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北欧家具と最近のこと。vol.34

苦しかった2020年ももうすぐ終わりますね。皆様本当にお疲れさまでした。2021年こそは、この息苦しい世界から解放されることを切に願うばかりですが、まだまだ先行きは不安の方が大きいのかもしれません。人との距離を遠ざけるをえなかった一年でしたが、それ故に少しの声にもいつも以上に励まされたように感じています。皆様本当に有難うございました。
すぐに状況が好転することはないのかもしれません。が、だからこそ、来年も「今、自分に出来ることをする」という当たり前のルールを、着実に守って過ごしていきたいと考えております。ということで今日もいつも通りの日記です。
改めまして西荻窪のヴィンテージ家具店 Dawnerの本間です。今日もよろしくお願いします。

最近の家具のこと

-12月に仕上がった家具たち-

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12月は少し大きめの家具を中心に店頭に並べました。(倉庫に大物ばかりが残ることを避けるため)
お陰様で現在店頭は一見家具が充実している風ですが、、どうだろう。。ちょっとバランスが悪いかもしれません。。ですので、年初はまずは少し小さめの家具のメンテナンスを進めてバランスをとっていきたいと考えております。そちらはまた次回のお楽しみに◎

持ち込み家具修理

久しぶりのお持ち込み品預かり。10月のコンテナ入荷以来お預かりする余裕が無かったのですが、今年の依頼は今年の内にと2件、対応させて頂きました。

-1件目
以前にもご依頼頂いておりました中国の古い椅子。今回はアーム付きです。

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完成後、折角なので北欧家具とのマッチアップを楽しんでみました。さほど違和感なく馴染んでくれるのは北欧デザインの懐の深さ故か、はたまた年月を経たもの同士の相性なのか。こんなMIXスタイルも大好きです。

通算3脚目ということもありすっかり手順にも慣れましたが、相変わらず複雑な組み方でパーツも多く、解体には苦労しました↓↓↓

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-2件目

10年近く使用されてきたというデンマーク製チェスト。そのうち一つの抽斗把手が割れてしまったとのご相談を頂きました。

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写真↑のように根元付近から把手がぱっくりと割け落ちてしまっていました。これはなかなかハードな修理。
どのように修理をするか、まずはその方法からお客様とご相談をしていきました。

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-修理にあたって-
①把手の厚み僅か5㎜程度しかない
→把手に厚みがあれば最悪、釘やビスを入れて補強をするという方法も考えられるのですが、仮に下穴を開けてからビスや釘を打ち込んだとしてもこの厚みでは木割れのリスクがかなり高い(仮に打てたとしても実用性はかなり低くなるだろう。)見た目にもそもそも美しくないので使いたくもないのですが、金物補強という逃げ道は今回一切期待出来なさそうです。

②現状、前後方向への圧着しかかけられない。
→ご存知の方も多いと思いますが接着剤は接着方向への強度は高いのですがそれ以外の方向への強度はあまり期待出来ません。今回の場合、把手の前後方向にしか接着面がないため、このまま接着したとしても上下方向からの負荷には耐えられず、容易にまた割れ落ちてしまうと想像出来ます。

➂作り替えるか?
→正直、把手を作り替えてしまった方が修理自体は簡単そうである。耐久性を考えてもおそらく一番ベストかと思う。が、抽斗本体に残ったままの把手を綺麗に取り除けるだろうか。→抽斗本体にダメージを与えてしまうリスクだけは避けたい。→後述あり

さてどうしよう。(どうします?)

でお客様ともご相談し、私自身色々と考えた結果、上記②をクリアするのがベターだろう、と。手間よりもリスクを回避、で。

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でこんな感じで、5㎜厚の把手の下側3㎜に溝を掘って、幅9㎜厚さ3㎜の合板を埋めて補強(というか上下方向の接着面を確保)することにいたしました。単板だと3㎜の厚みでは繊維方向に割けてしまう可能性が高いのでこちら合板を選んでいます。
そして割れ落ちてしまっていた側の把手にも対になるよう同様に溝を掘り、あとはボンドを入れてクランプ10個くらいを使って前後上下に圧着をしていきました。(写真↑の台形の木片は、圧着時に把手の微妙な角度がずれないように作った駒です。)

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とここまで書きましたが、何度か読み返しているうちに気づいてしまいました。 

➂~~~抽斗本体に残ったままの把手を綺麗に取り除けるだろうか。→抽斗本体にダメージを与えてしまうリスクだけは避けたい。

→把手を綺麗に外そうと思ったのがそもそもの間違いでした。把手を作り替えるのならば残った把手は取り外すのでなく(聞こえは悪いかもしれないですが)破壊してしまえば本体へのダメージリスクはそこまで気にしないでよかったのかもしれない。

であれば、把手を作り替えてしまった方がリスクはさほど気にせずに強度を上げることが出来る、という提案も出来たはずで、視野が狭かったな、と今になって反省しております。。

ただ今回、お客様とのヒアリングの中でも、把手を新しく作り替えてしまうことで他の把手との色味や質感が変わってしまうことも懸念していましたので、もともとのパーツを活かした今回の修理はこれで良かったのかもしれません。が、そこは正しい選択肢の中からお客様に選んで頂くべきことですので、これはまた次に活かしていこう。。今日も日記が長くなる。。

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と後になって反省したこともありましたが、無事に完成◎お引き取りも済ませて頂いております。

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自分でも驚くほど!?良い仕上がり(じゃないですか?)前後上下への強度もがっちり蘇り、お客様にも満足して頂けた様子でほっとしました◎

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ぱっと見た目には、実は割れていた把手なんだとは気づかないと思います。補強を入れていることも外からでは全く判りませんね。僅かに端の所にもともと割れていた名残を見つけることが出来ましたが、まぁこれくらいは許容範囲ということで◎

今回も大変勉強になりました。振り返るって大切ですね。

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ということで、やり残した仕事も実はまだまだあるのですが
本日12月28日をもちまして、2020年のお店の営業は終了させて頂きます。

年末年始の休業期間と1月の営業日については下記リンクよりご確認くださいませ。

今日も長い日記に、またこの一年お付き合い頂きありがとうございました。

皆様どうか良いお年をお迎えくださいませ。

ありがとうございます◎
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西荻窪で北欧ヴィンテージ家具店Dawner(ダーナー)を営んでいます。お店のこと・家具のこと・普段のことなど、日記代わりに記しています。お店のウェブサイト→https://www.dawner.jp