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知識の記録方式 (82) 新コロナ

 新コロナを始めとする大きな課題がはっきりとしている。年末年始のニュースを見ていると他にも、環境問題、尖閣諸島周囲の中国船の侵入(含む東シナ海での中国の独断的行動)、などであろう。環境問題議論はコロナで活動が閉じ込められている。中国船の件は人の話しあいでかい解決できる。だから世界の緊急課題はコロナである。

 このコロナについて、情報が蓄積型で公開されていない。海外の取組、成果なども庶民に正確に公開されていないように思う。このような新しい事象については、誰でも理解できるように他国との横並び比較で、日本の施策を説明して欲しい。

 断片的なことだけの情報をずっと続けて出されているように思う。例えば、比較して分析ができていないことはどのような事であり、その事をいつまでに誰が分析結果を報告する予定なのかも不明。それをネットに公開して欲しい。

 感染研究者によって意見が異なっている。その意見はどのような分析からのものであるのかの説明もなく電波にのるのは好ましくない。定量的に述べて欲しい。これらの意見は国がまとめているのではないか。国の説明が体系的に述べられていないのでは、理解できなくなってしまう。


 科学の進歩したこの国の議論は公開の仕方が下手である。自由につぶやくというやり方で周知が結集するとは思えない。うわさを流されても困る。何がどこまで分かってきたのか、だから今はこの仮説によって具体的な対策をこのように進めている。そして、その結果は何日後に明確になる。その結果から対策を次はこのように変更するというやり方と説明を誰でも分かるように公開掲示して欲しいものだ。その事に基づいて、意見を言えば良いのではなかろうか。

 このようなことは、そもそも知識の記録の方式が定まっていない事にある。想定される感染拡大要因、対策と結果、事業者への影響、予算実績、感染者の属性、治療内容、医師看護師の属性など変化する項目を常に修正追加しながら、データと共に全体像を可視化しなければいけない。国民の協力を得るには、掌握している全情報を分かりやすく掲示して、共有することがまず必要なのではないかと思う。

 表面的な感染者数だけを追いかけても対策とリンクした説明にロジカル性が不足している。過去の感染を、遅れてカウントしていては後手になる。毎日、特定地域の全員を検査し続ける。発見した陽性者を隔離する。これを2週間続けてたら何かわかってくるのでは?などなど、分析できるためのサンプリングの仕方もアイデアはないのだろうか?

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