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【IWSEO #8】オブザーバーとして(の活動で)観戦文化を促進していきたい【インタビュー】vital

Inteview with Splatoon Event Organiserとは
非公式大会を主催(運営)されているプレイヤーにスポットを当て、その年の活動、Splatoonコミュニティに起こったトピックスに対する印象、来年の活動などをキーワードにお話を伺ったものをご紹介。
これまでとは違った視点から大会主催者を知ってもらうことで、主催者と参加者または主催者同士に新たな化学反応を起こすことを期待してあかつき⌘リンネが企画、編集してお送りしています

大会運営者に今年の活動とこれからの活動をインタビューする企画『Interview with Splatoon Event Organiser(略称:IWSEO)」
#8回ではSplatoonコミュニティでは歴史のある「AREA CUP(エリア杯)」の運営陣として活動される傍ら、オブザーバーとしてもめきめきと頭角を現しつつある新進気鋭の運営者・vitalさんにお話を伺わせていただきました

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【1】大会(活動)コンセプト・強み

───まず運営(主催)大会について強みやコンセプトを教えてください

・界隈一ガチ志向の大会として認知されていおり  (その中でも)特に視聴者の需要が高いこと

エリア杯の配信は再生数の多くが1万オーバーとなっており
ここからもコミュニティでの認知度の高さがうかがえる

・Twitterのフォロワーが界隈最大規模に多いこと

───(2023年12月31日時点で)フォロワー数1.2万は確かに運営としてはコミュニティで同規模のものはなかなかないですね

・リプロ(Re:Productions)と共に界隈の中枢を担っているという自負があり
界隈の流れを先導する立場にある(点が強みだと考えている)

───(Re:Productions開催の)INK WAVEに出場しているチームがエリア杯にも名を連ねていたりと固定チームにとっても活躍の場の1つであり流れを生む要因となっているように思います。

【2】2023年の活動について

───2023年の活動はご自身にとってどんな1年でしたか?

私自身は7月に未経験でAREA CUP運営に入って、8月にいきなり「配信を一人でやって」と言われた人でした。
普通未経験の人がいきなり配信を任せてもらえることはあり得ないので、そう言った意味では経験を積めた良い環境だったと思っています。
また、界隈の中ではスプラトゥーン2大カメラマンとして、くぼじさんとYoshi さんがいますが、みもさんの繋がりでYoshi さんと対談する機会をいただいたりして、それもまた環境に恵まれているなと思いました。


Re:Productions所属のお二人は各大会でオブザーバーとして活躍されるなど
コミュニティでも配信カメラ担当して名が知られている

私は画像編集ができたので、配信素材からTwitterの投稿物に至る
まで、私がデザインしていました。プロのデザイナーではありませんがそれなりの出来だったと思っています。

大会配信で登場する画像や大会後に公開される「編成リスト」の作成なども
vitalさんの手によるものだ

【3】任天堂が出したガイドラインについて

───2023年10月24日に任天堂が公開した「ゲーム大会における
任天堂の著作物の利用に関するガイドライン
」に対する率直な印象(感想)と、公開後の取り組みや変化などを教えてください

このガイドラインが公開されて、我々とリプロは当然ざわめきました。みもさんがリプロと兼任だったおかげで、リプロに在籍する弁護士さんの専門的な見解を聞くことができたのは運営存続として大きいです。

(ガイドライン発効後の大会の変化点)
・許諾が必須になったこと(大型大会かつ団体での主催のため)
・必須で書く必要のある文言のイカナカマやTwitter、配信の概要欄などへ追加 ・未成年に対する対応と配慮
・配信上の素材でスクリーショットで撮れる素材であるかの確認の徹底
・当時、作成していただいた大会BGMの初公開の際の作曲者の告知の仕方の変更(もともとは大々的にやる予定だった)

(エリア杯の対応)
このガイドラインでは大まかに言えば「大会運営で利益を出すな」というのが本筋であるとの(前述の弁護士の方が)見解を示されています。
(お金につながること以外の文言が不鮮明である点がその根拠)

それにより、エリア杯でオフライン大会を行うことが当分は厳しいという結論になりました。aceさんは(運営を継続していくための利益を得るために)外部との契約などを模索されていたところにこのガイドラインが出たので、かなりショックを受けていたのを覚えています。
最近はイカナカマの内容を査定するTwitterアカウントが出てきてエリア杯では100点を頑張って取ろうという感じになってます。

