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書籍 『流しの仕事術』 文・パリなかやま/絵・松山ミサ


※書籍『流しの仕事術』の note版です。

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まえがき

突然だが、1つ「たとえ話」をしたい。

もしも、あなたが「マッサージ」や「占い」などの特技をもっているとしよう。きっとそれは、現時点では友人や家族に対して無償で行っていて、少なからず喜ばれていたりするのではないだろうか。

その特技が、じつは「大きな金脈」にもなりうるのだ。

その極意をまとめたものが本書である。

たとえば、少し時間がある週末にでも「特技を実践・販売できそうな場所」を探して、そこの責任者に交渉してみる。責任者から無事OK さえもらえれば、すぐに翌日からでも「特技を売る」ことができる。

そこで仮に、1人1,000 円のお代をとり、1日10 人のお客さんがついたとしよう。すると「たった1日で1 万円」を稼ぎ出すことができるのだ。しかも、これは1年後や2年後の話ではない。やろうと思えば「明日からできる」のである。

ちなみに、本書のタイトルにある「流し」とは、移動しながら商売をする人の通称だ。私の場合は、東京の恵比寿横丁を中心に流しながら歌を売っているので、「流し歌手」または「ギター流し」などと呼ばれている。流し歌手は、場所を選ばず、即座にお客さんの目の前で演奏するのが生業だ。

本書はいわば「流しを実践するためのマニュアル本」である。流しを実践する(=特技を売る)のは、じつはそんなに難しいことではない。下記5つのステップを踏めばよいのだ。

① 売る物(特技)を決める

② 流す場所を見つけて、責任者と交渉する

③ 流しのポイントを押さえる(予習する)

④ 流しを実践する(現場に出る)

⑤ トライ&エラーを繰り返す

たったこれだけのことである。本書では、私が培ってきた経験をもとに、上記の順番に沿ってそれぞれについて注意すべきポイントを書き連ねている。「もっと稼ぎたい!」「副業したい!」と考えている方がいたら、ぜひ「超実践書」として参考にしていただきたい。必ず役に立つはずである。

本書を読んで、「おもしろそう」「自分でもやれそう」と流しになる人が出たら最高だ。

最後に、本書では私が流しとして6年程度やってきて学んだことを公開しているが、実際のところ、一般の方には用事のない話がたくさん出てくる。これも実録として「個人で何かをはじめるときの参考」などにもなれば幸いである。

  恵比寿横丁 新世代流し パリなかやま


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目 次

流しの仕事術 その1 流しは特技を売れ!

奥義01 流しの売り物

奥義02 よいスタートを切るための5W1H

奥義03 表面のキャラと本当の売り

奥義04 歌には繰り返せる不思議な力がある

流しの仕事術 その2 流しは「場所」を探せ!

奥義05 流し放題の日本

奥義06 リサーチ

奥義07 責任者と交渉する

奥義08 嗅覚を頼りに未知の店へ

奥義09 まずは養殖流しからスタート

流しの仕事術 その3 流しは「ポイント」を押さえろ!

奥義10 不義理をしない

奥義11 パッケージをつくる

奥義12 流しで使えるパフォーマンスとは

奥義13 流しは独立系サービス業

奥義14 噂に左右されると覚悟する

奥義15 ポータブルにする

流しの仕事術 その4 流しは「チャンス」を見極めろ!

奥義16 接近〜放流までのAtoZ

奥義17 よりよい集金を目指す

奥義18 酒場にある人の流れを掴め

奥義19 店のメリットを考える

奥義20 離席前に巡回

奥義21 何に守られているか意識する

流しの仕事術 その5 流しは「工夫」を怠るな!

奥義22 流しの肉体ができるまで

奥義23 足りないものに気づく

奥義24 驕りと噂

奥義25 健康問題

奥義26 流しの天敵たち

流しの仕事術 その6 流しは「未来」を自ら掴め!

奥義27 保障はないが歴史がある有利

奥義28 メディアとの逆転現象

奥義29 店さえ不要な流しになる

奥義30 継続性のある形とは

奥義31 ストレスを感じないメンタルタフネス

奥義32 音楽家

奥義33 営業マン

奥義34 リハビリ

奥義35 修行者

流しの仕事術 その7 流しは「トラブル」に打ち勝て!

奥義36 ヤジ

奥義37 未払い

奥義38 酒

奥義39 将来の不安

奥義40 社会的立場

奥義41 ルーティンワークとマンネリ

奥義42 ストーカー

恵比寿新聞 号外 なぜ、パリなかやまは地域に愛されるのか?




流しの仕事術 その1

流しは特技を売れ!


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奥義01 流しの売り物

占い、マッサージ、儲け話……特技があればスグ流すべし!

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本書では、私が日々行っている流し歌手の手法を主に書いていくが、流しがお客さんに提供するものはじつは何でもよい。小話、漫談、似顔絵書き、占い、マジック、マッサージ、儲け話や悩み相談でもよいだろう。

ただしニーズがないと、たぶん長続きしない。そのため、まずはその芸に興味をもってもらえる環境を見つけることが重要になってくる。ジャンルによっては、人気がない、オワコンである、などの業界レベルの実情もいろいろある。しかし、自分がその道を愛し、身を捧げる覚悟があるならば、喜んでもらえる場所は必ずある。

たとえどんな特技で流そうと、実際に現場で出会うのはシンプルな生の人間の反応だ。そこから、「どうしたらもっとお客さんは喜ぶのか?」を考え、発展していくのが「流し道」である。探究心をもって臨む何かであれば、それは特別なものになり、価値を生むはずだ。

というわけで、流しの売り物とはズバリ「特技」である。それを使って目の前の人間を喜ばせる。この特技に条件はない! ただ、特技というからには誰もができるものでは、お金は得られない。肝心なのは目の前の人に「特別なもの」と思わせるパフォーマンスをすることだ。

一言メモ

なんか変わったことやっているけど、これってスゴイの? そんなものでも見せ方ひとつ。極端な例はガマの油売り。

You Tube「奥義01 流しの売り物」

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書籍 『流しの仕事術』 文・パリなかやま/絵・松山ミサ

代官山ブックス

770円

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2013年創業。 遊び心とオリジナリティ。 感覚と体験を伝える。 http://daikanyamabooks.com/