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北欧家具と最近のこと。vol.27

こんにちは。西荻窪のヴィンテージ家具店Dawnerの本間です。

前回宣言した通り、今回は期間を空けず短めに日記を書く事にいたしました。
(読み返したら全然短くありませんでした、、どうか最後までお付き合いくださいませm(__)m)

最近の家具のこと

前回の日記から一週間。今週は3点、家具のメンテナンスを進めました。

デンマーク製スツール

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すっきりとした細身の丸脚とシートのみで構成されたミニマルなデザイン。

緩やかに湾曲したシートは、腰を下ろしても足置きとしても、安定感があります。

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コンパクトなサイズのため持ち運びしやすく、様々なシーンで活躍するアイテム。

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揃いのデザインのため同じ生地をとも考えたのですが、デンマークの生地メーカー Kjellerup Væveri社の色柄違いの生地をそれぞれセレクトしてみました。脚部ビーチ材の明るめの材色ともマッチした、なかなか爽やかな仕上がりになったと思います◎

デンマーク製ダイニングテーブル

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Kaj Windingデザイン。デンマークの家具メーカーSlagelse Møbelværk社による1960年代頃のダイニングテーブル。

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天板淵を広く設け、短手方向に木目を配した意匠が特徴の一つですが、直線のみで構成された潔い設計こそ、このテーブルの最大の魅力かもしれません。
オーク材の明るい色味も相まってか、清潔感ある爽やかな印象で現代の家具との相性も良さそうです◎

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すっきりとしたデザインは寸法設計からも窺うことが出来ました。
脚は外側に寄せて配置され、脚間は115㎝と広く設けられています。
天板下の幕板という部材も平均的な寸法よりも僅かに浅く7㎝巾と抑えられているため、椅子を合わせてみても膝が当たることなく、ゆとりをもって座ることが出来るようです。

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デンマーク家具に多いお馴染みのエクステンション機能も備えられ、使い勝手の良い、上質な一台◎

デンマーク製ダイニングチェアセット

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1960年代頃のデンマーク製チェアセット。
シンプル&プレーンな印象ですが、先細る丸脚や貫を廃した設計によって脚元は軽やか。

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バックスタイルも見事です。
後ろ脚はやや内側へとすぼまり、先細る造形とも相まってシャープなようであり、コロンとした可愛らしさもあり。

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座面下のアーチを描いたシルエットなど、細部まで見応えがあります。

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背凭れは体に沿うように緩やかな弧を描き、快適な座り心地◎

今回、私が特に気に入っているデザインがこの背凭れへと伸びる後ろ脚の上端をふっくらと丸く膨らませたこの意匠。些細な意匠に過ぎないのかもしれませんが、細かいところだからこそ、造り手のこだわり、また使い手への思い遣りすら、伝わってくるような気がします。

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シートはオリジナルレザーのコンディションが良く、今回こちらは内部クッション材のみ新規に交換をしてレザーは磨き直した後、再使用しました。

木製品と同様に、皮革製品も適宜ケアをすることで永く使用出来ることはもちろん、新品にはない風合いを増していくという魅力があります。
今回のレザーは綺麗すぎて新品と見紛うくらいかもしれませんが、新しいレザーと比べて柔らかく、なめらかな質感がありました。(張替の時にはその感触も確認できるのですが、張ってしまうと、、あまり分からないかもしれない~)

作業を終えて

前回の日記で5月の反省点、私の段取りの悪さによる家具メンテナンスの効率の悪さ(在庫供給の乏しさ)をつらつらと書きましたが
今月は上記3アイテムが追加され、計14アイテムのメンテナンスを無事、整えることが出来ました。

6月の冒頭は気持ちを切り替える目的も兼ねて、2日間平日臨時休業をして家具のメンテナンスに時間を割くという力業にも頼りましたが
今週は通常営業をしながら、無理なく(自分的には)理想的なペースで作業を進められたのではないかと感じています。

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実は、ここのところ家具メンテナンスが進まない理由を「時間の少なさ」のせいにしてしまっていたきらいがありまして
(お店の奥の小さな、工房とも言えぬ狭いスペースでの作業、住宅街にあるお店ということで夜遅くまで音の出る作業が憚られる、などなど)

いっその事、平日定休日を一日増やして家具修理に充てる時間を増やそうかなどとも考えていたのです。

でも今月、また今週の作業を終えて、まだまだやってやれないことはないな、と。
何かのせいにする前にまず、自分自身を省みること(そもそもの集中力、段取り・効率を見直すこと)で改善出来ることがある、と強く実感できました。

今後の状況によってはまた考え方を変えていくかもしれませんが、もう暫くは今の体制で臨んでいこうと思います。

ウェブサイトのこと

前回の日記ではウェブサイトの商品ページを変更した旨、報告しました。

その商品ページの変更に伴い、商品データのシステム自体を変更したことで、データを活用出来る幅が拡がりました。

それによって今回、新商品を更新した際にはウェブサイトのトップページにもアイテムが『自動で』反映されるようなレイアウトに変更を行いました。

スクリーンショット (77)

(PC画面スクリーンショット。スクロールしていくと直近のアイテムが現状5点まで自動で反映される仕様にしてみました)

令和の時代にあって、まぁ特に画期的な変更でもなんでもないのですが

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なのですが、新着アイテムを更新する度に、これまでは手動にて『New Item』とテキスト情報でトップページを更新していたわけです。
(また、これまでにも画像情報として更新することも出来はしましたが、いずれにせよ『手動で』行わないといけなかったのです)

時間にして僅か5分程度の作業ではありましたが、今回の変更でその5分を解消することが出来ました。(あ~楽ちん)

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やはり定期的にウェブサイトへ訪れて頂くためにも、情報が更新されているということをきちんと『伝える』ということが何より大切だと考えています。
些細なことですが、積もり積もれば大きな、きっと意味ある変更だと信じて、今回の変更を行いました。

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という感じです。

さて。
この日記では他にもっと雑談とかもしたいな~とかずっと思ったりしてるのですが(実際何を書くかはさっぱりわかりませんが)
如何せん短く書こうと思っても、ご覧の通りのこの長い日記。
もしかして商品の紹介とか要らないのかな??
、、とはいえ、自分で手を掛けたからこその『気付き』とか自分なりのこだわりみたいなこととかは書きのこしておきたい。ちょっとした悩みです。

お、雨あがったようです◎
6月最後の日曜日。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
みなさま良い一日をお過ごしください~