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応援を学ぶ・太鼓編②

余談ですが、先日、自分用の太鼓を購入しました。お借りしていた太鼓は綺麗に掃除して、元の持ち主にお返ししました。

心機一転、本当の意味で『相棒』との戦いに臨みました。その初戦が8/31ホーム奈良戦だったのはちょっと出来過ぎでしたね。

全話を読んでいただいた皆さん、ありがとうございます。今回はその続きになります。
いわゆる特訓モード。少年漫画の王道、成長回です。ただし、まだまだ未熟。毎試合後、反省と改善です。まさにエラー&ラーン。

◯アウェイチームの個性と共通点
このチームの応援がすごかった。カッコ良かったと言ってもらうためには、ふわりとしたイメージだけではいけないと思っています。

特徴を見極めてこそ、自分達の活動にも活かせます。

アウェイチームも個性はいろいろでした。
例えば、芯のある音を強調するチーム、固い音で鳴らすチーム…そこに1つ、共通点があります。

「倍音の処理」です。

※ざっくり言うと「余計な音」をいかに出さずに叩いているかですね。

叩きっぱなし、音の散らかしっぱなしには誰もしていなかった。音を出している以上、音をないがしろにしてはいけないと学びました。

◯太鼓の音は推進力
この「倍音の処理」も色々な方法があります。
叩き方、チューニング(太鼓の張り)、ヘッド部分の調整(テープなど)、手の使い方

テープを貼ると余計な音を減らせます。
ただし、音の響き自体は悪くなります。
詳しくは、次回…かな?

叩き方、チューニング、音の処理、これらが高いレベルで合わさった時に出る音は、歌っているサポーターも『乗れる音』になるし、チャントも前へ前へと向かう推進力になります。

チャントを盛り上げたい時、テンポを上げてしまうパターンがありますが、テンポを上げることなくチャントがノリに乗る、ここが大事です。

コレが出来ているアウェイチームの応援はほんとに素晴らしい出来上がりでした。

※テンポを上げすぎて周りがついてこなかったら、ほんとにただの自己満足で終わってしまい、本末転倒です。

◯特別なことはない。吹奏楽の基礎を学ぶ。
ずいぶん偉そうに書いてしまってますが、じゃあ何をするのかっていうと、太鼓を叩く基礎をしっかり身につけなさいってことでした。

では、まず何をしたかっていうと『力を抜く』ことでした。太鼓は力で叩くのではなく、振り、しなりで叩くのだと。
吹奏楽と叩き方は一緒だと師匠は言いました。
つまりは「出来る」と。

◯脱力の極意
力任せに太鼓を叩くとどうなるでしょう?
力で叩くと、音量は出るかも知れませんが、ベチャっとした音になります。屋上からトマトを落としたような音になるそうです。

実際に屋上からトマトは…落とさないでね🍅

想像してみてください。

木の棒で思いっきり壁を叩く。
よくしなるムチでパーン!と壁を叩く。
音が響きそうなのは?腕を痛めそうなのは?

肩、ひじを連動させて、ムチのように叩くと、しっかり叩けるだけでなく、叩いた反動も次の音を出す勢いに変えることができます。

太鼓全体を響かせることで、みんなの心に届く良い音が生まれます。そこに、僕の想いを乗せてみんなの背中を押し上げます。

◯ 脱力の練習
まずは太鼓もマレット(太鼓の面を叩く道具)も全て置きましょう。
肩から腕の力を抜いてブラブラさせます。
この状態を維持しながら叩きます。

※実際にはマレットはしっかり持ってるので、肩から腕までの余計な力を抜いて、自分の腕の重みを使って太鼓を叩きます。
この時に腕をムチのようにイメージするわけです。

脱力の感覚は簡単には身につくものではなく、実際の試合ではリキむこともまだ多いのですが…

こうすることで、良い音だけでなく、無駄な筋肉の疲れを発生させないので、連戦も出来ちゃいます。
実際、太鼓を叩くことになってから、行ける時はレディースの試合でも叩かせてもらいました。

2日連続で叩くこともありましたが、ありがたいことに最近は筋肉痛になることも無いです。

精神的に疲れることはあっても、試合後に腕が上がらないとかなったら、それは力任せに叩いている、リキんでいる証拠。
そうならないことが良い音と、強い気持ちを表現するための技術なわけですね。

◯次の段階へ
まだまだ未熟ではありますが、叩き方は少しずつ身についてきました。
次はチューニング(太鼓の面の調整)と、音の処理をさらに良くすることでした。
これは次の太鼓③に続きます。

ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。しつこいかも知れませんが、僕が伝えたいのは、こんなに頑張ってます!ってことではなく、どういった考え方をして応援を盛り上がようとしているか、そして実際にどうしたのかのご報告です。

ぜひ、ご意見・ご感想をいただけると嬉しいです。色んな考えを聞くことで、僕たちの活動もより彩り豊かになっていけると思ってます。

FC今治が、Jリーグが盛り上がるために!
(ちょっと大袈裟に言ってみました…😅)

ではまた次回!

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