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[子育て]休校期間の小学生の過ごし方

新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、今週から息子の小学校が休校となり、突然の春休みがやってきました。せっかくなので、この期間を有意義に過ごす為の計画を立ててみたら、この2日ほどは、どうやらうまくいっているようなので、紹介してみたいと思います。

前提条件

まずは、我が家の状況は下記の通り。

・小学生の息子が2人(長男:小6、次男:小3)。
・3月3日(火)〜25日(水)まで休校=そのまま春休み突入。
・小3の次男は多少の宿題(提出の必要はなし)があり。
・小6の長男は宿題なし。
・習い事も全て休校。

そして、社会の状況は(3月4日文部科学省発表)こんな感じ。

・全公立小学校の98.8%が休校。
・期間は3〜4週間が50%、2〜3週間が23%、2週間未満が19%。
・ほぼ半数がそのまま春休みに突入。

我が家は3週間と1日の休校で、春休みに突入なので、全国の半分の小学生が同じ状態の最長パターンのようです。

何の予定もない休日などに、我が家の子供達がよく陥るのが、特に目的も無く、ダラダラとテレビやYoutubeを見て気がついたら時間が過ぎてしまっている状態。何も準備をしないとこういう状態に陥ってしまいそうなので、しっかりと意味のある時間の使い方をしてもらおうと思い、計画を立てることにしました。

具体的な計画

休校期間は春休みでは無く、家庭で学習活動をする時間と捉え、しかも、日頃は各教科の学習が詰め込まれて、なかなか時間が取れない「探究型学習」をする期間と考えてみました。

探究型学習 (たんきゅうがたがくしゅう) 
与えられた課題に対して、生徒が情報収集、情報の整理・分析、結論のまとめとプレゼンテーションを自ら主体的に行うことで、課題解決に必要な思考力・判断力・表現力などを養う学習方法。情報収集では、教材や文献などの資料を用いるだけでなく、フィールドワーク(校外活動)や観察、実験なども行われる。文部科学省では、探究型学習を「自ら学び自ら考える力の育成」と定義し、従来の習得型の学習と合わせて、総合的な育成が必要である、としている。
※Edtech Zineより引用

という考えのもとで、1日の時間割を作成。
↓こんな感じ。

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ポイントは、インプットとアウトプットをバランス良く取ること、インプットが読書、アウトプットが図画・工作としている創作活動です。
もう少し詳しく書くと、1日の流れは下記のような感じです。

6時:起床&運動
規則正しい生活をする為に6時起床。
子供達が大好きなバスケのトレーニングということで体を動かします(出勤前に一緒に運動)。

7時:朝食&お手伝いタイム
朝食を食べるのと、その前後にお手伝いタイム。
我が家では日頃から、お手伝いの内容に応じて金額を設定し、お小遣いがもらえるというルールにしています。日頃は毎日はやらないのですが、時間がたっぷりあるこの期間は、毎日必ずお手伝いをすることにして、お小遣いもたまって一石二鳥の仕組みに。

8時:読書
ここから学習タイムスタート。
まずは、しっかりとインプットをする時間です。この為に週末で図書館に行き、がっつりと本を借りてきました。
↓右側が長男(自伝系の本をたくさんチョイス)、左側が次男(読書に乗り気でないので、なかなか決まらず忍者の子供向け小説のシリーズを適当にチョイスした感じ)。

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9時:宿題
次男は宿題が出ているので、それをやる時間。長男は宿題がないので、調べ学習などの時間としました。

10時:図画/工作
ここからは創作活動の時間。自由に自分の作りたいものを作る。その過程で調べたり、考えたりをじっくりできるように2時間とります。

12時:昼食&休憩
お昼ご飯を食べて、休憩です。

13時:読書
2回目の読書の時間。

14時:図画/工作
2回目の創作活動の時間。こちらも2時間たっぷり。

16時:自由時間
ここからは、通常学校に行っている期間の放課後と同様に自由時間です。

18時:お風呂・片付け

19時:夕食

インストール

休みのはじまる前夜(2日の夜)に、子供の宿題の状況や学校からの休みの間の過ごし方の指示(特になし)などを確認してから、上記の計画を立て、休みが始まる日(3日)の朝に子供達にインストール(説明)を行いました。

まずは、しっかりと趣旨を説明します。

・本来であれば学校で授業を受けて、知識が増えたり、スキルが身についたりと成長できる期間。
・休校によりその機会を奪われてしまっている。
・そこを、日頃あまりできないことに時間を使って、プラスに変えていく。
・さらに、自分を律して計画的な生活を送ることを身につけるチャンスにする。

そして、上記のスケジュールの説明と共に、やったことを記入していくフォーマットの説明。実際にやったことを記入して可視化することで、達成感が味わえるし、やらないといけないという意識もより強くなると思い、記入表を作成しました。
その名も、「コロナウイルスに負けずに、成長できる表」

本記事の一番下に、エクセルをダウンロードできるように貼っておきますので、よかったら使ってみてください。

2020年3月_スケジュール のコピー

決められた、時間割毎にやったことを書く欄と、その日のお手伝いでしたことを記入します。これを書くことが目的になっても意味がないので、書く欄は小さくして、やったことを簡単に書けばいいという程度にしています。ここを特に細かくチェックする気もありません。

2日間の経過

では、実際に始めてみてどうだったのか、私は仕事に行っており、見れないのですが、妻の話では非常に時間を意識して、前向きに取り組んでくれているようです。やることを決めているので、ダラダラ過ごして怒られることもなく、今のところ2人ともご機嫌に楽しく過ごしている様子。

スケジュールを決めても、なかなか、その通りにはやらないだろうなと、正直思っていたので、結構びっくりしています。

長男の記入表が下記です。読書の時間にはウォルト・ディズニーの伝記を読み終え、植村直己の伝記へと進んでいます。「ウォルト・ディズニーはアニメーションを普及させたんだ!」など、色々教えてくれます。
そして、創作活動の時間には今はまっているスター・ウォーズ関連の創作をしています。

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↓ストーム・トルーパーの水彩画。日頃は家で絵の具まで出して絵を描かないので、こういう時だからこそできる活動かなと思います。

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↓ボバ・フェットのヘルメットを製作中。厚紙と新聞紙でベースを作り、この上に紙粘土で形を作って、塗装していくそうです。

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次に、次男の記入表は下記のような感じになっています。なかなか気乗りせずになんとか借りた「忍者KIDS」という子供向けの小説を1冊読み終えたようです。創作活動はトリックアートの書き方を調べて、何作品も作っています。

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↓トリックアートの一作品。文字が浮いているように見える。

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こんな感じで、今のところはうまく回っているようです。
休校が始まって数日の間で、長男の塾ではオンラインの授業が準備され、自宅で受講・宿題ができるようになったり、状況も変化してきています。
恐らく、このままずっとこの流れを続けても、マンネリ化してきそうなので、少しずつ中身をメンテナンスしながら、休校期間を乗り越えたいと思います。

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