲が元々大好きなので、
フィロソフィーのダンスがビックバンドアレンジの曲をやってくれただけで大歓喜だし、期待を遥かに上回る相性の良さだった。
イントロや大サビで「フィロソフィーのダンス」と歌ってると思いきや、歌詞カードを見たら「feel all soul feeling on dance」だった空耳にも、座布団2枚。


08.自分革命/FullFull☆Pocket

サビの前向きさがあまりにキラキラしていて、初見で涙が出た。
FullFull☆Pocketはコーラスがすごく美しくて、四重奏の厚みが力強いきらめきを増幅させているよう。
衣装が2次元のアイドルグループが着てそうなデザインなのも、
色々な試練に挑むけどそれがどれもちょっとくだらないっていうMVも、それぞれ別の良さを引き出してて可愛い。


09.PA PA YA!! (feat. F.HERO)/BABYMETAL

圧倒的な歌唱力、ダンス、演奏、そしてビジュアルをもってして、
ものすごく真剣に、実はかなりくだらないことをやっているというのがBABYMETALの大きな武器だと思っているので、
ベビメタが戻ってきた!!と思った曲。
某南の風みたいな人出てきたとき笑ったでしょみんな。


10.Majimeに恋して/RYUTist

めちゃくちゃ可愛い。とにかく可愛い。
メロディもアレンジも歌詞も歌い方も全部可愛い。
これも多幸感系曲だけれど、小さな楽しいをたくさん積み重ねていって、最終的に幸せが溢れているようなイメージ。


以上10選でした。
基本的に現場に行かないとそのアイドルや楽曲の魅力は分からないと思っているから、
どうしてもライブの印象が強かった曲を選びがちだと振り返って気付きました。
でもどれも音源で聴き直してもいい曲だったのは間違いなし。

そして2019年は根本的なインプット量が少なくて、ノミネートリストを見ても分かる曲が少なかった(特にメジャー編)ので、
2020年はサブスクサービス等を生かしてもっといろんな曲をつまみ食いしていきたいなと思った次第です。



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