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北欧家具と最近のこと。vol.31

こんにちは。西荻窪のヴィンテージ家具店 Dawner の本間です。
あっという間に10月。今年も夏は暑かったですが、やっぱり少し短い夏に感じました。すっかり涼しい、過ごしやすい季節です。

最近の家具のこと。

9月はnoteの更新を怠っていました。
とりあえず前回の続き

-何やら手の掛かりそうな家具に手をつけ始めてしまいました‐

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と、いうところから進めてまいります。

*****

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所どころ生地も破れ、木部塗装の劣化したこちらのイージーチェアのメンテナンス&張替に臨むべく、8月後半頃からまずは解体作業を進めていきました。
内部クッション材の仕様や生地の留め方など、剥がしながら確認しながら
使用出来るものがあればそれは残しておきたいな、とか
(もともとはビニールレザーだけど)ファブリックで張り替えるから仕様を少し変えないとな、とか
色々と考えながら慎重に慎重に、剥がしていきました。

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で結局、ウレタンは硬化してグズグズ。もはや砂のように成り果てて
ココファイバー(とか呼ぶのかな?自然繊維の弾性材)もウレタン屑と埃にまみれ(&たまに虫の死骸も、、)
さすがにこれは使いたくないな~と、全部リフォームすることに

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さらにこちら。
座面、波状のバネの上にはこちらのセットスプリングが載るのですが、ご覧の通りの錆びだらけ。

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錆びているとバネが切れてしまったり、軋みの原因にもなり、また錆屑でクッション材が汚れてしまったりと、放置していて良いことはありませんので、落とせる限りで錆を落としていき防錆処理。バネが絡み合っているので大変でした。

と、いうところで前回の日記のコメント。
あ~手が掛かるな~、手が掛かりそうだな~と
その時はそう感じていたのですが
実際手が掛かったのはこの下地作りの段階まで。
あとは割とイメージ通りに、イレギュラーな事態に見舞われることもなく
木部再塗装→脚ぐらつき調整→クッション材の補填→縫製・張替
と(もちろん時間はかかりますが)スムースに進んでいきました。

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アーム廻りや背面はピンで留めてから手縫いでちくちく。まだまだ修練が必要な作業ですが、とても楽しいです。手縫いでちくちく。
無心になれる作業が大好きです。

で完成◎

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反省点としてはアーム廻りの曲線がキツイところの縫製。
曲線に合わせて生地を折り返しながら縫っていくので、折り返した生地が重なって少し膨らんでしまった点
→重なりを抑えるために生地をもっと漉いておくとか、ふくらみを考えてクッション材に段差をつけておけば良かったかな、と思いました
あとはアームから後ろ脚へと続くラインにパイピングをつけてしまった点。パイピングがあっても別に構わないのだけど、構造的に必要なかったので、無くても良かったかもしれないな~

という感じでした。勉強になりました。

‐その他9月前半に仕上がった家具たち‐

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スタンダードなデザインに爽やかな色合いのチェア×2(うち1脚は売約済)

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丸っこいスツール、スタンダードなデザインのチェスト、レトロなタイルが可愛らしいネストテーブルなども店頭に新しく並びました

最近の持ち込み家具修理のこと。

9月中旬頃からは3件、持ち込み家具の修理対応を進めました。

-その1
ご近所のお客様から中国製の椅子のぐらつき修理の依頼を頂きました。(あまり写真はありません)

不慣れな椅子ということもあり、まずは修理できそうか、どんな感じの椅子なのかを確認しにお客様宅へお伺いしてからお預かりすることに。

で、とりあえず解体してみて

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イメージしていた組み方と違う!と早くも焦り始める。もう途中の写真を撮る余裕もなく
一言でいうと後ろ脚と座板の接合がまるで『知恵の輪』ようで
こっちを外して、こっちが外れて、そっちをこうすると、こっちがこうなって、、という感じ。接合部は結局すべて外さねばならず、

解体方法(=組み方)の手順さえ分かれば、あとはどういう方法で圧着固定していくかを考えていけばよいので、あの手この手を使い、なんとか2脚、無事に整いました(本当は同チェアのアーム付きをあと1脚ご依頼頂いているのですが、格別急ぎでないこと&ちょっと忙しくて、お待ち頂いております、、すみません、、)

下の写真は最後、背凭れの圧着風景。
クランプ(=播金とか、固定するための工具)だとアゴ(=クランプが接する部分)が浅く、そのうえ曲面&微妙な角度の背凭れを安定して固定することが難しかったので、3本のベルトと合板で工夫したりして圧着負荷をかけていきました。
(馴染みのない方にはなんのこっちゃ分からん話でごめんなさい)

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(で完成写真はない。)

-その2

こちらはおよそ1年前に購入して頂いたデンマーク製の椅子。
使用されていて軋み音が気になるとのご相談を頂き、引き取りに伺ってきました。

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後ろ脚の接合部が1箇所緩くなっていたことが軋み音の原因だったようです。一度接合部を外して古い接着剤を除去、圧着修理を行いました。
先の中国椅子の修理と並行していたので余計に、木栓3本のシンプルな組み方で修理のしやすい椅子です、デンマーク家具。大好きです◎

