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#大阪テレビ放送 開局前のサービス放送 いよいよスタジオ番組スタート

●夜のサービス放送開始
 11月15日から、いよいよスタジオ制作による本格的な自主番組にとりかかった。また、この日から「夜の部」もはじめられた。
 サービス放送そのものは、原則として昼夜とも数分程度の「お知らせ」で始まり、終わっている。

・11月15日(木)
昼の部
11.58 おしらせ
00.00 楽しい生け花  肥原康甫・宇治かほる
00.20 映画「造船日本」
00.48 おしらせ
夜の部
6.58 おしらせ
7.00 日本舞踊「錦秋薫浪華色彩」  北新地・南地連中
7.30 おしらせ

 15日昼は正午から「楽しい生花(20分)」。
 指導は未生流家元・肥原康甫(八代未生斎)師、生徒役は宝塚歌劇団所属の宇治かおる。宇治かおるは宝塚歌劇団の女優。月組でミュージカルレビュー「アメリカーナ」「ホワイトクリスマス」他に出演。宝塚映画 「鉄腕涙あり」「家庭の事情 サイざんすの巻(トニー谷主演)」などにも出演。きき手は佐藤和枝アナ。 続いて12時20分から短編映画「造船日本(28分)」を放送し、おしらせの後昼の部は終了した。
 この日、夜の部は夕方6時58分に「お知らせ」で開始し、続いてスタジオ舞踊中継「錦秋薫浪華色彩(あきかおるなにわのいろどり 30分)」が放送された。ニューメディアであったテレビ番組としてはなんとも格調高い題名ではないか。内容は、北新地連中の舞踊「多摩川」と南地連中による舞踊「神田祭」であった。
 さらに翌日、OTVは、金もヒマも手間もかかる「スタジオ・バラエティ」の制作を開始した。のちにOTVの名を全国に広めたジャンルである。

・11月16日(金)
昼の部
11.58 おしらせ
0.00 音楽コメディ「恋のトランプ」 立原博、安宅珠晃、芦屋雁之助、小雁ほか
0.20 短編映画◇おしらせ
夜の部
6.58 おしらせ
7.00 スリラー劇「予言」   都路正夫、湊江博ほか
7.30 おしらせ
※この日の朝日新聞には、終了時の「おしらせ」が記載されていない。

 16日、正午からミュージカルコメディ「恋のトランプ(20分)」が放送された。なお、この日の毎日新聞(大阪版)では「恋のトンプク」と記載されているが、これは誤植だろう。出演は立原博、安宅珠里、芦屋雁ノ助・小雁、三浦策郎。昼の部は、その後短編映画(題名不明)を放送して終了。
 夜はおしらせに続いて、7時からスリラードラマ「予言(30分)」が放送された。
 出演は都道正雄、辻美智、溝江博、棚倉千栄子ほか。
 改めて申し上げておくが、これらコメディやドラマはすべて「生放送」でオン・エアされた。「コンテンツの二次利用」なんて考えがこれっぽっちもなかった時 代のことである。思えばなんとも贅沢な放送ではないか!

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@swNHJdCgTHennmi 放送史研究家、演芸番組ディレクター。1964大阪生。1983年から東京在住。千葉県立君津高校卒。著書『まぼろしの大阪テレビ〜1000日の空中博覧会〜』(東方出版)。JFN見えるラジオ立ち上げに参加(企画、演出)。マルチメディア番組の企画・出演。
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