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ハウス・オブ・グッチ グッチを崩壊させたお家騒動

あらすじ

グッチ。その名前は、富、スタイル、権力の象徴。 
貧しい家庭出身だが野心的なパトリツィア・レッジャーニ(レディー・ガガ)は、イタリアで最も裕福で格式高いグッチ家の後継者の一人であるマウリツィオ・グッチ(アダム・ドライバー)をその知性と美貌で魅了し、やがて結婚する。 
しかし、マウリツィオの父ロドルフォ(ジェレミー・アイアンズ)にグッチ家の者として扱われないことに不満を募らせ、パトリツィアとマウリツィオに親身になってくれるマウリツィオの叔父アルド(アル・パチーノ)のグッチの伝統を重んじるロドルフォに対する不満を利用するなど、次第に彼女は一族の権力争いまで操り、強大なファッションブランドを支配しようとする。 
順風満帆だったふたりの結婚生活に陰りが見え始めた時、パトリツィアは破滅的な結果を招く危険な道を歩み始める…。 
ファミリーの確執と殺害事件を描く衝撃の実話!
 ブランドの元祖と呼ばれ、世界屈指のトップブランド「GUCCI」を生み出し、頂点に上り詰めたGUCCIの光と陰。 
ブランドの成功の陰にある〈グッチ一族崩壊〉の衝撃の“実話"を基に、1970年から始まった一族の30年にわたる愛、裏切り、退廃、復讐、そして殺人に至るまでを辿っていく!

感想

野心家のパトリツィアと真面目で誠実なマウリツィオの結婚から、グッチの崩壊は始まっていたのかも。そしてマウリツィオの父親ロドルフォのように伝統に縋る人間や叔父アルドのようにグッチというハイブランドに胡座をかき悪質な複製品を放置していたことで、グッチの経営は悪化の一途を辿っていた。
グッチの経営権をめぐるパトリツィアとマウリツィオやアルドやアルドの息子パオロ(ジャレット・レト)の仁義なき争いは、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」や「仁義なき戦い」並にルールも道徳も無視した下衆さ。
経営権争いの中でダークサイドに堕ちるマウリツィオや野心のために愛を無くして犯罪者に堕ちるパトリツィアや株式など財産を失うアルドやパオロの転落、創業者一族郎党がグッチの経営陣にいなくなるオチは、家族経営の会社が堕ちる栄枯盛衰そのもの。
レディー・ガガやアダム・ドライバーやアル・パチーノやジャレット・レトやジェレミー・アイアンズなど一流俳優のなりきりぶりと演技合戦が、見応えある実話サスペンス映画。

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