くるりの新譜について
くるりの14枚目のアルバムである【感覚は道しるべ】を聞きながら、この文章を書いている
森信行さんを迎え伊豆に集まり制作したバンドサウンドは、ロックが好きなお三方の「せーの」で、ばっとやったジャムから作られた
様々なテーマをもって制作されたこれまでのアルバムとは違い、オリジナルメンバーによるファーストアルバムのようにむかっ腹をさらけ出しているように感じる
セルフライナーノーツを拝見したのだが【悪ふざけをやったろうやないかい】といった意気込みを汲み取った
お行儀のよいロックにない、大人の開き直りの吹き抜けるような気持ちよさが楽しい
FLAG RADIOでのメンバーの方々のトークでは、大学生の部室でのじゃれあいのようなヴァイブスがあり【そりゃ、いい音楽になるよな】とつくづく思う
岸田さんのなんJ、落合、野村話からもわかるように、自分の好きなものをなぜそれがいいのか人に語る悦びは、相手が全くそれを知らなくても引き込むエネルギーを持つ
それには嘘がないし、本当であるからだと思う
そういうものを聞きたいし、自分もやっていきたいものだ
この前は私の好きであることを熱心に他者に話していたら、ウザそうにされてしまった
しかるに、私は好きなことを語るのはやめたくはない
私にとっては、ものすごく好きなことだからである
最初は谷村新司さんについて書こうと思っていたのだが、曲が良すぎて別のことを書いてしまっていた
続けて【天才の愛】を聞いて、好きの先を汲み取っている