本日金曜日、早朝から布団の中で泣く

一人の男の子がバイトを始める話。

一行で表すとなんとも平凡でどこにでもある日常でしかない話。実際に今日だって日本のどこかで何百人、何千人、の男の子がバイトの面接に向かうと思う。

そんなよくある話なのに心を揺さぶられるのは、出てくる人たちが本当に優しくて一生懸命に生きていて、あまりにも純粋だからなのかな。

甲子園で無名の初出場の高校が全員野球で一勝をもぎとったのを見たような、なんか語彙力が無くてうまく伝えられないこの気持ち!!

適当な言葉を並べて履歴書書いて(なんならサイトで調べた文章を丸写しにして)なんとなく面接に受かって働き出したけれど、やる気なんてかけらもない学生バイトなんて腐るほど見てきた。

お金欲しいから嫌だけど働くしかないから仕方なくやってます

嫌な客がいてムカつく、働くのダルい、上司がうるさくてめんどくさい、もっと楽してお金欲しい、遊ぶ予定入ったからサボっちゃえ。

全員がそんなダメバイトばかりじゃないけど、きちんと意欲を持って働いている子なんてほんの2割いるかいないかというのが私の実感。

バイトの面接ひとつにここまで一生懸命になるのは、島田さんの家にしょっちゅう来るのは、きっと何か理由があるのだろう。

その理由はわからないけれど、この男の子にとってバイトの面接に合格するということはこれまでの人生の中でものすごい意味を持つ快挙なのだろう。

見ず知らずの私ですら、心からおめでとうと思う。

早朝布団の中で読んで涙も余韻も止まらない。

どうか、働き出しても今のままこの気持ちのまま変わらないでいてほしい。


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