*****

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-余談-
今回の圧着修理に多用しているこのベルトは本来は車の荷台などで荷を固定するためのベルトなのですが、引っ掛けてカチャカチャ締めるだけで圧着出来るので結構便利なのです。
先の修理のような丸脚を固定する場合は特に、通常のクランプや播金などは基本”点”で支えてしまうため固定がしづらかったり、また木を傷めてしまうことなんかもあって。このベルトだと形状にフィットするので、曲面や歪な形状を固定するのには結構重宝します。1本当たりの価格が安い点も魅力。
逆に角脚の固定の際には、ベルトだと角部分に負荷が強く掛かってしまい材を傷めてしまったりするので注意が必要。角脚などは”面”で支えることが出来るので、クランプや播金の方が扱いやすいと思います。

-その3

先日(また1年ほど前にも)家具を購入頂いたお客様より。キャビネットの再塗装のご依頼を頂きました。
こちらはおよそ10年ほど前に購入されて使用してきた、というデンマーク製キャビネット。

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最近キャビネットの場所を移し変えた際に、向かって右側上下の色味が違うことに気づかれたのだそう。(向かって右上が抽斗、下は前に倒す扉)
上の写真では光の当たりで色の差が判りづらいかもしれませんが、抽斗の方が色濃く、扉の方が確かに薄く感じられました。

持ち帰ってからまずは上から蜜蝋ワックスを塗ってみる(すると色の薄い部分が濃くなることもある)も変化は無し。

-修理計画-
古い塗装を洗浄して表面を軽く研磨後、水で濡らし木の色を確認してみる。
→色が合っていれば着色はせず、オイルだけで仕上げる。
→色の差が残っていたら、薄い方に色を足してあげて近づける。

いざ修理開始!

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削りをかけ(写真上)てから水で濡れ色を確認(写真下)
色の差は無さそうですね!良かった
ということで着色はせずオイルだけで仕上げていきました。

で完成◎

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。。。まぁ色の差は近くなったようです(写真だと分かりづらいですね~)

別角度にて比較(下が再塗装後)

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(少し明るく見えるのは光の加減か?写真だと分かりづらいですね~)

いや、でも色の差無くなりました!綺麗になりました!なったんです!!(と自分を納得させる)
これからご納品なので、まだ少しドキドキです。喜んでくれると嬉しいナ

最近のご納品のこと。

8月末から展示しているHolmegaard製ペンダントランプ
4種計5点入荷していましたがパタパタと嫁ぎ先が決まり、現在展示は残り1点となりました。

で今回、照明のご納品はこれまであまり機会が無かったので、お客様宅にてそれぞれ写真を撮らせて頂きました◎
ご協力ありがとうございました^^

-1軒目

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爽やかな食卓上に◎
オーク材の食卓とブラウンのペンダントランプ。色味もマッチしていてとても素敵です^^

-余談その 2-
今回、電源がダイニングの真上に無く、また賃貸住宅のため天井に穴を空けられない、というお客様宅でのお取り付けでした。
取り付けに当たりお客様の方で色々と調べて用意されていたフックがこちら
https://www.monotaro.com/p/2698/8255/
穴が目立ちにくく、5kgまで耐えられるのだそうです。
同じように照明の取り付け位置に悩まれている方の参考になればと思いシェアさせて頂きます。
*お客様のご自宅の壁や天井に、私たちが直接加工を施すことは致しておりません。今回もフックはお客様にて用意、取り付けを事前に済ませて頂いておりました。

-2軒目

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珍しく閉店後に納品に伺いました。
照明を灯すならやはり夜が美しいですね◎
(本当はダウンライトなどもあるためもっと明るいお部屋です)

-3軒目

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春頃にサイドボード、ダイニングテーブル、チェアとご納品をさせて頂いたお客様宅。(いつもありがとうございます!)
今回照明を購入頂いた際には「早く部屋に取り付けたい!」ということで
直接お持ち帰り頂いていたのですが、改めてコードの長さを調整したいというご依頼を頂き、ご自宅にお伺いしてその場で調整を行わせて頂きました。
当初お客様も狙っていたわけではないのですが、椅子の布地(カーキ)の色とペンダントランプの色がマッチしているので、とても良い相性でしたね!
実際の風景を見ることが出来て私も楽しかったです^^

最後に。

9月は倉庫整理も兼ねて、もう少し在庫のメンテナンスを進めておきたかったのですが、こんな感じでなんやかんやと忙しくさせて頂いておりました。
そのためギアをもう一段上げるべく、10月前半は少しイレギュラーな営業をさせて頂いております。
詳しい営業日程はこちらよりご確認ください。

で、お待ちかねのコンテナは早ければ来週末頃には引き取りが出来るのかな?

無事届きますように!

ありがとうございます◎
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西荻窪で北欧ヴィンテージ家具店Dawner(ダーナー)を営んでいます。お店のこと・家具のこと・普段のことなど、日記代わりに記しています。お店のウェブサイト→https://www.dawner.jp

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