2,023年11月後半に現れた謎のアカウント「スプラの大会概要査定」
これもガイドラインが公開されたことによって生まれたものと思われる

(私自身の感想) 
私は総合的に見てこのガイドラインはプラマイ0として捉えています。
許諾を取ることができる今、任天堂の顔を伺いながら運営をする時代が終わったのは大きいと思います。小規模であれば大会サポート含めて参入しやすい要因になったことと思います。
一方で、オフライン大会や大型大会はクオリティが求められる中で金銭的にマイナスを覚悟でやっていかないといけない、いわゆる「コミュニティの情熱に頼る運営」になってしまっているのは私が1番許せないところです。いまはエリア杯もリプロも存続していますが、ある日突然開催できなくなる可能性を否定できません。

───利益面については任天堂側の考えも理解できる面はあるだけにまずはコミュニティ全体で「きちんと守ろう」という方針で団結しつつ、今後の見直しなどに期待したいですね。

【4】自身の活動以外の大会について

───2023年のご自身が開催(運営)された大会以外で、「注目した」あるいは「衝撃を受けた」大会あるいは主催(運営)の方などはありますか?

・INK WAVE(Re:Productions)
私もれどさんの思想に近く、固定チーム文化と観戦文化の拡大を支持しています。この思想の実現において効果的な大会を打ち出されたのではないかと思います。
INK WAVEが私の想定以上に盛り上がった様子を見て、界隈のトレンドは変わっていくだろうなと期待しています。
エリア杯の見解ではステージとルールのカウンターピックは参加者にとってエリアとナワバリに偏って面白みがないとして(採用していません)でしたが、INK WAVEではステージとルールのカウンターピックを行い、固定チームの色を最大限に出るようなルール設定がガチ志向の大会として理想的です。
INK WAVE以外の大会含め、リプロの配信画面は私が配信素材を作る上での参考にしているため、どの分野をとっても隙がない憧れの団体です。

INK WAVEが起こした「波」はプレイヤーのみならず
運営者への影響も大きいようだ

【5】自身の活動以外で、今後に注目しているものについて

───自身が開催(運営)される大会以外で、現在あるいは今後の動向に注目している運営(者)や大会などがあれば教えてください

うえのさん(ガチ早朝杯)
先日イカップルのガチ志向の大会の発表がありました。(間違ってたらすみません)イカップルルールでのガチ大会は前例がないはずなので、相当流行るのではないかと思います。
リプロとエリア杯などの大手以外ではガチ早朝杯みも杯さいみょん・まっしゅ杯は信頼できる運営さんであると感じているため、ガイドラインを忠実に守り、やる気ある運営は応援していきたいと思っています。

───うえのさんの大会については「2月2日」であることがキーワードであるようなことがびのさんからも明かされていますね。どういう大会になるのか私も期待しています

【6】2024年の活動について

───2024年の抱負、あるいは今後の予定している企画などがあれば話せる範囲で教えてください

(エリア杯運営として)
・所属の運営の人数が不足しているため運営が安定するくらいの人数を確保し、しっかり育成していきたい
・界隈の中枢として常に変化や進化をしていきたい
・先日発表された新イベントをエリア杯と同じくらい定着させたい


───先日公開されたPVですね。個人的にも期待していますが、続報はいつ頃なんでしょう?

まだ色々準備中なので年明けの早いうちにお伝えすることができるかと思います

(私自身として) 
・Twitterを本格的始動し、運営者としての発信を行っていきたい
普段配信を行ってない大会などにも協力して、オブザーバーとして観戦文化を促進していきたい

・オブザーバー、配信エンジニアとしてのノウハウなどをアウトプットして、のちに出てくる運営につなげたい
・KING’S CUPに呼ばれるほどの運営として成長したい

───個人としても運営者も来年さらに力をいれていかれるということで今後のご活躍にも期待しています。今回はご協力ありがとうございました!

最後に(編集後記)

vitalさんとはみもさんとのご縁からつながって交流させていただいているのですが、今回のインタビューでも熱い回答をいただくなど非常に有意義なやりとりをインタビューに書き切れない部分でもいただきました。

個人的にもオブザーバーや観戦文化が今後より成熟していって欲しいという思いはあるのでvitalさんがコミュニティにどんな働きかけを行っていかれるのかも注目しています

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