「面白さ」とは何か?

こんにちは、シナリオライターのKです。
ご縁ありまして、現在Daysでお仕事をさせて頂いております。
また、個人でも活動しており、小説や、ゲームシナリオ、漫画のネームを描いたりして暮らしています。

ありがたいことに、Daysでも色んな仕事に携わらせて頂き、とても充実した働き方をさせて頂いていると思います。今まで個人でしか仕事を受けたことがなかったため、目に映るもの全てが刺激的で興味深く、井戸から出たばかりの蛙のような気持ちで毎日を過ごしています。

前口上はこれくらいにして、表題の話に参りましょうか。

Daysの「面白いことがしたい!面白いことをしよう!」というモットーに、シナリオライターである自分もとても共感できます。というよりは、志が同じであるという言い方の方が正しいかもしれません。
私自身、世の中にある作品にたくさん感銘を受け、「この作品と同じように、泣いたり笑ったり人の感情を動かして心に響くものを作りたい」と思ったのがシナリオライターになったきっかけでした。そこまでの道のりは方向の分からない旅のようでしたが、幸い自分に仕事を下さる方々がおり、今日まで細々と生き残ることができました。

さて、また前置きをしてしまいましたが、作品世界を描くシナリオライターとして、私は常に自分に問いかけていることがあります。
それが表題の『「面白さ」とは何か?』ということです。

「面白さ」という言葉は、とても広義的な言葉なので、「面白さっていうのはこういうもんだ!」とは言えません。「面白さ」はそれぞれ人によって違うと考えているので、ここでは自分が「面白さ」を作るときの話をします。

「面白いもの」を作りたいと思ったとき「面白いものを作るぞ!」という気持ちになりますよね。それは意気込みや目標としてはとても良くて、素晴らしいものだと思います。しかし、「面白いものを作ろう」という気持ちだけでは「面白いもの」はなかなかできあがりません。「面白いもの」が何か分からないと、作ることはできませんよね。
〈「面白さ」って何だろう?〉そこから、自分はどんなものを作りたいんだろう、と「面白さ」を掘り下げていく必要があります。

例えば、シナリオライター(作家?)の自分の視点でいえば、「可愛い女の子たちがふわっと旅に出てなんか楽しい雰囲気でなんかエモい感じのなんか面白い話書きたいな~」みたいな雑念じみたものから始まり、そこからターゲットやジャンルを絞り、テーマを決めてキャラを決めてプロットを考えて、また全体を見て、「この話の面白さは女の子の旅?誰と出会い、何がある?読者がこの話を読んだ時どのように感じさせるものにする?エモいって思わせたいよね?じゃあ、そのエモいって…………」と、あっちこっち行ったり来たり何回も修正をしながら、ろくろの形を整えるように「面白さ」を少しずつ形にしていきます。

「面白さ」の実現というのは、「面白さ」とは何か?と自らのビジョンを問うことから出発し、それを少しずつ明らかにしていく工程が必要だと思っています。なぜなら、『「面白さ」とは何か?』を自分自身が知らなければそれを作ることができないからです。

「面白いものを作る!」と言うのは簡単ですが、それを実現できる力を持ち、目標に対して惜しまず力を注ぐ、という行動に移すまでは大きな差があると思います。

Daysの方々はその工程を大切にしていて、「面白い」を実現するための労力を惜しまない人々の集まりで、本当に凄いなぁ……と、日々尊敬の念を抱きながら仕事をしています。Daysの方々と出会うことができて、幸いだったと思います。

これからも、『「面白さ」とは何か?』と問い続けられる人生を送れたら幸せです。

それでは、今回はこの辺で。ここまで読んで頂きありがとうございました。













あと、お酒のことが好きです。

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(これは北海道に行った時、星のきれいな夜のもとでサッポロビールを飲んだので楽しくて写真を撮りましたが夜の暗さの方が強かった時の写真です)



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