問題と課題と手段

仕事において、問題と課題と手段と3つの段階があります。
よく混同されやすいところだとは思います。

ひとことで説明してみると以下のような感じです。
※語る人によって個人差はあります。

問題 : 現状でうまくいっていない事柄
課題 : 問題を解決するためにやらないといけないこと
手段 : 課題を解決するための方法

以前の記事で、課題と手段は一緒にして依頼されやすいこと、分離することが大事だということを説明しました。

3つの段階

実は仕事において、この3つの段階がどこかに存在していて、
誰かが対応してくれているっていう事実があったりします。

具体例

問題

エンジニア部とデザイナー部の情報伝達がうまくいっていない

課題

非同期コミュニケーション かつ リアルタイム、両方が使えるテキストベースのコミュニケーションスペースが必要だ

手段

情報伝達を円滑にするためのSlackチャンネルを作る

上記はあくまで例です。
問題があるから課題。課題があるから手段が必要になります。
もし、問題定義が間違えていたらその後の行動も無駄になる可能性もあります。

それぞれどういう人が考えているか

問題 というのは会社でも上層部が考えていることが多く、
課題 は中間層。
手段 は作業者ということが多いかと思います。


それぞれの概要と判断の難しさ

問題

抽象的。
会社において一体何を問題とするか。
幅広い知識が必要。正解例が参考にならない。判断が一番むずかしい。

課題

選択的。
問題を解決するために課すべきお題を何とするか。
問題よりかは絞られているが幅広い知識が必要。正解例はいくつかある。

手段

作業的。
実際に課題を解決するための行動。
例えば通信ライブラリは何を使うかなどを選ぶとか。
実際の開発もここに含めています。
専門的な知識が必要な場合がある。通常エンジニアに求められる知識。

人によっては、手段も決められて作業だけを求められる仕事の仕方をしている人もいます。

前工程は見えにくい

もしかしたら、読んでいるあなたに仕事の依頼が来た時には既に 手段 の段階で話が来ているかもしれません。

そして、手段の方法があまり良くないと思う時もあると思います。

「なんでこんな仕事しないといけないの?」
「もっと大事なものがあるんじゃないの?」

そんな時は、文句を言う、ではなく、その上の段階の判断を誰かがしてくれたことに感謝しつつ、次のことをしてみましょう。

まずは課題について自分の提案を言えるようになる。
課題について言えるようになったら、次は会社のどこが問題なのかを定義の提案ができるようになる。

もし、問題が共有されていない場合は、会社の解決しないといけない問題は何なのか、上司などに確認してみましょう。

すると、徐々に仕事を任せてもらえるようになるかと思います。

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