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『分からなかった。お金がかかるとは、』

「無料」という言葉の裏に隠れた巧妙な搾取の商売に高齢者は気づけない。その可能性は高い。

これは世代や価値観を逆手に取った詐欺ともいえるのではないか。考慮配慮を捨てた現代社会になってしまったのか。

この手の手法(詐欺まがい)を許容し続けているのだろう。お年寄りに優しいなどどの口が言っているのか

両親に「Amazon FIRE TV STICK」をプレゼントした。

おおいに喜んでくれた。
youtube、アマプラ、ネトフリは見れるように手配した。

それからというもの。アマゾンの購入履歴に?私の知らないアマゾンプライムチャンネルの購入履歴がとどくようになった。原因は自明だった。父が登録していたようだ。

登録すること自体は問題ではない。だが、その自覚がどの程度あるのかを確認したかった。すると。

「無料じゃないの?無料って書いてあったよ。」

父は自分の仕事を引退して自由に仕事をしている。世の中的に見れば高齢者だ。

とは言え、若い人も仕事をするし、同い年とも仕事をする。引退してもいいぐらいの年であるが。

仕事をしてる人はボケないと言うが、これはまた別のようだ。

本人にはその自覚がないようだったから解約の手続きをした。とは言え、まだ1週間は見られると伝えた。当の本人は基本無料と書いてあるのだから、金銭が発生しない、お金が取られないというごく自然な受け取りをしただけだが、私からするとその裏に隠された企業側の搾取根性が見て取れてしまった。

高齢者の目の老化は著しい。これは人間生きていれば避けられない。

こんなところにも意識の格差、現代社会における高齢者とITの隔たりではないだろうか。

国や地方自治体にまかせていても実績もないし意味はないだろう。まず自分の両親ぐらいは自分のできる範囲で知識や知恵を持たせなきゃならないと気持ちを新たにした瞬間だった。


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