暁の手記 その38

あれから3ヶ月。食べずに飲み物だけを飲み、
ずっと涼しい部屋で寝て過ごした結果、筋力は目に見えて落ち、体重はたった1ヶ月とそこらで10kg以上減った。ネイルのお姉さんには羨ましいと言われるが、努力して得たものではないので複雑だった。
8月の中旬になる頃には姉の希死念慮が割増になり、バタバタとする回数も増えた。
私が姉にちゃんと頼ってね、独りにならないでねと言っても甘え方も頼り方が分からないと手を突っぱねられ、結局は落ち着けば私は蚊帳の外で父に甘えている。
母親の愚痴を言いながら家族3人で話している。馬鹿馬鹿しい。耳障りなんだよ。
姉は暁は私に必要なんだよと言いながら都合のいい時しか私を使いたくないのだ。面倒くさいから。すぐ具合が悪くなるし、この2ヶ月近くで人付き合いも悪くなった。
昨日はA.B.C-Zのコンサートだったけど、寝不足など諸々も相まってか去年ほどの感動はなかった。辛くてなかなか立てないし、セトリも懐かしい曲や新しい曲もあったけど、心にはぽっかり穴が空いたまま。早く家に帰って眠りたいとずっと思っていた。
ブンブンジャーが始まってからなんとか生きているけれど、これがなかったら私はもう廃人のようになっていただろう。鳴田射士郎の存在がなければ私の人生は暗く濁っていた。
どうせ前のように切れないことは分かってても、昨夜は切らないと気が済まなかった。
私なんか消えればいい。死ねばいい。そう思う。姉のことで親が手一杯なのは分かってるからもう今更どうこう言ったりしないよ。
言ったって前進しないことくらい知ってる。 
だって別に誰も本気で助けようなんて思ってないでしょ?
もう誰も夜中に叩き起したりしないし、頼ったりしない。私には私がいればいい。
お前の過大な被害妄想だって、どうせ罵られるんだろうけどね。


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